【2018年版】スマホ学割を比較!大手キャリアVS格安スマホおすすめは?

毎年春になると携帯電話各社が学割サービスを始めますが、今年は大手キャリアのドコモ、au、ソフトバンク3社に加えて格安スマホサービス4社(UQモバイル、ワイモバイル、楽天モバイル、トーンモバイル)も学割を実施しています。

一言で学割といっても、それぞれのキャリアで内容は異なりますが、果たして最もお得なのはどこなのでしょうか?上記7社の学割サービスを徹底的に比較してみました。

各社学割の概要、メリット・デメリットは?

各社とも学割を受けることで月額料金の割引を受けられますが、料金以外にもさまざまなメリットがありますし、逆にデメリットもあります。

ここでは、まず各社で学割を契約した場合の料金以外のメリットとデメリットをまとめました。

ドコモの学割

ドコモの学割では学割対象者がシェアグループに加入すると、グループ全員にdポイント3,000ポイントがプレゼントされるというメリットがあります。

このキャンペーンでもらえるdポイントは対応しているお店での支払いやドコモ商品の購入、dマーケットの支払いなどに利用できます。普段からdポイントを利用しているならお得ですね。

デメリットとしては月額料金がずっと1,500円割引になるdocomo withが使えなくなる点が挙げられます。docomo withは対象のプランと対象の端末をセットで契約することが条件です。

対象のプランは学割と全く同じなので、docomo with対象端末を契約した場合は「docomo with」が、docomo with対象外の端末を契約した場合は「学割」が適用されます。両方を重複して受けることはできません。

docomo withを利用する場合は学割適用をあきらめましょう。

ドコモの学割について詳しくはコチラ

au ピタット/フラット学割

auのピタット/フラット学割は条件を満たせば26歳以上でも割引が受けられるのが大きなメリットです。家族も学割の割引サービスを丸々受けられるのは大手キャリアでもauだけです。

デメリットとしては、端末代が安くなる「毎月割」がなくなるので、端末代が他社よりも高くなります。

また、分割払いが48回になる代わりに機種代が最大半額になる「アップグレードプログラムEX」が利用できますが、こちらはauで機種変更をし続けないと半額にならないため注意が必要です。

ピタット/フラット学割について詳しくはコチラ

ソフトバンク 学割先生

ソフトバンクの学割先生は25歳の人だけでなく、「先生」も対象になっているのが大きなメリットです。文部科学省共済組合組合員証や私立学校教職員共済加入者証など、先生であることを証明する書類を掲示すれば、26歳以上でも学割を受けられます。

デメリットとしては学割の対象が50GBのデータ通信が使える「ウルトラギガモンスター」だけであることが挙げられます。ヘビーユーザーの場合はかなりお得ですが、電話がメインの人や、毎月1,2GBしか使わないライトユーザーだとむしろ割高になってしまいます。

ソフトバンクでは学割先生以外にも「スマホデビュー割」という割引キャンペーンを実施しています。こちらは年齢が18歳以下である、ガラケーからの乗り換えでないといけないなど条件が厳しいですが、1GBや2GBといったデータ通信量も対象になるので、ライトユーザーはスマホデビュー割も検討しましょう。

学割先生について詳しくはコチラ

UQゼロ学割

UQモバイルでは、UQゼロ学割の割引と家族割引を併用することができます。家族割引が適用されると、2回線目以降は月額料金がずっと500円割引されます。
デメリットも特になく、家族で格安スマホを使いたい場合は最もおすすめです。

ゼロ学割について詳しくはコチラ

ワイモバイルのタダ学割

ワイモバイルでもタダ学割の割引と家族割引を併用できます。家族割引を利用することで2回線目以降の月額料金が1年間500円割引されます。
デメリットは特になく、家族で格安スマホに乗り換える場合におすすめですが、UQモバイルの家族割引がずっと500円割引なのに対し、ワイモバイルの家族割引は1年間500円割引なので、UQモバイルと比較すると料金の安さでは見劣りします。

タダ学割について詳しくはコチラ

楽天モバイル

楽天モバイルの学割のメリットは年齢制限がないことです。「家族・自分にもう1回線!3カ月無料キャンペーン」は厳密には学割サービスではないので、年齢の制限が一切なく、だれでも申し込むことができます。また、他社では初期費用が3,000円かかるところ、3カ月無料キャンペーンでは初期費用も無料になります。

デメリットとしては楽天モバイルの「家族・自分にもう1回線!3カ月無料キャンペーン」は2回線目に適用されるので、1回線だけ契約する場合は利用できないことが挙げられます。

もし1回線目で学割相当のサービスを受けたい場合は楽天会員向けの学割サービス「楽天学割」を利用しましょう。楽天学割は学生証を提出する必要があるため本当の意味での「学生」しか利用できませんが、「家族・自分にもう1回線!3カ月無料キャンペーン」と同様に月額料金が3ヶ月無料になります。

楽天モバイルの学割について詳しくはコチラ

トーンモバイル 春の学割

トーンモバイルの春の学割は内容がシンプルで、とにかく安いのがメリットです。「春の親子割」と併用すれば、なんと基本料金が1年間!無料になります。

デメリットは、端末を自由に選べないことです。現状では専用端末であるトーン m17とのセットでしか契約ができないため、iPhoneや他のAndroid端末を購入することができません。学割を契約する際にiPhoneやその他のAndroid端末を購入したい場合は他のキャリアを選ぶ必要があります。(2018年4月からiPhone専用SIMの取り扱い開始)

春の学割について詳しくはコチラ

2年間(最低利用期間)利用した場合の合計料金を比較

学割を契約する場合は目先の割引額ではなく、「2年間使った合計金額」で比較する必要があります。学割で契約できるサービスには基本的に2年間の最低利用期間(通称:2年縛り)があるためです。

そこで、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と格安スマホ(UQモバイル、ワイモバイル、楽天モバイル、トーンモバイル)それぞれについて、学割が適用された状態で2年間利用した際の合計金額をシミュレーションしてみました。

大手キャリアは基本プランに5分かけ放題、データ通信量は2GBという条件にします。auは使ったデータ通信量で料金が異なる「auピタットプラン」を契約し、毎月2GBまでしか使わないと仮定します。ソフトバンクは学割の対象が月50GBのウルトラギガモンスターだけなので、ウルトラギガモンスターを契約するとします。

格安スマホでは音声通話SIMの2GBプランを契約します。トーンモバイルはデータ無制限の基本プランしかないので基本プランを契約するとします。

端末については、トーンモバイルは専用端末のm17、それ以外のキャリアはiPhone SE(32GB)とします。また、端末代は特別な表記がなければ分割払い(24回払い)の分割代とします。

▼各社スマホ学割の料金比較

キャリア

月額料金

端末代(月額)

2年間合計

1年目※1

2年目

ドコモ

4,000円

5,500円

600円

135,400円

au

2,980円

4,480円

1,431円

131,344円

ソフトバンク

7,980円

9,000円

416円

225,760円

UQモバイル

契約の翌々月まで:無料

以降13カ月目まで:1,980円

2,980円

初回:1,800円

2,3ヶ月目:1,700円

4ヶ月目以降:無料

 63,760円

ワイモバイル

契約の翌々月まで:無料

以降13カ月目まで:1,980円

2,980円

初回:500円

2,3ヶ月目:2,000円

4ヶ月目以降:1,000円

83,080円

楽天モバイル

契約の翌々月まで:無料

以降12カ月目まで:1,980円

2,980円

41,800円(一括)

85,380円※

トーンモバイル

契約の翌月から6カ月間:無料

以降1年目:1,000円

1,000円

29,800円(一括)

51,800円

※ 長期優待ボーナス(2年間)による10,000円のキャッシュバックを含む

【計算について】
・大手キャリア3社は初月の料金が日割り計算されますが、いずれも満額請求されると仮定しています。
・楽天モバイル以外は初期費用3,000円を含めて計算しています。
・楽天モバイルは、「3ヶ月無料キャンペーン」を利用した場合の料金を計算しています。
・各社で最低利用期間の間利用した場合の料金を合計しています。ドコモ、au、ソフトバンク、UQモバイル、ワイモバイルは初月(申し込んだ月)を含めて25カ月、楽天モバイルとトーンモバイルは初月を含めて24カ月です。
・トーンモバイルでは初月の料金は無料にならず、翌月から6カ月間無料になります。

この表を見ると、全体的に格安スマホのほうが2年間の合計料金は安いことが分かります。とくにUQモバイルはiPhone SEの端末代込みで63,760円と、同条件のドコモ・auの半額以下です。

また、楽天モバイルは最低利用期間が延びる「長期優待ボーナス」を利用することでキャッシュバックがもらえます。この表では他のキャリアと同じ条件にするために2年契約の場合の料金にしていますが、3年契約にする場合は20,000円のキャッシュバックがもらえます。20,000円のキャッシュバックをもらった場合の合計料金は75,380円となり、さらにお得になります。

トーンモバイルは通信速度が500~600kbpsである、音声通話は別料金がかかるなど制限はありますが、料金的には最も安いです。

家族で使った場合はいくら?

上のシミュレーションは学割が適用された本人だけ最低利用期間の間利用した場合の合計金額でしたが、学割の中には家族で使うとさらにお得になるものもあります。では家族で使った場合の合計額はいくらになるのでしょうか?

例として、15歳の子供1人と26歳以上の両親がいる3人家族が全員同じ会社でiPhone SE(トーンモバイルはm17)を購入し、最低利用期間の間使った場合の合計金額をシミュレーションしてみました。

契約するプラン、比較条件については「2.2年間(最低利用期間)利用した場合の合計料金を比較」のシミュレーションと同じです。また、家族割が組めるキャリアの場合は父親が主回線になるとします。

キャリア

月額料金

2年間合計

子供

両親

ドコモ

1年目:4,000円

2年目:5,500円

 5,500円

445,200円

 au

1年目:2,980円

2年目:4,480円

394,032円

 ソフトバンク

1年目:5180円

2年目:7,200円

7,200円

554,712円

UQモバイル

契約の翌々月まで:無料

以降13カ月目まで:1,480円

2年目:2,480円

1年目:1,980円

2年目:2,980円

(母親は家族割で-500円)

169,476円

ワイモバイル

契約の翌々月まで:無料

以降13カ月目まで:1,480円

2年目:2,480円

1年目:1,980円

2年目:2,980円

(母親は家族割で-500円)

239,560円

楽天モバイル

契約の翌々月まで:無料

以降12カ月目まで:1,980円

2年目:2,980円

1年目:1,980円

2年目:2,980円

274,020円※

トーンモバイル

契約の翌月から12カ月間:無料

以降:1,000円

1,000円

159,400円

※家族3人とも長期優待ボーナス(2年)によるキャッシュバックを受け取る場合

家族で利用する場合も、格安スマホのほうが圧倒的にお得なのがわかります。とくにUQモバイルとワイモバイルは家族割で2回戦目以降は月額料金が500円割引なので、家族で使うとよりお得です。

トーンモバイル家族で契約すると学割に加えて「春の親子割」が適用され、子供の月額料金が1年間無料になるため、さらに安くなります。

大手キャリアのうち、auは新規契約と同時にピタットフラン/フラットプランに加入し、学割が適用された人と家族割を組むことで、26歳以上の家族にも学割が適用されます。そのため、大手キャリアを使うならauがもっともお得です。

ドコモは家族で利用しても学割に関して料金的なメリットは発生しません。

ソフトバンクは家族が利用すると学割適用者はさらに1,000円割引になるほか、みんな家族割で全員の月額料金が1,800円も安くなります。しかし、家族全員が50GBのウルトラギガモンスターを使うことになるので、月額料金は他社よりもかなり高くなっています。

大手キャリアと格安スマホ、どっちの学割がおすすめ?

ここまで大手キャリア3社と格安スマホ4社の学割サービスを比較してみましたが、結局格安スマホと大手キャリア、どちらの学割がお得なのでしょうか?

結論から言うと、料金のことを考えれば格安スマホのほうが圧倒的にお得です。もともとの月額料金が安いということもあり、学割を利用して契約する場合も格安SIMのほうが2年間の合計料金は圧倒的に安くなります。

ただし、大容量のデータ通信を行う場合は大手キャリアのほうが格安スマホよりおすすめです。UQモバイル、ワイモバイルは最大で14GBしかありませんし、トーンモバイルはそもそも高速通信が標準では使えません。楽天モバイルの“学割”は20GBと30GBは対象外なので、実質最大14GBしか利用できません。

そこで、データ大容量のプランを使いたい場合以外は、料金が圧倒的に安い格安スマホで学割を契約することをおすすめします。

学割がある格安スマホ4社の特徴まとめ

学割がある格安スマホ4社の特徴をまとめると以下の通りです。

UQモバイル

UQモバイルはau回線を利用しており、とにかく通信速度が速いのが特徴です。MVNOでは速度が低下しやすい平日の昼間でも安定した速度がでるので、通信速度を重視する人におすすめです。

また、UQモバイルは端末代が大幅に割引されることも魅力の1つです。例えばiPhone SE(32GB)ならおしゃべりプラン/ぴったりプランとセットにすることで実質108円という安さで購入できます。端末を安く購入したいという人にも、UQモバイルはおすすめです。

ワイモバイル

ワイモバイルも、UQモバイルに匹敵するほど通信速度が速いのが特徴なので、こちらも通信速度を重視する人に向いています。

また、ワイモバイルはすべてのプランに標準で10分かけ放題がついており、さらに月額1,000円で回数・時間ともに無制限のかけ放題「スーパーだれとでも定額」が使えます。

回数・時間ともに無制限のかけ放題がある格安スマホは他にほとんどないため、電話をたくさん利用する人にもおすすめです。

楽天モバイル

楽天モバイルはデータ通信量を使い切っても最大1Mbpsで使い放題の「スーパーホーダイ」が特徴です。1Mbpsという速度は高速通信時よりは遅いものの、SNSやネット検索、低~標準画質の動画再生くらいであれば問題なくこなせます。

単純な通信速度ではUQモバイルやワイモバイルに劣りますが、データ通信量を気にする必要がないため、大容量のデータ通信を利用したい人には楽天モバイルがおすすめです。

また、上の料金比較ではUQモバイルやワイモバイルより高い結果になりましたが、楽天モバイルに加入すると楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)で楽天スーパーポイント還元率が2倍になり、貯まったポイントで楽天モバイルの料金が支払えるので、このポイント還元分を考慮すると実質UQモバイルやワイモバイルより安くなる場合もあります。楽天ユーザーなら楽天モバイル一択!と言っていいほどおすすめです。

トーンモバイル

トーンモバイルは初心者やライトユーザーをターゲットにしているのが特徴です。

唯一の料金プランである基本プランは通信速度が500kbps前後と遅いですが、データ通信量は無制限ですし050番号がもらえて月額1,000円で利用できます。

通信速度が遅いといってもLINEやメール、ネット検索、IP電話による通話は十分に可能なので、ライトユーザーやスマホを初めて持つ子供、シニア層向けとしておすすめです。

またサポートに力を入れており、全国のTSUTAYA店舗で対面による手厚いサポートを受けられるので、初心者にも向いています。

まとめ

今回は携帯電話各社の「学割サービス」を比較しました。

キャリアによってさまざまなサービス・割引内容でしたが、結果的には学割を利用する場合も格安スマホのほうがお得であることがわかりました。この記事で計算した結果によると、大手キャリアから格安スマホへ3人家族で乗り換えると、2年間で20万円前後!も安くなります。

ただし、学割を利用して大容量のプランを契約したい場合は大手キャリアの学割のほうが安くなります。データ通信量の多さを重視する場合は大手キャリアの学割を、安さを重視するなら格安スマホの学割を利用しましょう。

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