中国発の世界4位のスマートフォンメーカーのOPPOが、「R15 NEO」に続く日本参入のスマートフォンとして「R17 Neo」を発表しました。「R17 Neo」は格安SIMと相性の良い低価格帯のスマートフォンです。今回発表があった「R17 Neo」もおそらく大規模に日本展開するものと思われます。
2018年11月下旬以降、UQ mobileから発売となることが決定しました!(2018年10月30日発表)価格は38,988円です。
この記事の目次
R17 Neoのスペックを紹介
R17 Neoのスペックをかんたんに紹介すると以下のとおりです。
メーカー | OPPO |
OS | ColorOS 5.2(Based on Android8.1) |
CPU | Snapdragon 660(SDM660) |
RAM(メモリ容量) | 4GB |
ROM(ストレージ容量) | 128GB |
バッテリ容量/充電時間 | 3,600mAh/約??分 |
本体サイズ | 約158.3×75.5×7.4mm |
重量 | 約156g |
画面サイズ | 6.4インチ/AMOLED |
解像度 | 2340x1080 |
カメラ性能 |
メインカメラ:1,600万+200万画素 サブカメラ:2,500万画素 |
CPU(SoC)は「Snapdragon 660」
スマートフォンの処理速度を決める最も大事な要素であるSoCは、Snapdragon660が搭載されるとのことです。Snapdragon660は、「中の上」といった性能のため、写真撮影、動画視聴、ネットサーフィンといった日常使いはもちろん、ゲームや写真加工なども快適にこなすことができます。VRやARといった使い方は厳しいと思いますが、この価格帯にしては隙がない処理性能を誇ります。
本製品の競合製品となるであろうHUAWEIのP20 liteよりも性能に期待することができます。一般的にHuawei端末に搭載されているKirinシリーズよりも、Snapdragonシリーズのほうが(同番号帯だと)性能は高いので期待することができます。
防水・防塵・おサイフケータイ・ワンセグは対応している?
残念ながらいずれも非対応です。せめて防水機能がついているといいなと思ったのですが、価格帯を考えるとやはり厳しかったのでしょう。海外端末だから
- 防水・防塵:非対応
- おサイフケータイ:非対応
- ワンセグ:非対応
おサイフケータイに対応していませんが、最近はQRコードによる決済などもじわりと浸透してきましたので、「d払い」「Paypay」「LINE Pay」などを活用することでスムーズな決済端末にすることはできると思われます。
また、ワンセグには対応していませんので、どうしても地上波を見たい場合には「TVer」などの見逃しアプリを使って視聴することになります。
R17 Neoの対応するLTEバンド周波数帯 docomo/au/ソフトバンクとの対応表
周波数帯 | R15 Neo | docomo | au | ソフトバンク | 楽天(2019年新規参入予定※「楽天モバイル」とは異なります) |
主要な格安SIM/MVNO | 楽天モバイル ,イオンモバイル,IIJmio,U-mobile | UQモバイル,mineo | Y!mobile,LINEモバイル | ||
Band1 (2.1GHz) | 〇 | ◎(エリアと速度重視のメイン周波数) | ◎(2つ目のメイン周波数) | ◎(エリア重視のメイン周波数) | |
Band3 (1.7GHz) | 〇 | ○(速度重視。東名阪のみで使えて快適に) | △(これから整備していく周波数) | ○(速度重視の周波数。都心部ではエリアも広い) | ◎(楽天唯一の重要なメイン周波数) |
Band8 (900MHz) | 〇 | ◎(エリア重視のメイン周波数) | |||
Band11 (1.5GHz) | × | △(速度重視。まだ整備中) | △(速度重視。まだ整備中) | ||
Band19 (800MHz) | 〇 | ◎(エリア重視。FOMA+として使われていて山間部に強い) | |||
Band21 (1.5GHz) | × | △(速度重視。あるとより快適に) | |||
Band26 (800MHz) | 〇 | ◎(エリア重視のメイン周波数。Band18とも表記される) | |||
Band28 (700MHz) | 〇 | ○(エリア重視で整備中) | ○(エリア重視で整備中) | ○(エリア重視で整備中) | |
Band41 (2.5Ghz)/TDD | 〇 | ◎(速度重視。子会社のUQがWiMAXとして展開) | ◎(速度重視。子会社のWCPがAXGPとして展開) | ||
Band42 (3.5Ghz)/TDD | × | △(速度重視でエリア狭い。整備中) | △(速度重視でエリア狭い。整備中) | △(速度重視でエリア狭い。整備中) |
表の見方は以下のとおりです。使おうと考えているキャリアの◎に対応していることを確認した上で購入することが大事です。
- ◎・・・それぞれのキャリアを利用するなら必須の周波数帯
- ○・・・それぞれのキャリアを快適に利用するために重要な周波数帯
- △・・・それぞれのキャリアを利用するためになくても困らない、もしくは、現在整備中の周波数帯(もちろん対応しているとより快適に使える可能性が上がります)
表に記載していない、その他の対応周波数帯は以下のとおりです。日本では対応していても意味はありませんが、海外旅行などの際に役に立つ情報なので記載しておきます。
W-CDMA: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
FDD-LTE:Band 2/4/5/7/18/20
TD-LTE:Band 38/39/40
デュアルSIM対応状況
「R17 Neo」は、デュアルSIMに対応しており、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)が利用可能だということです。
4G+4Gの2回線を同時に利用するためにはDSDVが必須となりますが、この価格帯でDSDVを搭載するのはR15 Neoに続いて2例目といえます。UQモバイルからの発売になるためauのVoLTEにはきっちりと対応しているのはありがたいですね。
これまではDSDVを搭載した機種は、ミドルレンジ以上の端末だったので、国内で手に入る最安DSDV機といえます。これは、格安SIMの組み合わせの選択肢がかなり広がりますのでとても嬉しい限りです。例えば、通話にも強いUQモバイルでプランSを契約して、データ側には安いSIMをさすといった使い方をすることができます。「UQモバイル+DMMデータSIM」といった組み合わせや「UQモバイル+Biglobeエンタメフリー」などといった使い方をすれば、通話定額と大容量データのそれぞれのいいところどりをできますので、そういった使い方をしたい人にとってはかなりおすすめの端末です。
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よくあるDSDV(デュアルSIM端末)だと、SIMを2枚刺すとSDカードを入れることができませんが、OPPOの公式Twitterによるとトリプルスロットで2枚SIM+microSDカードを同時に利用できることが写真付きで発表されています!
※R17 Neoの兄弟機のR15Neoを購入した際の、DSDVでSIM2枚刺しの使い勝手のレビュー記事はこちら↓
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ディスプレイは6.4インチで大画面
R17 Neoは、3万円前後のスマートフォンとしてはかなり大画面の6.4インチのディスプレイを持ちます。大画面でありつつも端末全体は比較的コンパクトに作られています。画面占有率(スマートフォンの大きさに占める画面の比率)は91%とかなり大きい数字になっており、スマホ全体が「ほとんど画面」といっても過言ではない印象を持ちます。兄弟機のR15 Neoも画面占有率は88.8%と高かったのですが、それよりも更に大きくしてきました。
iPhoneXのように画面占有率の高いスマートフォンが最近の潮流ですが、最新のデザインの流れにのった「デザインコスパ」の高いスマートフォンだと言えるでしょう。
デュアルカメラ+美顔機能付きのインカメラ
OPPOならではのカメラのこだわりは本機種でも引き続き採用されています。
兄弟機のR15Neoを購入したので、カメラ性能をレビューしていますので参考にしてください。おそらくR17 Neoのほうがさらに画質や処理性能が良いはずです。
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ディスプレイ内蔵型の指紋認証は日本上陸端末初?
R17 Neoは、背面ではなくディスプレイの中に「指紋認証センサー」を内蔵しているとのことで、ディスプレイを触ることでそのまま指紋認証ができてしまうとのことです。もちろん、画面のどこでも良いというわけではなく、指紋認証に対応した範囲が決まっているとのことではありますが、指紋認証専用のセンサーを用意せずに液晶に埋め込んだというのは日本発売端末の中では初ではないでしょうか?
かつてアップルが「Touch ID」をディスプレイに埋め込むかも?という噂がありましたが、結局「Face ID」として顔認証に移行してしまって立ち消えになってしまいましたが、まさか中国メーカーのOPPOがこの価格帯の端末で実現してくるとは思いませんでした。
取扱予定の格安SIM会社は?
OPPOの「R17 Neo」はUQモバイル独占で販売されることが発表されています。そのため、UQモバイルのみからの発売となります。
発売が予想されるドコモ・ソフトバンク系MVNO
ドコモやソフトバンクのSIMも難なく使うことができるのですが、残念ながら「楽天モバイル」「IIJmio」「OCNモバイルONE」といったドコモ系MVNOや、「LINEモバイル」「ワイモバイル」といったソフトバンク系格安スマホ会社からの取扱は無いようです。
とはいえ、これらの会社のSIMも問題なく使うことができるのでUQモバイルと「2枚刺し」して使いたい人には、有力な選択肢となります。
気になる発売時期と価格は?
今回の発表は10/30にありました。発売時期はUQモバイルから11月下旬からとのことです。11月の下旬の金曜日の11月23日前後に発売されるのではないでしょうか。
気になる価格は3万円を下回る超コスパ!
「R17 Neo」は、ミドルレンジのかなりコスパに優れた端末だといえます。性能が劣る「R15 Neo」が3万円台で販売されているのに対し、「R17 Neo」は、定価3万8988円で、実質価格2万6028円というかなり攻めてきた価格に設定されています。
これまで「知る人ぞ知る」存在だったOPPOがいよいよ日本に本格的な上陸をするにあたって、かなり攻めた金額を設定してきたような気がします。
「R17 Neo」のレビュー記事まとめ
レビューや口コミが集まり次第紹介したいと思います。まずは、主要メディアサイトでの先行レビューがありましたのでそれぞれ紹介します。
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気になるディスプレイ内蔵型指紋認証の様子が見えますね
R17 Neoをセット販売している格安SIM会社
独占販売のUQモバイルの特徴
auの子会社で爆速格安SIM。新品iPhoneも選べる。通話アプリを使わなくても5分まで無料で使い勝手抜群。回数は多くないけど長電話する人唯一の選択肢「おしゃべりプラン」もあって万人におすすめ可能。メール(+200円)が迷惑メール判定されないのでガラケーの知人が多い人もGood!