2017年11月に発売された iPhone X (テン)。ほぼ全面ディスプレイのカッコよさや満載の最新機能にひかれて iPhone ファンならずとも使ってみたいと思っている方は多いと思いますが、ネックになるのはその高額な端末価格。
256GBモデルを選んだ場合、一括で129,800円と10万円を優に超える価格になってしまいます。
そこでトータルのコストを安く抑えるために候補に挙がってくるのが「アップルストアでSIMフリーの iPhone X を購入し、通信料金の安い格安SIMで使う」という使い方ですが、この場合 iPhone X は定価で購入することになります。
ではアップルストアでSIMフリーの iPhone X を購入し「楽天モバイル」のSIMを挿して2年間使った場合と、ドコモで端末購入補助を受けて iPhone X を購入し、2年間使う場合とでは、トータルコストはどちらが安くなるのでしょうか?比較してみました。
この記事の目次
アップルストアでiPhone Xを購入して楽天モバイルのSIMで使う
楽天モバイル自体ではiPhone Xを購入することはできませんが、アップルストアでSIMフリー版iPhone Xを購入すれば楽天モバイルのSIMを挿して利用できます。楽天モバイルでは iPhone X の動作確認もしてくれているので安心して利用できます。
では iPhone Xを購入し、楽天モバイルのSIMで使う場合、具体的にいくらかかるのでしょうか?
スーパーホーダイプランSでiPhone Xを2年間使う場合
iPhone X(256GB)を購入し、楽天モバイルでスーパーホーダイのプランS(2GB)を契約した場合の2年間のトータルコストを算出してみました。なお、料金はすべて税抜きです。
楽天モバイルの初期費用(事務手数料) |
3,394円 |
月額基本料※ |
1年目:1,980円/月 2年目:2,980円/月 |
かけ放題オプション |
上の料金に含む |
iPhone X(256GB)の本体価格 |
129,800円 |
2年間の料金合計 |
192,714円 |
※楽天会員割適用時
楽天会員の場合、スーパーホーダイのプランSの月額料金は契約してから1年は「楽天会員割」が適用されて1,000円引きの1,980円となります。スーパーホーダイを契約する場合は必ず楽天会員になっておきましょう。(入会・年会費無料)2年目以降は楽天会員割がなくなり、月額2,980円となります。
また、スーパーホーダイでは全プランで5分かけ放題が標準で使えます。通常ならオプション料金で月額850円かかる5分かけ放題が無料で使えるのはお得ですね。
ドコモでiPhone X(256GBモデル)を購入
続いてドコモでiPhone X(256GB)を購入した際の2年間のトータルコストです。今回は新規契約ではなく、すでにドコモを利用している人がiPhone Xに機種変更するケースを想定しています。
カケホーダイライトプランを選択した場合の2年間のトータルコスト
ドコモでは1回5分までの通話が何度でも無料の「カケホーダイライト」と回数・時間ともに無制限でかけ放題の「カケホーダイ」の2つの基本プランがありますが、楽天モバイルの条件に合わせて「カケホーダイライト」を選択した場合のトータルコストを算出してみました。
パケットパックは楽天モバイルのスーパーホーダイのプランSと同じ2GBのデータ通信量が使える「データSパック」を選択するとします。また、こちらも料金はすべて税抜き価格です。
初期費用 |
2,000円 |
基本料金(2年契約あり) |
1,700円/月 |
パケットパック |
3,500円(データSパック2GB) |
SPモード |
300円/月 |
毎月の利用料 (基本料+パケットパック+SPモード) |
5,500円/月
|
iPhone X(256GB)の分割代 |
3,325円/月(月々サポート適用後) |
月額料金 (毎月の利用料+分割代) |
8,825円/月 |
2年間の料金合計 |
213,800円※ |
※ カケホーダイプランを選択した場合は237,800円になります
iPhone Xは月額料金が最大24ヶ月間割引になる端末購入補助サービス「月々サポート」の対象になっています。
本来ドコモでiPhone Xを分割購入する場合は5,550円×24ヶ月=133,200円ですが、月々サポートが適用されると月額料金が2,225円割引されるので、実質79,800円で購入可能です。
楽天モバイルとドコモの差額は?
楽天モバイルとドコモ、それぞれでiPhone Xを利用する場合の2年間のトータルコストをまとめると以下の通りです。
▼2GBプランの料金比較
|
2年間のトータルコスト |
楽天モバイルとの差額 |
楽天モバイル |
192,714円 |
― |
ドコモ (カケホーダイライト) |
213,800円
|
21,086円
|
ドコモ(カケホーダイ) |
237,800円 |
45,086円 |
楽天モバイルでは端末代の割引が受けられませんが、月額のデータ通信料金が安いぶん2年間トータルの料金で考えるとドコモよりも安くなります。カケホーダイライトと比べると21,086円、カケホーダイと比べると45,086円安いです。
ただ、楽天モバイルに乗り換えてiPhone Xを使ったとしても2年間では2万円しか安くならないと考えると、乗り換える手間もないし通信速度の速いドコモで機種変更をした方がいいのでは?と思うかもしれません。
でも楽天モバイルのスーパーホーダイには、単純な合計料金の比較には表れないメリットがあと2つあります。
スーパーホーダイなら長期優待ボーナスあり
楽天モバイルのスーパーホーダイには、「長期優待ボーナス」があります。
長期優待ボーナスとは、スーパーホーダイの最低利用期間を2年、あるいは3年に設定することで端末代金の割引を受けることのできるサービスです。
▼長期優待ボーナスの内容
最低利用期間 |
端末代割引(またはポイント付与) |
1年 |
なし |
2年 |
10,000円割引 (または10,000ポイント) |
3年 |
20,000円割引 (または20,000ポイント) |
スーパーホーダイの最低利用期間は1年に設定することもできますが、2年に設定すると10,000円、3年に設定すると20,000円、端末代金の割引を受けられます。
また、今回のように端末は別途用意してSIMだけを契約する場合は、端末代割引の代わりに楽天スーパーポイントを10,000ポイント、もしくは20,000ポイントもらうことができます。
このポイントは楽天モバイルの初期費用、月額料金の支払いに充てることができますので、最低利用期間を2年間に設定すれば、iPhone Xの価格が実質10,000円引きになります。
これを加味すると、楽天モバイルでiPhone Xを使う際の2年間のトータルコストは182,714円になり、ドコモを使う場合との差額は以下のようになります。
▼2GBプランの実質料金比較
|
2年間のトータルコスト |
楽天モバイルとの差額 |
スーパーホーダイ※ |
182,714円 |
― |
ドコモ(カケホーダイライト) |
213,800円 |
31,086円 |
ドコモ(カケホーダイ) |
237,800円 |
55,086円 |
※ 最低利用期間を2年に設定
ポイント還元を加味すると、カケホーダイライトと比較すると31,086円、カケホーダイと比較すると55,086円も安くなります。しかもスーパーホーダイには契約の自動更新がないので、2年目以降はいつ解約しても違約金はかかりません。
スーパーホーダイなら通信制限時の速度が1Mbps
今回は2GBのデータ通信容量で比較しましたが、2GBプランはデータ通信をあまり使わないライトユーザー向けのプランです。
iPhone Xの大画面を生かしてWi-Fi環境がないところでも動画視聴やゲームを楽しみたいという場合は月に2GBの容量では足りなくなる可能性が高いですが、ここで生きてくるのがスーパーホーダイの特徴「低速時1Mbps」です。
そのためスーパーホーダイなら、「普段は低速モードにしておき、どうしても高速通信を使いたい時だけ高速通信をオンにする」という使い方をすれば2GBプランで十分足ります。
一方、ドコモは低速モードが用意されておらず、データ容量を使い切った後の通信制限時速度は「128kbps」と使い物にならないほど遅くなります。この速度ではメッセージやメールを送る以外のことはほぼできません。
2GBで足りない場合はデータパックM(5GB・月額5,000円)やウルトラデータLパック(20GB・月額6,000円)といった大容量のプランを契約する必要がありますが、その場合もちろん2年間のトータルコストもさらに上がってしまいます。
この点も考慮すると、楽天モバイルのスーパーホーダイのほうがずっと安く使えますね。
まとめ
iPhone Xをできるだけ安く使いたい場合は、ドコモよりも楽天モバイルがおすすめです。
最後に、楽天モバイルでiPhone Xを利用するメリットをまとめてみます。
- 2年間の合計料金がドコモと比較して21,000円ほど安くなる
- 長期優待ボーナスを利用すればポイント還元でさらに実質割引に
- 低速モード時なら1Mbpsの通信速度でデータ通信使い放題
唯一のデメリットは最初にアップルストアで端末を購入する費用がかかることですが、長い目で見れば楽天モバイルの方が圧倒的にお得です。購入費用が負担であればアップルストアの分割金利0%ショッピングローンを活用してもいいかもしれません。
楽天モバイルのSIMでiPhoneを利用する方法について詳しくは以下公式ページを参照してください▼