こうした今や“オールドiPhone”と呼べるスマートフォン端末を、今も大切に使っている方は多いかもしれませんね。また、現役を退いているiPhone4・4sを、格安SIMサービス会社の楽天モバイルで運用できないかと考えている方も多数おられることでしょう。
楽天ならキャンペーンも多く評判も良いですね。格安なベーシックプランにはデータSIMプランや通話SIMプランもあります。また5分以内なら無料通話が何度でもかけられるカケ放題オプションもお得な利用料金ですからiPhoneで格安スマホデビューしたい人に人気です。
楽天モバイルのSIMカードは、多様なバージョンのiPhoneに対応しています。ということは、iPhone4・4sの運用にも利用できるのでしょうか?楽天モバイルはドコモ回線を利用しています。しかしドコモプランにiPhoneが登場したのはいつ?またauプランで利用してきたiPhone4・4sは使えるの?
気になる疑問の答えを、本ページで探ってみましょう。iPhone4・4sからの乗り換えに最適なiPhoneもご紹介しますので、ぜひ目を通してみてください。
楽天モバイルでiPhone4・4sは使えない!
本文のはじめに、冒頭の疑問に対する答えを述べておきましょう。楽天モバイルのSIMカードは、iPhone4・4sでの利用に対応していません。「5」以降のiPhoneでなければ、回線に接続できないのです。
なぜならば、SIMカードの仕様が変更され、3G回線専用の端末に対応しなくなったからです。iPhone初の4G回線対応モデルとなったのは、iPhone5。3G回線専用端末であるiPhone4・4sでは、格安SIMカードに限らずキャリアにおいても現在発行されているSIMカードによる通信を行えません。
なお、2017年1月19日現在、楽天モバイルのSIMカードによる動作が確認されているiPhoneは、以下の10機種となっています。
動作確認済みのiPhone端末
- iPhone 5
- iPhone 5s
- iPhone 5c
- iPhone 6
- iPhone 6 Plus
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhoneSE
- iPhone7
- iPhone7 Plus
楽天モバイルはドコモの電話回線サービスを利用します。そのため、上記モデルのSIMフリーiPhone、もしくはdocomo版iPhoneであれば、楽天モバイルの端末として利用できます。ただしiPhone5だけは、docomo版が存在しないのでSIMフリー端末のみ対応となります。
現在iPhone4・4sを使用している方が楽天モバイルでiPhoneを使うには、上記モデルを新品もしくは中古で手に入れる必要があります。次節では、新品で購入できるiPhoneについて、詳しく見てみることにしましょう。
新品で買えるのは6S・SE・7
2017年1月19日現在、アップルのホームページで購入できるiPhoneは以下の5モデルです。
新品購入が可能なのiPhone端末
- iPhone6s
- iPhone6s Plus
- iPhoneSE
- iPhone7
- iPhone7 Plus
2015年に登場したiPhone6sより古い機種は、新品としての販売を終了しています。各モデルの販売価格と特徴をチェックしてみましょう。まずは、iPhone6s・6sPlusの新品販売価格から。
iPhone6s 32GBモデル |
61,800円 |
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iPhone6s 128GBモデル |
72,800円 |
iPhone6s Plus 32GBモデル |
72,800円 |
iPhone6s Plus 128GBモデル |
83,800円 |
6sシリーズは1世代前のモデルですが、A9チップや1,200万画素のカメラの搭載、3D Touchへの対応などスペック的に充実しています。最新のiPhone7と比較しても、性能面で大きく見劣りしません。
続いて、iPhoneSEの新品販売価格をチェックしてみましょう。
iPhoneSE 16GBモデル |
44,800円 |
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iPhoneSE 64GBモデル |
49,800円 |
iPhoneSEはいわゆる廉価版iPhoneですが、6sと同じA9チップや1,200万画素のメインカメラを備えています。
ボディサイズは、iPhone5sと完全に同じ。新品で購入できるiPhoneとしては最も小型で、iPhone4・4sから持ち替えても違和感なく使用できます。価格の安さもiPhoneSEのグッドポイント。約5万円の出費で、高性能かつコンパクトな端末を入手できます。
最後にチェックするのは、最新機種であるiPhone7・7sの価格。世界最先端をゆくiPhone7シリーズは、以下の値段で購入できます。
iPhone7 32GBモデル |
72,800円 |
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iPhone7 128GBモデル |
83,800円 |
iPhone7 256GBモデル |
94,800円 |
iPhone7 Plus 32GBモデル |
85,800円 |
iPhone7 Plus 128GBモデル |
96,800円 |
iPhone7 Plus 256GBモデル |
107,800円 |
最新モデルであるだけに、iPhone7シリーズの新品価格は高額です。6sからの進化点は、CPU性能の向上やiPhone初の防塵防水ボディ、スピーカーのステレオ化など。FeliCaへの対応も見逃せないポイントですね。
以上の新品で買えるiPhoneの中でiPhone4・4sユーザーにおすすめなのは、iPhoneSEの64GBモデルとiPhone7の128GBモデルです。iPhoneSEは販売価格が安く、基本性能は最新スマホと比べても引けを取りません。処理速度はiPhone6sと同じなので、ネット閲覧や動画・写真撮影だけでなく3Dゲームアプリも十分楽しめます。
本体サイズの小ささも、iPhoneSEのおすすめポイントです。縦の長さはiPhone4・4sより8.6mm長い一方、厚みはSEの方が1.7mm薄く作られています。また、iPhoneSEは重量が113gと、4sより28g軽量です。使い勝手と性能のバランスを重視するなら、iPhoneSEを選んで損はありません。
他方、iPhoneに性能の高さを求める方には、iPhone7がおすすめです。販売価格はやや高額ですが、iPhone6sとの値段差は11,000円とそれほど大きくありません。たとえば、アップルの無金利24回分割払いを利用した場合、6sと7の支払い額は以下のようになります。
iPhone6s 128GBモデル |
月々3,200円 |
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iPhone7 128GBモデル |
月々3,700円 |
6sと7の支払額の差は、月々たったの500円。価格差がさほど大きくないなら、最新鋭のiPhone7を購入した方が高い満足感を得られるはずです。
なお、iPhone7も256GBモデルになると、割高感が大きくなります。データ記録容量が足りない場合は、クラウドストレージやSDカードリーダーなどでカバー可能。iPhone7を購入するなら、価格とデータ容量のバランスがいい128GBモデルをおすすめします。
中古なら選択の幅が広がる
iPhoneの新品価格を見て、「う~ん、思ったより高いな…」と感じた方も多いことでしょう。特にサブのスマホとしてiPhone4・4sを活用しようと考えていた方なら、なおさら新品価格が高額に感じるかもしれませんね。
もし、より安価にiPhoneを入手したいなら、中古市場に目を向けてみてください。「中古スマホには抵抗感がある…」という方もご安心を。中古スマホ市場には、未使用品のiPhoneが多数流通しています。誰かの使い古しではないので、安心して利用できますよ。
また、新品での販売が終了したモデルが手に入る点も、中古品を選ぶメリットのひとつ。iPhone6や5sなど、廃盤となったモデルの未使用品が見つかる場合もあります。
ここで、2017年1月19日現在で確認できる、iPhone5,5sおよびiPhone6の中古市場価格をチェックしてみることにしましょう。いずれも旧モデルであるだけに、手頃な値段で手に入る可能性があります。まずは、iPhone5の中古価格から見てみましょう。
SIMフリー版iPhone5 16GBモデル |
2万4千円前後 |
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SIMフリー版iPhone5 64GBモデル |
2万7千円前後 |
上記は、美品として販売されている中古品の価格になります。SIMフリー版のiPhone5は、中古流通量がかなり少なめ。筆者が確認したサイトでは、未使用品を見つけることができませんでした。
発売から4年以上が経過しているだけに、中古のiPhone5は安価に入手可能です。ただしiPhone5は、最新OSへの対応が打ち切られています。長く使用する端末としては、あまりおすすめできません。
続いて、iPhone5sの中古市場価格をチェックしてみましょう。
SIMフリー版iPhone5 16GBモデル |
4万7千円前後 |
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SIMフリー版iPhone5 64GBモデル |
6万円5千円前後 |
上記は未使用品の中古価格になります。意外に高額ですね。iPhone5sの未使用品には、ファンアイテムとしてのプレミアが付いているようです。一方、美品クラスの中古品になると、同じSIMフリー版iPhone5sの64GBモデルが3万円台で手に入ります。
中古iPhone5sをお探しなら、使用感の少ない美品を探して見るとよいでしょう。
最後にチェックするのは、iPhone6のヤフオク相場などの中古市場価格。SIMフリー版iPhone6の未使用品は、以下の価格帯で取引されています。
SIMフリー版iPhone6 16GBモデル |
4万4千円前後 |
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SIMフリー版iPhone6 128GBモデル |
5万円前後 |
SIMフリー版iPhone6の流通量は少なめですが、128GBモデルが5万円程度で見つかる場合があります。美品でもあまり値段が変わらないので、未使用品が見つかったら“買い”と思ってよいでしょう。
au版iPhoneを利用する方法
先に触れたとおり、楽天モバイルのSIMカードはSIMフリー版およびdocomo版のiPhoneに対応しています。他方、au版やソフトバンク版のiPhoneはSIMロックがかかっているため、楽天モバイルのSIMカードで通信を行えません。
とはいえ、SIMロック解除さえ行えば、au系やソフトバンク系の端末でも楽天モバイルで利用できるようになります。SIMロックの解除方法はいくつかありますが、おすすめは公式のSIMロック解除です。
また、ソフトバンクでは、契約者本人が手続きを行うことをSIMロック解除の条件としています。このため、中古で買ったソフトバンク版iPhoneのSIMロック解除には応じてもらえません。
以上を総合すると、SIMフリー版とdocomo版以外の中古iPhoneを利用するなら、auプランで利用された6s以降のモデルがおすすめということになります。auの端末なら、中古品の白ロムでも店頭でSIMロック解除を行うことが可能です。
SIMロック解除料は3,000円。au版iPhone6sや6sPlusなどを安価に入手できるなら、楽天モバイルでの利用を検討する価値は十分にあります。
なお、ソフトバンク版iPhoneも、SIMロック解除アダプター(シム下駄)を利用し、ナノSIMと一緒にSIMトレイにセットすれば楽天モバイルで運用可能です。端末が手に入るチャンスがあるなら、自力でSIMロック解除アダプタを使う方法をとるのもよいでしょう。
ただし、SIM下駄でのSIMロックフリー化は必ずしも成功するわけではないという評判なので、くれぐれも自己責任で行ってください。
料金プランを決めよう
本ページの最後に、楽天モバイルでiPhoneを運用する方におすすめの料金プランをご紹介しておきましょう。格安SIMに乗り換えるとドコモプラン等と比較しても月額料金が抑えられる料金設定のプランを選びたいですよね。以下3つのプランなら、費用を抑えつつ必要十分な高速データ通信量を確保できますよ。
通話SIM 3.1GBプラン |
1,600円/月 |
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通話SIM 5GBプラン |
2,150円/月 |
通信SIM 10GBプラン |
2,960円/月 |
端末さえ用意すれば、月々のiPhone運用は上記料金のみで行えます。サブのスマホとしてiPhoneを利用する場合には音声通話対応SIM(音声SIM)より、料金の安い050データSIMやデータ専用SIMを選んでもよいでしょう。
ただし音声通話SIM以外では、携帯電話の電話番号がもらえないので警察や消防署への緊急通報を行えないのでご注意ください。