楽天モバイルの新プラン「スーパーホーダイ」を徹底解説

『メインで使っている格安SIM』シェアNo.1を獲得した人気の「楽天モバイル」が、2017年9月1日から新たな料金プラン「スーパーホーダイ」の受付を開始しました!

楽天モバイルの「スーパーホーダイ」プランは、月々の高速データ通信容量の残量を気にせず使いたい人にとって注目のプランです。この記事では、「スーパーホーダイ」プランを解説して、メリット、デメリットをご紹介します。

料金プランの内容を解説

スーパーホーダイは、音声通話付きSIMに2GB,6GB,14GBの高速データ通信と5分かけ放題がセットになったプランです。

▼スーパーホーダイの料金プラン

スーパーホーダイの月額基本料は、プランSで2,980円、プランMで3,980円、プランLで5,980円です。
ところが、楽天会員の方なら、「楽天会員割引」が適用されるので、全プランの月額基本料が1年間1,000円割引になって、最安1,980円で契約できます。しかも会員ランクが「ダイヤモンド」なら最安1,480円で使うことができます。
こうして「スーパーホーダイ」プランの概要を見てみると、ワイモバイルのスマホプランや、UQモバイルのおしゃべりプランとぴったりプランと同じようなプランに見えますが、スーパーホーダイプランの特長は何と言っても、高速通信容量を使い切った後も、月末まで通信速度最大1Mbpsで利用できる、という点です
他社のほとんどは、月ごとの高速通信容量を使い切った後は、最大150kbps~200kbpsにまで遅くなります。楽天モバイルの通常プラン(好みの通信容量、通話オプションなどを組み合わせるプラン)でも、1ヶ月の合計通信容量が高速通信容量を超えた場合、通信速度が最大200Kbpsに制限されます。

しかし、「スーパーホーダイ」プランでは高速通信容量を使い切った後も、月末までずっと1MBつまり1,000kbpsで通信できます。速度が1MB出れば、Webサイトを閲覧するのにほとんどストレスを感じないでしょう。例えば、画像の多いページでもスムーズに表示され、いつまでたってもページ全体が表示されないということはありません。

動画については、動画サービスによって必要な速度が変わります。例えばYouTubeの場合、480pの画質であれば、平均800kbps(0,8Mbps)の通信速度が出れば快適に視聴できます。720pの高画質で見ようとすると、カクカクしたり固まってしまったり、ということが多くなります。
スーパーホーダイプランでは、通信が混み合う時間帯(正午~13時、18~19時)については、通信速度が最大300kbpsに速度制限されますので、ご注意ください。
また、スーパーホーダイでは、「楽天でんわアプリ」を使うか、発信時に通話番号の頭に【003768】を付けることによって1回5分以内の国内通話が無制限で利用可能です。1回の通話時間が5分を超えた場合は30秒10円の通話料がかかります。

楽天モバイルの通常プランとの料金比較

では、楽天モバイルの通常プラン(組み合わせプラン)と「スーパーホーダイ」プランでは、どちらの方が安い月額料金で利用できるのでしょうか?2年間の合計金額で比較してみました。
スーパーホーダイは、1年目と2年目以降では料金が異なります。2年目以降の料金は、プランSで2,980円、プランMで3,980円、プランLで5,980円となります。この料金は端末代を含まない料金なので、楽天モバイルで端末を購入する場合は別途端末代が必要となります。
端末代を除いて、スーパーホーダイを丸2年間使用した場合の合計費用、および月平均支払い額は下記の通りとなります。

 

プランS

プランM

プランL

通常契約

71,520円

(24ヶ月間の平均2,980円)

95,520円

(24ヶ月間の平均3,980円)

143,520円

(24ヶ月間の平均5,980円)

楽天会員

59,520円

(24ヶ月間の平均2,480円)

83,520円

(24ヶ月間の平均3,480円)

131,520円

(24ヶ月間の平均5,480円)

楽天会員(ダイヤモンド)

53,520円

(24ヶ月間の平均2,230円)

77,520円

(24ヶ月間の平均3,230円)

125,520円

(24ヶ月間の平均5,230円)

組み合わせプランとスーパーホーダイプランでは、全く同じ高速通信容量の設定がありませんので、組み合わせプランで5GBの通話SIMを契約した場合と、スーパーホーダイのプランM(6GB)を契約した場合で比較します。
▼組み合わせプランとスーパーホーダイを2年間使った場合の料金比較

組み合わせプランの通話SIM(5GB)

2年間で72,000円

(通話SIM2,150円+5分かけ放題850円×24ヶ月)

スーパーホーダイ プランM(6GB)

2年間で77,520円(楽天ダイヤモンド会員)

高速通信容量が1GB異なるので単純には比較はできませんが、2年間のコストで見ると例えダイヤモンド会員であったとしても、スーパーホーダイプランの方が料金は高くなります。それでも、高速通信容量を使い切った後も、月末まで1Mbpsの通信速度でインターネットが利用できるというのは大きなメリットです

契約期間や契約解除料について

速度制限時の通信速度に加えて、もう一つ、「スーパーホーダイ」プランの大きな特徴は、契約期間を選べる、という点です。

契約期間を3通りから選択可能

スーパーホーダイプランでは、契約者が以下の3通りの期間から最低利用期間を選ぶことになります。

  • 12ヶ月
  • 24ヶ月
  • 36ヶ月
12ヶ月の最低利用期間を選んだ場合、満了後の自動更新がないため13ヶ月目に入ればいつでも違約金なしで解約できますし、2年間(24ヶ月)もしくは3年間(36ヶ月)の最低利用期間を選ぶと「長期優待ボーナス」の特典が受けられます。

「長期優待ボーナス」特典とは、楽天モバイルのスーパーホーダイプラン契約者限定の特典で、端末とセットで申し込む場合に一定の額が端末代から割り引かれるというものです。

▼長期優待ボーナス特典の内容


例えば、新機種の富士通arrows M04の場合、端末代が34,800円なので、2年契約の場合10,000円引きの24,800円、3年契約では20,000円引きの14,800円となります。
端末代金は一括払いか分割払いを選択できますが、分割払いを選択できるのは楽天カード、もしくは楽天カード以外ならMASTERかVISAブランドのカードとのみとなります。楽天カード以外で分割払いをする場合は、クレジットカード会社ごとに異なる分割払い手数料が上乗せされます。
格安の端末代金で、価格が割引額を下回る場合は、開通月の翌月末までに差額分が楽天スーパーポイントで付与されます。
端末とセットではなく、SIMのみの契約の場合でも、3年契約を選択すれば、20,000円分の楽天スーパーポイントがもらえますし、2年契約でも10,000円分の楽天スーパーポイントが受け取れます。

契約解除料について


スーパーホーダイプランでは、最低利用期間を12ヶ月に設定すれば、1年目の割引終了後、13ヶ月目以降であれば契約解除料なしに解約できます。大手キャリアのプランのように契約の自動更新がなく、最低利用期間終了後は契約解除料が一切かからないのは大きなメリットです。
ただし最低利用期間を長く設定すると、契約期間内の解除料は高額になります
例えば、12ヶ月の最低利用期間を選択した場合、10ヶ月で解約すると、9,800円の解除料で済みますが、36ヶ月の最低利用期間を選択した場合、10ヶ月で解約すると29,800円の高額な解除料が請求されます。
速度制限時の通信速度が1Mbpsってどんな感じなの?試しにちょっと使ってみたい!という方は、最低利用期間を12カ月にして申し込んでみると良いですね。

コミコミプランとどう違うの?

楽天モバイルの新料金プラン、スーパーホーダイは、2017年9月1日で新規申し込みを終了した、「コミコミプラン」の後継プランです。
コミコミプランは、データ通信と「5分かけ放題オプション」の月額料金に、端末の料金もコミコミになった 限定機種専用のプランでしたが、「スーパーホーダイ」プランは、コミコミプランとは違い、基本料金に端末の代金は含まれていません。
では、「スーパーホーダイプラン」の料金は、コミコミプランの料金と比べて安くなったのでしょうか?それとも高くなったのでしょうか?

上記のシミュレーションは、「コミコミプランS(機種はZenFone Go)」です。このプランと「スーパーホーダイ プランS」とで比べてみましょう。

 

コミコミプランS

「スーパーホーダイ」プランS 楽天会員

プラン

 コミコミプランS(ZenFone Go)

スーパーホーダイ プランS

月額

1年目  1,880円

2年目  2,980円

3年目 ~ 2,446円

1年目1,980円(ダイヤモンド会員1,480円)

2年目  2,980円

3年目 ~ 2,980円

速度

高速通信2GB超過後は200Kbps

高速通信2GB超過後は1Mbps

最低利用期間

24ヶ月

12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月

契約解除料

12,000円

9,800円~

スーパーホーダイプラン(楽天会員の場合)の月額料金とコミコミプランの月額料金を比較すると、1年目はスーパーホーダイプランの方が100円高く、2年目は同じ料金、3年目以降はスーパーホーダイプランの方が534円高くなっています。

※ダイヤモンド会員であれば、最初の1年間の月額料金は1,480円になりますので、1年目の月額料金はスーパーホーダイプランの方が安くなります。

コミコミプランの料金は端末代も込みの料金なので、料金面だけを比較すると「スーパーホーダイ」プランの料金はコミコミプランの料金よりも若干高くなった、と言えます。

ただ、「スーパーホーダイ」プランでは、最低利用期間が24ヶ月に設定される、また高速通信容量を使い切ったあとは通信速度が200kbpsという低速になってしまう、というコミコミプランの弱点が解消されています。

スーパーホーダイプランでは、最低利用期間を12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月から選ぶことができ、高速通信容量を使い切った後も、通信速度が1Mbpsで使い放題になりますので、コミコミプランと比べて料金が若干高くなった分、契約の自由度が高くなり、通信もより快適に使えるようになりました。
ちなみに、最低利用期間が終了した後は自動更新されることなくいつでも解除料なしで解約できるのは共通点です。

まとめ 「スーパーホーダイプラン」はどんな人におすすめ?

では、楽天モバイルの新プラン、スーパーホーダイプランはどんな人にオススメなのでしょうか。

  • 通信速度制限にうんざりしている方

これまで他社の格安スマホを使っていたり、格安SIMを使用していたもの、高速通信容量を使い切った後の速度の遅さにうんざりしていた方は、ひとまず速度1MBってどんな感じなのか!?試せます。12ヶ月を選びましょう!

 

  • 楽天会員の方、特にダイヤモンド会員の方

「スーパーホーダイ」プランの、ダイヤモンド会員の1年目の料金の安さには驚きます! ではどうすればダイヤモンド会員になれるのでしょうか。

楽天ダイヤモンド会員とは、「楽天ポイントクラブ」の会員になった方が、3つの条件を達成した場合に付与される会員ランクのことで、達成条件は以下の通りです。

  1. 過去6ヶ月間で4,000ポイント以上獲得
  2. 過去6ヶ月間でポイントを30回以上獲得
  3. 楽天カードを保有している

楽天カードは年会費無料で発行できますし、楽天ポイントクラブの会員になるのも費用はかかりませんので、楽天カードで頻繁に買い物をする方や光熱費・通信費や公共料金を決済している方はダイヤモンド会員を狙うことができます!

※スーパーホーダイプランでは、申込みの時点でダイヤモンド会員であれば、ダイヤモンド会員割引の適用となります。ただしダイヤモンド会員割引はダイヤモンド会員だった月のみの適用となるので、1年間の途中で会員ランクが下がった時は割引の対象外となります。
その翌月以降に再びダイヤモンド会員になればダイヤモンド会員割引が適用されます。つまり、最初の12ヶ月の間で、ダイヤモンド会員からプラチナ会員やゴールド会員になった月があれば、その月だけは通常の楽天会員割引となるため、その月の料金はプランSで1,980円、プランMで2,980円、プランLで4,980円となります。

 

  • 3年間使用するつもりの楽天会員の方

長期優待ボーナスがあるので、3年契約であれば端末代から20,000円の割引き、もしくはSIMだけなら20,000円相当の楽天スーパーポイントがもらえます。スーパーポイントは楽天モバイルの支払いに充当できます。
楽天モバイルで端末を購入しなくても、獲得したポイントを月額料金の支払いに充てられるので3年契約の場合、単純計算で3年間で実質、毎月555円(20,000円÷36ヶ月)料金が安くなることになり、これは大きなメリットです。
コミコミプランの後継プラン、スーパーホーダイなら、月のデータ容量をあまり気にせずスマホを利用することができます。ぜひ、楽天モバイル公式サイトをチェックしてみてください!

※スーパーホーダイは、現状、他社からMNPする方など、新規契約者の方向けのプランです。 現在楽天モバイルの組み合わせプラン(既存プラン)を利用している場合、スーパーホーダイプランへのプラン変更については、今冬を目処に対応予定とのことで、 対応時期が決まり次第、Webサイトで案内されることになっています。

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