格安スマホ、格安SIMを提供する楽天モバイルの料金プランは、基本的にスマートフォン向けになっていますが、楽天モバイルでガラケー(フィーチャーフォン)を使うことも可能です。
この記事では、楽天モバイルのSIMでガラケーを使う方法、また料金や注意点についてご紹介します。
この記事の目次
楽天モバイルのSIMはガラケーでも使える
基本的に、楽天モバイルのSIMは、ガラケーに挿して利用することも可能です。ただし、端末によって、利用できない場合や、データ通信(インターネット)のみ利用できない場合がありますので、申し込み前に以下の点を確認するようにしてください。
楽天モバイルのSIMは、ドコモのガラケーとSIMフリーのガラケーで使える
楽天モバイルはドコモの回線を利用していますので、お持ちのガラケーがドコモのガラケーであれば、基本的に楽天モバイルのSIMを挿して利用することができます。auとソフトバンクのガラケーは、楽天モバイルのSIMでは利用できません。
また、SIMフリーのガラケーは、通信キャリアに関係なく利用できますので、AmazonなどのネットショップでSIMフリーのガラケーを購入すれば、楽天モバイルのSIMを挿して利用することができます。
ドコモのガラケーではデータ通信ができない
ただし、ドコモのガラケーに楽天モバイルのSIMを挿して利用する場合、電話とSMSはできますがデータ通信(インターネット)を利用することができません。
楽天モバイルのSIMカードでデータ通信を行うには、楽天モバイルのサーバーに接続するための「APN設定」をする必要がありますが、ガラケーではAPN設定の変更ができません。
そのため、ドコモのガラケーに楽天モバイルのSIMを挿した状態でデータ通信を起動すると、ガラケーはドコモのサーバーに接続しようとするため、通信エラーが発生してデータ通信を行うことができません。
LTE対応のガラケーでないとデータ通信が出来ない
また、SIMフリーのガラケーでも、LTEに対応していない端末ではデータ通信ができませんので注意してください。
楽天モバイルのSIMカードでは、3G通信専用の端末ではデータ通信ができませんので、SIMフリーのガラケーでもLTEに対応していない場合は電話とSMSしかできません。
つまり、楽天モバイルでガラケーを使う場合、電話もSMSもインターネットも利用したい場合は、「SIMフリーかつ、LTE対応」のガラケー端末を用意する必要があります。
楽天モバイルでガラケーを使う際の月額料金は?
楽天モバイルの料金プランは、ガラケーの場合もスマートフォンの場合も共通です。
▼楽天モバイルの料金プランは以下の通りです。
※ベーシックプランの通信速度は最大200kbps
ベーシックプランを選択すれば、最安で1,250円からガラケーを利用することができます。
大手キャリアでガラケーを利用する場合との料金比較
スマートフォンの場合、大手キャリアから楽天モバイルに乗り換えることで大幅に月額料金を抑えることができます。では、ガラケーの場合はどうでしょうか。
ドコモでガラケーを利用する場合の料金と、楽天モバイルでガラケーを利用する場合の料金を比較してみます。
|
ドコモ ケータイ(Xi契約) |
楽天モバイル |
---|---|---|
基本プラン |
カケホーダイライトプラン (ケータイ):1,200円 |
ベーシックプラン 1,250円 |
インターネット接続サービス |
spモード 300円 | ― |
パケットパック |
ケータイパック 300~4,200円/月 |
― |
月額料金合計 |
1,800円~ | 1,250円 |
「ドコモ ケータイ(Xi契約)プラン」と、楽天モバイルの「ベーシックプラン」で月額料金を比較しました。
ドコモの「ドコモ ケータイ(Xi契約)プラン」の場合、5分以内の通話が何度でも無料のカケホーダイライトプランが1,200円、2GBまでデータ通信が使えるケータイパック300円~、インターネット接続料金が300円で、最安で合計1,800円~ガラケーを利用できます。
一方楽天モバイルは、ベーシックプランを選択すれば、最安で月額料金1,250円~ガラケーを利用できます。
楽天モバイルで5分かけ放題オプションを利用すると、月額850円かかりますので、最も安いベーシックプランでも1,250円+850円で、合計2,100円かかることになり、ドコモの月額料金よりも高くなってしまいます。
この比較から、電話をたくさんする場合は、楽天モバイルよりもドコモでガラケーを使ったほうが月額料金を安く済ませることができる、ということが分かります。
データ通信メインで使うなら楽天モバイルがおすすめ
一方、楽天モバイルでガラケーを使うことをおすすめできるのはデータ通信をメインで使う人です。
上の比較でご紹介した、ドコモの1,800円という月額料金は、データ通信を全く使わない場合の料金です。「ケータイパック」は、2段階パケット定額型のサービスなので、データ通信を使うとだんだん価格が高くなり、上限の2GBまで使うと、最大で月額4,200円のデータ通信料がかかります。
インターネットを頻繁に利用する場合は、月々所定のデータ容量を定額で利用できる、「データパック」を選択することもできますが、データパックの月額料金は月のデータ容量が2GBの場合3,500円、5GBで5,000円とかなり高額です。
一方楽天モバイルなら3.1GBプランで1,600円、5GBプランで2,150円なのでドコモよりも大幅に安くなります。ガラケーでもデータ通信をたくさん使いたい、という場合はドコモよりも楽天モバイルのほうが、月額料金を安く済ませることができますね。
楽天モバイルで購入できるガラケー端末
楽天モバイルでは、SIMと端末のセット購入の際、ガラケー端末も選択することができます。
キャリアで使っていたガラケーに楽天モバイルのSIMを挿して使うと、機能が制限されたりそもそも使えなかったりすることがあるので、楽天モバイルでガラケーを利用したい場合は、楽天モバイルで端末をセット購入するのがおすすめです。
AQUOSケータイ SH-N01
2017年9月現在、楽天モバイルが販売しているガラケー端末は、「SH-N01」の1種類のみです。SH-N01は、SHARPが開発しているSIMフリーのガラケーです。LTE通信に対応しているので楽天モバイルのSIMカードで電話、SMS、データ通信が利用できます。
SH-N01はテザリングにも対応しているので、大容量のデータSIMを契約してテザリング専用で使うということも可能です。
▼以下、SH-N01のスペックです。
CPU |
Qualcomm Snapdragon 210 Processor 1.1GHz (クアッドコア) |
---|---|
ディスプレイサイズ |
約3.4インチ TFT液晶/540×960ドット |
メインメモリ |
1GB |
記憶装置 |
8GB |
カメラ |
800万画素 |
バッテリー容量 |
1,800mAh |
価格 |
一括払い:24,800円 分割払い:1,116円/月×24回 |
Google Play、LINE非対応
SH-N01はGoogle Playに非対応のため、アプリをダウンロードすることはできません。
また、SH-N01にはLINEがプリインストールされておらず、ダウンロードすることもできないのでLINEは利用できません。これは非常に残念な点ですね。どうしてもLINEを使いたい場合はガラケーとスマホ、ガラケーとタブレットなど、2台持ちを検討してください。
まとめ
今回は楽天モバイルでガラケーを使う方法について解説しました。楽天モバイルではガラケーのセット販売をしていますし、自分が今持っているガラケーを使うこともできます。
ただし、端末によっては使えなかったり、機能が制限されたりすることがあります。自分が使っているガラケーを使いたい場合は、楽天モバイルで使えるかどうかをしっかり確認しましょう。
また、音声通話がメインの場合はキャリアでガラケープランを契約したほうがお得なこともあります。自分の利用状況に合わせて、キャリアを使うか楽天モバイルを使うかを選択しましょう。