外出先でパソコンやタブレット、ゲーム機などでインターネットをしたい時に便利なのがモバイルWi-Fiルーターです。これまでモバイルWi-Fiルーターを使う場合はWiMAXなどのプロバイダと契約して機器を購入するのが一般的でした。
しかし、最近では格安SIMカードを挿して使うことのできるSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターが多数登場しています。楽天モバイルのSIMも、SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターに挿して使うことができます。
今回は楽天モバイルのSIMでモバイルWi-Fiルーターを使うメリット・デメリットを紹介します。
この記事の目次
そもそもモバイルWi-Fiルーターとは?
モバイルWi-Fiルーターとは無線によってどこでもインターネットが利用できる機器のことです。モバイルルーターやポケットWi-Fiとも呼ばれます。
通常インターネットを利用する場合は、自宅に光回線やADSLといった固定回線を引く必要があります。固定回線の場合は工事の必要がありますし、自宅でしかインターネットが使えません。
それに対して、モバイルWi-Fiルーターを利用する場合は基地局と無線でやりとりするので、工事の必要がありません。ルーター本体は小型で持ち運びが可能なので、外出先でもインターネットが使えます。
楽天モバイルでもモバイルWi-Fiルーターが使える
モバイルWi-Fiルーターの中にはSIMフリースマホのように好きなキャリアのSIMカードを挿して通信ができるSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターもあります。
SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターであれば、楽天モバイルのSIMを挿して利用できます。楽天モバイルのデータSIMを契約し、それをルーターに挿すだけでインターネットが利用できます。
楽天モバイルのSIMでモバイルWi-Fiルーターを使うメリット
楽天モバイルのSIMでモバイルWi-Fiルーターを使うメリットは月額料金が安いことと、データ容量プランが豊富で変更も自由なことです。
楽天モバイルの料金プランは以下の通りです。
プラン名 |
月額料金(データSIM) |
---|---|
ベーシックプラン※ |
525円 |
3.1GBプラン |
900円 |
5GBプラン |
1,450円 |
10GBプラン |
2,260円 |
20GBプラン |
4,050円 |
30GBプラン |
5,450円 |
※最大通信速度は200kbps
楽天モバイルには音声通話ができる通話SIMとSMSが利用できる050データSIMもありますが、モバイルWi-Fiルーターではデータ通信しか使えないのでここではデータSIMの料金のみ掲載しています。
※2017年9月1日から販売が開始された「スーパーホーダイ」プランは通話SIM限定プランです。
一般的なモバイルWi-Fiルーターを契約した場合、月額料金は月間のデータ容量が7GBのプランで3,500円ほどです。例えばUQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」やY!mobileの「Pocket WiFi」は毎月7GBまで使えるプランを3,696円で提供しています。
ベーシックプランの最大通信速度は200kbpsと遅いですが、データ容量は無制限で利用することができます。この通信速度では動画の視聴は難しいですが、ネットの利用はSNS、メール、メッセージの送信、画像のそれほど多くないWEBページの閲覧などが中心のライトユーザーであれば問題ないでしょう。
プラン内容も小容量プランから大容量プランまで幅広く用意されているので、自分の用途に合ったプランを選べます。しかも毎月無料でプラン変更ができるので、プランが合わないと思ったらすぐに変更できるのもうれしい点です。
楽天モバイルで販売しているWi-Fiルーター
楽天モバイルはSIMカードとスマホのセット販売を数多く取り扱っていますが、実はモバイルWi-Fiルーターも2種類取り扱っています。
楽天モバイルでSIMとモバイルWi-Fiルーターをセット購入すれば、自分の用意したSIMフリールーターは楽天モバイルのSIMできちんと動作するかどうか、など気にする必要がありませんのでおすすめです。
HUAWEI E5577
E5577は、日本国内でも数多くのSIMフリースマホを販売しているHUAWEI(ファーウェイ)のモバイルWi-Fiルーターです。
3,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているのが特徴で、最大約12時間の連続使用ができ、外出先でも安心して使えます。
さらに別売りのOTGケーブルを使えば、モバイルバッテリーのように他のスマホやタブレットを充電することもできます。わざわざルーターとモバイルバッテリーの両方を持ち運ぶ必要がないので楽です。
専用アプリが用意されており、スマホやタブレットから起動したり状態を確認したりできます。カバンに入れたままでもスマホ側から電源を入れられるのでいちいち取り出す手間が省けます。
これだけ機能が充実していながら価格は9,800円とリーズナブルなのもうれしいですね。
HUAWEI E5577のスペック
価格 |
9,800円 |
---|---|
最大通信速度 |
最大150Mbps |
連続待受時間/連続通信時間 |
最大約600時間 / 最大約12時間 |
バッテリー容量 |
3,000mAh |
サイズ |
幅約96.8mm×奥行き約58mm×厚み約17.3mm |
重量 |
約112 g |
SIMカードスロット |
標準SIMカード |
SDカードスロット |
micro SDカード(最大32GB) |
Aterm MR05LN
Aterm MR05LNは、NECの人気モバイルルーター「Aterm」シリーズの最新モデルです。
2枚のSIMカードを挿入できる「デュアルSIM」に対応しているのが最大の特徴です。前モデルである「MR04LN」でもデュアルSIMは可能でしたが、SIMを切り替えるのに1分ほどかかっていました。しかし、MR05LNは5秒ほどで切り替えられるようになり、利便性がアップしました。
最大375Mbpsの速度まで対応し、バッテリー容量も増加するなどスペックも大幅にアップしています。
Aterm MR05LNのスペック
価格 |
21,900円 |
---|---|
同時接続台数 |
最大375Mbps |
連続待受時間/連続通信時間 |
最大約1250時間 / 最大約14時間 |
バッテリー容量 |
2,500mAh |
サイズ |
幅63mm×高さ115mm×厚さ11mm |
重量 |
約1125g |
SIMカードスロット |
nanoSIM × 2 |
SDカードスロット |
利用不可 |
WiMAXと楽天モバイルならどちらがおすすめ?
モバイルWi-Fiと言えば、UQコミュニケーションズが提供しているUQ WiMAXが有名ですね。
モバイルWi-Fiを使う場合、WiMAXと楽天モバイルならどちらがおすすめなのでしょうか?
月額料金は楽天モバイルのほうが安い
月額料金で比較した場合は楽天モバイルのほうが安いです。
WiMAXの料金は契約するプロバイダ(GMOとくとくBB、BIGLOBEなど)によって大きく異なりますが、一般的に月間のデータ通信量が7GBのプランなら3,500円前後、無制限に使えるプランなら4,000円前後です。
楽天モバイルなら10GBのプランを2,260円で利用できるので、WiMAXの7GBプランよりお得です。また、通信速度は遅いですがベーシックプランなら525円という価格でデータ通信が使い放題です。
したがって、料金については楽天モバイルのほうが優れています。
楽天モバイルには最低利用期間がない
最低利用期間や違約金がないのも、楽天モバイルのメリットでしょう。
WiMAXの場合は2年ごとに契約を更新していく「2年縛り」があります。契約更新月以外に契約すると高額な違約金が発生するため、一度契約するとなかなか解約しづらいです。
楽天モバイルの場合、データSIMでは最低利用期間がなくいつ解約しても違約金がかかりませんので、気軽に契約することができますね。
WiMAXは通信速度が速く、月間のデータ通信量も無制限
WiMAXと比べた際に楽天モバイルのデメリットとなるのが通信速度と月間のデータ通信量です。
最大通信速度に関しては楽天モバイルが262.5Mbps、WiMAXは440Mbpsとなっており、WiMAXのほうが速いです。もちろんどちらも理論値ですので実際にそこまでの速度は出ませんが、WiMAXのほうが安定した速度が出やすいです。。
また、WiMAXには月間のデータ通信量が無制限のプランが用意されています。楽天モバイルにも20GBや30GBといった大容量プランはありますが、自宅でパソコンやゲーム機などを接続する場合は足りなくなる恐れがあります。
通信速度を重視する、大量のデータ通信を利用するといったヘビーユーザーの場合は楽天モバイルよりWiMAXを利用したほうが良いでしょう。
まとめ
楽天モバイルのSIMはスマホやタブレットだけでなく、モバイルWi-Fiルーターでも使うことができます。楽天モバイルのデータSIMは月額料金が安く最低利用期間もないので、他のモバイルWi-Fiルーターよりもお得です。
また、楽天モバイルではSIMとモバイルWi-Fiルーターとのセット販売も取り扱っています。どのルーターが楽天モバイルのSIMに対応しているのか分からない、という問題が起こらないので、初めてモバイルWi-Fiルーターを使う人も安心です。