MVNO格安SIMの契約を検討している方の中には、IIJmioのサービス内容が気になっている方も多いことでしょう。ただ、IIJmioのホームページを見るだけでは、他社格安SIMとどこが違うのか、わかりにくいかもしれませんね。
そこでこのページでは、IIJmioのmioモバイルについて詳しく解説します。おすすめポイントやデメリット、ユーザーの評判などをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
IIJmioが他と違うところ
IIJmioのmioモバイルは、ほかの格安SIMとどこが違うのでしょうか。まず、mioモバイルに「ここが飛び抜けてスゴい!」という点はありません。料金面を見ると、mioモバイルより安く利用できる格安SIMはいくつかあります。また、回線速度についても、mioモバイルが特に高速ということはありません。
このようにいうと、魅力のないサービスと思ってしまうかもしれませんね。しかし、IIJmioのmioモバイルは、総合的に高い評価を得ています。たとえば、株式会社イードが行っている「格安SIMアワード2016」では、総合満足度で最優秀を獲得。さらに、ブランドイメージ部門でも最優秀を獲得しています。
このほか、「オリコン日本顧客満足度ランキング」でも、IIJmioは「MVNO SIM」部門で堂々のトップ(2017年1月2日時点)。mioモバイルは、格安SIM業界の中でも総合的に見て優れたサービスを提供しています。
回線品質に力を入れている
mioモバイルの人気の理由の1つに、回線品質の高さがあげられます。IIJmioではmioモバイルの回線設備増強に力を入れており、大手キャリア回線と比べて遜色のない通話・通信品質を実現しているのです。
※IIJmio速度測定については姉妹サイトでご確認ください。
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格安SIMを利用する際に、利用者として最も気になるのが通話や通信の品質。「格安SIMではまともな通話ができない」といった認識を持つ方は、少なからずおられます。
しかしmioモバイルであれば、大手キャリアから乗り換えても、通話と通信の品質が大幅に低下する心配がありません。こうした基本的な部分を強化しているからこそ、mioモバイルは格安スマホとして高い評価を得ているのです。
このほか、最新端末やOSのバージョンアップに対する対応の早さも、mioモバイルが評価されるポイントとなっています。スマホユーザーの多くが、最新の端末やOSを利用したいと思うもの。対応の早いmioモバイルなら、こうしたユーザーのニーズに応えることができます。
先に触れたように、IIJmioのmioモバイルは最安の格安SIMではありません。しかし、高品質なサービスとなっており、コストパフォーマンスの高さでは他の格安SIMを上回っています。
IIJmioのおすすめポイント
この節では、IIJmioが提供するmioモバイルのおすすめポイントを詳しく見てみることにしましょう。チェックする項目は、こちらの4つ。
- 通信関連
- 価格面
- サービス
- オプション
これらのポイントをチェックすることで、mioモバイルが総合的に優れたサービスであることをご理解いただけるはずです。
通信関連
mioモバイルには、通信に関する以下のおすすめポイントが備わっています。
- 回線をドコモとauから選べる
- データ繰越に対応している
- 高速データ通信をON・OFFできる
- 低速通信時もバースト転送で速度がアップ
mioモバイルでは、ドコモ回線を利用できる「タイプD」とau回線を利用できる「タイプA」の2コースを用意しています。利用できる回線の種類は、格安SIM選びのポイントの1つ。mioモバイルなら、2つの回線から好みのものを選択できます。
データ繰越に対応している点も、mioモバイルのおすすめポイントの1つ。使い切らなかった高速データ通信量を翌月に繰り越せるので、データ量の無駄が生じません。また、「エコプラン」を契約した場合は、余ったデータ通信量に応じて翌月の基本料金が割り引かれます。データ通信を行う機会の少ない方には、かなりうれしいサービスですね。
次に、高速データ通信のON・OFF機能について。メール送信やLINEのやりとり程度なら、通信速度が遅くても行えるものです。mioモバイルなら、「IIJmioクーポンスイッチ(みおポン)」によって、高速データ通信のON・OFFが可能。メールやLINE利用時に高速データ通信をOFFにすれば、余分なデータ消費を抑えることがで速度面でも安心ですね。
さらに、mioモバイルは「バースト転送」に対応。バースト転送とは、低速通信時に少しだけ高速通信を利用できる機能です。高速化するのは、起動したアプリが行う最初の通信のみ。メール送信やウェブサイトのテキスト読み込み程度であれば、このバースト機能によってスムーズに行えます。
価格面
mioモバイルには、多様な料金プランが用意されています。中でも人気が高いのが、高速データ通信量3GBの「ミニマムスタートプラン」。「1GBでは少ないけど5GBは多すぎる」と感じるユーザーに選ばれています。
ちなみにミニマムスタートプランの月額料金は、音声通話付きSIMの場合で1,600円。業界最安の料金ではありませんが、低価格で高品質な回線を利用できます。
サービス
mioモバイルは、他社の格安SIMがもつサービスの多くを網羅しています。ここまでにご紹介したもの以外であげられるのは、家族でデータシェアができる「ファミリーシェアプラン」。10GBの高速データ通信量を、3人以上の家族で分け合うことができます。
このほかmioモバイルは、タイプAとタイプDの間でデータを分け合うことが可能。複数枚のSIMを同一プランで契約した場合に限り、異なる回線間で高速データ通信量を分け合えます。このサービスを行っているのは、2017年1月現在でIIJmioのみです。
オプション
mioモバイルには、ウイルス対策ソフトや端末保証オプション、メディア配信サービスなど多様なオプションが用意されています。その中で、お子さんをお持ちの方におすすめしたいのが「みまもりパック」です。
ウイルスバスターは高性能なウイルス対策ソフト、i-フィルターは有害サイトへのアクセスを制限してくれるソフトになります。みまもりパックの月額料金は500円。ワンコインで、お子さんが持つスマホの安全性を高めることができますよ。
おすすめまとめ
mioモバイルのおすすめポイントは多数ありますが、そのほとんどは他社の格安SIMにも備わっているものです。ただ、mioモバイルのように、サービスをまんべんなく網羅している格安SIMはあまりありません。総合力の高さこそが、IIJmioのサービスが持つ魅力です。格安SIM選びに迷ったら、mioモバイルを選んでおけば間違いないでしょう。
IIJmioの注意点
IIJmioのサービスにも、やはり注意すべき点がいくつかあります。同じくこちらの4項目でmioモバイルのデメリットをチェックしてみましょう。
- 通信関連
- 価格面
- サービス
- オプション
通信関連
プランに設定されているデータ通信量以上の通信を行うと、速度規制の対象となります。規制時の通信速度は最大200kbps。ここまではどの格安SIMでもほぼ同じですが、mioモバイルにはもう一段階の速度制限が設定されています。
200kbpsに制限されている状態で3日あたりの通信量が366MBを超えると、さらに通信速度が低下するのです。2段階目の制限時の通信速度は公開されていませんが、実用できるレベルではないことは間違いありません。
価格面
先ほどから述べているとおり、mioモバイルの価格設定は業界最安ではありません。通信費の安さだけを重視するなら、ほかの格安SIMを選んだほうが賢明です。
サービス
mioモバイルのプランは、選べるデータ通信量の種類が少なめ。3GB、6GB、10Bの3種類だけです。一方ほかのMVNOでは、より細かくプランを設定しています。1ヶ月間に利用する通信容量は人それぞれ。ユーザーによっては、mioモバイルではぴったりのプランが見つからないかもしれません。
オプション
mioモバイルには、高速データ通信量を追加できるオプション「追加クーポン」が用意されています。速度制限時に役立つサービスとなっていますが、料金が追加容量100MBあたり200円と高額です。
1GB分のデータを購入するには、2,000円の出費が必要。格安SIMをもう1枚契約できそうな値段ですね。追加クーポンは便利なサービスですが、コストには注意が必要です。
注意点のまとめ
IIJmioのサービスに、大きな注意点はありません。強いて言うならば、通信速度が2段階で遅くなる点と追加クーポンの値段ぐらいです。このほか、選べるデータプランの種類が少ない点もネックですが、ユーザーのニーズが高まればプラン数は増加するかもしれません。
IIJmioは、ユーザーの声を積極的にサービス改善に取り入れる企業として有名です。やや不便な点も、今後改善される可能性は十分にあります。
IIJmioのプラン一覧
IIJmioが用意する、mioモバイルのプランをチェックしてみましょう。まず、ドコモ回線を利用できるタイプDには、以下のようにデータ専用SIM、SMS機能付き、または音声通話SIM(みおふぉん)どのSIMを選択するかでいくつかプランが用意されています。
格安SIMプラン名 |
SIM種別 |
月額料金 |
---|---|---|
ミニマムスタートプラン
|
データ通信SIM |
900円 |
SMS機能付きSIM |
1,040円 |
|
音声通話機能付きSIM |
1,600円 |
|
ライトスタートプラン
|
データ通信SIM |
1,520円 |
SMS機能付きSIM |
1,660円 |
|
音声通話機能付きSIM |
2,220円 |
|
ファミリーシェアプラン |
データ通信SIM |
2,560円 |
SMS機能付きSIM |
2,700円 |
|
音声通話機能付きSIM |
3,260円 |
ミニマムスタートプランは、データ通信量が3GBのプランになります。ライトスタートプランの通信量は6GB、ファミリーシェアプランの通信量は10GBです。続いて、auの回線を利用できる、タイプAに用意されているプランをチェックしてみましょう。
格安SIMプラン名 |
SIM種別 |
月額料金 |
---|---|---|
ミニマムスタートプラン |
SMS機能付きSIM |
900円 |
音声通話機能付きSIM |
1,600円 |
|
ライトスタートプラン |
SMS機能付きSIM |
1,520円 |
音声通話機能付きSIM |
2,220円 |
|
ファミリーシェアプラン |
SMS機能付きSIM |
2,560円 |
音声通話機能付きSIM |
3,260円 |
タイプAには、データ通信専用SIMが用意されていません。そのぶん、SMS機能付きSIMの料金が、タイプDのデータ通信専用SIMと同額になっています。SMS機能の付いたSIMカードを安く利用したい方に、タイプAのプランはおすすめです。次に、エコプランの料金を見てみましょう。
格安SIMプラン名 |
SIM種別 |
月額料金 |
---|---|---|
エコプランミニマム (3GB) |
SMS機能付きSIM |
900円 |
音声通話機能付きSIM |
1,600円 |
|
エコプランスタンダード (7GB) |
SMS機能付きSIM |
1,700円 |
音声通話機能付きSIM |
2,400円 |
先に触れたように、エコプランは余ったデータ通信量に応じて翌月の請求額が割り引かれるプランです。割り引かれる料金は、余ったデータ通信量0.5GBにつき100円。仮に2GBの通信量が余ったとすれば、翌月の料金が400円OFFになります。
お勧めのプラン
上記プランの中で特におすすめできるのは、ミニマムスタートプランと各種エコプランです。ミニマムスタートプランのデータ通信容量は、ちょっと少なく感じるかもしれません。しかし、ネットの閲覧や通話といった使い方が中心であれば、スマホのデータ容量は3GBで十分です。先にも触れましたが、実際にミニマムスタートプランはIIJmioの人気プランとなっています。
他方、各種エコプランは、自宅にWi-Fi環境が整っている方におすすめです。動画視聴のようなデータ容量を使うコンテンツは、自宅で利用するケースが大半。そこでエコプランを契約し、かつ自宅のWi-Fiを使ってデータ通信量を節約すれば、結果的にスマホ代を安くすることが可能です。エコプランミニマムであれば、通話機能付きSIMでも工夫次第で最安1,200円程度で維持できますよ。
お勧めしないプラン
mioモバイルのプランの中でおすすめできないのは、タイプDの各種データ通信専用SIMプランです。同額でタイプAのSMS機能付きSIMが契約できるため、あえてデータ通信専用SIMを選ぶ必要がありません。
SMS機能は、ゲームアプリの認証やネットサービスのワンタイムパスワード送信などに利用されます。SMS機能のないSIMカードを選ぶと、スマホを利用するうえで不便を感じる可能性が大。同じ金額で契約できるなら、タイプAのSMS機能付きSIMを選んだ方が賢明です。
IIJmioのキャンペーン
2017年1月2日現在、IIJmioでは以下2つのキャンペーンを実施しています
- 0円でもう1枚キャンペーン
- お友達紹介特典
「0円でもう1枚キャンペーン」は、SIMカードの追加手数料や月額料金が割引になるキャンペーンです。期間中にSIMカードの追加を申し込むと、追加手数料が0円、月額料金が3ヶ月間0円になります。ただし、キャンペーン開催期間は、2017年1月16日までとなっています。
「お友達紹介特典」は、IIJmioのSIMカードを友人や知人に紹介することで、特典を受け取れるキャンペーンです。特典の内容は、以下のようになっています。
- 紹介した人が受け取れる特典・・・月額料金500円割引
- 紹介された人が受け取れる特典・・・プランのデータ通信量が2ヶ月間10%アップ
SIMカードを紹介した方は、500円の月額料金割引を受けることができます。割引を受けられる月数は、最大で3ヶ月間。紹介した人数に応じて、割引期間が長くなります。
さらに、紹介を受けてSIMカードを契約した方は、契約したプランのデータ通信量が2ヶ月間アップ。お友達紹介特典は、紹介者と新規加入者双方に利点があるキャンペーンなのです。なお、お友達紹介特典の開催期間は、2017年3月31日までとなっています。
IIJmioの速度の評判
mioモバイルの通信速度に関する評判をチェックすると、以下のような感想を見ることができます。
「12時台は速度が5~6Mbps程度に下がる」
「22時台はやや低速で6~7Mbps前後」
通信品質に定評のあるIIJmioでも、時間帯によっては通信速度が大きく下がるようです。ただ、動画視聴以外の用途であれば、下り1Mbpsも出ていれば不便を感じることはありません。mioモバイルの通信速度は、時間を問わず必要十分な数値をキープしていると考えてよいでしょう。
IIJmioのネット上の評判
IIJmioの評判をネットでチェックすると、以下のような意見が見られます。
「思っていたより通話品質がいい」
「コストパフォーマンスのよさに満足している」
以上のように肯定的な評価が多い一方で、否定的な感想も散見されます。
「サポートに回線に対する不満を述べても、“ドコモ回線のせい”の一点張り」
「サポート電話が全くつながらない」
IIJmioのサポートは、あまり評価が高くないようです。今後改善される可能性はありますが、少し注意して起きたいポイントですね。
IIJmioと他のMVNOとの比較
IIJmioのサービスは魅力的ですが、ほかのMVNOも気になりますよね。mioモバイルの対抗馬というべきMVNOをあげておきますので、格安SIM選びのご参考にしてください。
比較すべきMVNO3選
以下にあげるMVNOは、いずれもサービスの質が高く人気があります。
- UQ mobile
- OCN モバイル ONE
- mineo
「UQ mobile」は、KDDIの子会社であるUQコミュニケーションズが提供する格安SIMサービスです。利用できる回線は「au 4G LTE」。月間データ通信量無制限のプランが用意されており、スマホのヘビーユーザーに人気を呼んでいます。
「OCN モバイル ONE」は、NTTコミュニケーションズのプロバイダである「OCN」が提供する格安SIMサービスです。利用できる回線は、ドコモのLTEとFOMA。大手プロバイダのサービスであることから、「OCN モバイル ONE」は多くのスマホユーザーに選ばれています。
「mineo」は、関西電力グループのケイ・オプティコムが提供する格安SIMサービスです。利用できる回線は、auとドコモ。「パケットギフト」や「フリータンク」など、パケット通信量を分け合える独自のサービス方法が人気を呼んでいます。
以上のMVNOは、人気・実力ともに高レベルです。IIJmioを契約する前に、一度チェックして損はありませんよ。これらの人気格安SIM MVNOだけでなく、エキサイトモバイルなど各格安SIMカード会社についても当サイトでは紹介していますので、是非チェックしてみてください。
IIJmioでiphoneが使えるか
iPhoneユーザーなら、格安SIMに乗り換えた後もiPhoneを使いたいと思いますよね。ご安心ください。IIJmioのSIMカードなら、iPhoneの運用に問題なく利用できますよ。
最新のiPhone7やSE、6Sの運用にも、もちろん利用可能です。ただし、mioモバイルでの動作が確認されているiPhoneは、基本的にSIMロック解除がされたSIMフリー版となります。2017年1月2日時点では、ドコモ版のiPhone7には未対応です。対応機種に関する詳しい情報は、IIJmioのウェブサイトか、IIJmioの公式ブログ「てくろぐ」でチェックしてください。
IIJmioはどんな人、使い方の方にお勧めか?
IIJmioのmioモバイルは、以下の条件に当てはまる方におすすめです。
IIJmio mioモバイルがおすすめな人
- 料金の安さだけでなく品質のよさも重視したい方
- 大手キャリアと同様の感覚で格安SIMを利用したい方
- 初めて格安SIMを利用する方
ここまでに述べてきたように、mioモバイルは品質のよさで定評のある格安SIMです。品質を重視したい方や、大手キャリアと同じ感覚で格安SIMを利用したい方に、mioモバイルは最適。最安ではないものの、キャリアと比べれば料金も十分安価ですよ。
また、大手通信事業者のサービスであることから、mioモバイルは初めて格安SIMを利用する方にもおすすめできます。通話料金が半額になるアプリや、ファミリー通話割引、通話定額オプションといったサービスもあるので、音声通話も十分楽しめますよ。