では、大容量プランは楽天モバイルで決まり!かというと、そう単純には行きません。楽天モバイルでの大容量プランを使う際にはデータ通信量と月額通信費以外にも考えるべきポイントがあるので他社との比較を交えながら見ていきましょう。
この記事の目次
大容量プランを考えるときのチェックポイント
20GBや30GBのような大容量だけでなくWiMAXのような使い放題オプションも設けられている格安SIM。実際のところ本当にお得なのか、ネット通信をするに際し大容量プランならではのデメリットがないのかも考えたいところです。そこで、データプランを見る時にはこのような点も加味しましょう。
月額利用料金の比較
まずは、データ料金などの月額料金です。月額料金は安い方が良いのは当たり前。ユーザー側は単純な料金以外にその格安SIMや大手キャリアの手続きにかかる料金、オプションなどの追加料金も忘れてはいけません。
- 最低使用期間が長い
- 違約金が高い
- 通話料が高い
- 無料通話分が付いていない
- SMSが有料
このような場合は、それをカバーする方法を探しましょう。
また、他の機能面でも不便が感じられるのならコストパフォーマンスは悪くなります。月額利用料金は基本料金だけでなく「ひと月に利用する料金の総額」で判断するよう心掛けてくださいね。
速度の比較
次に、通信速度が十分であることもネット利用で欠かせないポイントです。どんなに大容量の高速通信ができたとしてもベストエフォート方式のためにそもそもスピードが出ないことや、時間帯による混雑も考えられます。
ところが、自宅につないでいる光回線ですら実際に計ってみると宣伝されていた速度とは程遠いパフォーマンスが示されることがあります。また、WiMAX2+の場合は通信速度が遅くなるどころかコンクリートなどに遮断されて圏外になることがよくあります。
スマホも山の中や地方でつながらなくなるのは通信設備の問題でしょうがないこともあります。大手キャリアでさえ最大200Mbps超であっても実際は30Mbpsくらい、格安SIMであれば5Mbps位です。それでも、動画を問題なく観られるくらいのスピードだからみんな不便を感じていないだけなのです。
格安SIMの場合はなぜ遅くなりやすいのか?
Y! mobileを除く格安SIMは法律によって大手キャリアから回線の一部を間借りしている状態です。このような業態のことをMVNO(仮想移動体通信事業者)といいます。
回線の量が少ないと言うことは利用者が増えるとパンクしやすくなることを意味します。そのため、実績の浅く資本力のない格安SIMはデータ無制限であってもすぐに回線がパンクしてしまうのです。
3日制限の比較
さらに、大容量データプランを選ぶうえでは「3日間制限」についても注意を払わなければいけません。これはデータ通信をたくさん行っているユーザーに対して通信規制を行うシステムのひとつで「直近3日間で数GB以上の使用」によって制限がかかるものです。
極端な話ですが3日で1Gと設定されている場合はどんなにたくさん使っても1か月で10GBしか使えないことになります。ちなみに、楽天モバイルの場合は10GB/月の場合は3日間で1.7GBの制限があります
のちの項目でも説明しますが、楽天モバイルの場合は20GBと30GBの大容量プランに限り3日間通信制限が設けられていません。また、楽天モバイルの大容量プランは余ったデータを友達や家族と分け合えるデータシェアサービスにも対応しています。
大手キャリアの大容量プランと楽天モバイルの比較
まずは、楽天モバイルと大手キャリアとの比較です。通信品質、通信速度の安定性やサポートの充実度は間違いなく大手キャリアが勝ります。しかしその分値段が高くなることや余計なサービス提供までついてくることが挙げられます。
ところが、5GBまでは圧倒的なコストの差を見せている大手キャリアと格安SIMは20GB以上の大容量プランにおいて健闘しています。
ドコモと楽天モバイル
docomoにはもともと、データのシェアが可能な50GBと100GBのシェアパックがありました。シェアオプション料金を利用すればシェアグループ内の子回線を利用の家族と分け合えます。
そこに、一人用の大容量プラン・ウルトラパックとしてウルトラデータLパック(20GB)とウルトラデータLLパック(30GB)もサービス開始。20GBと30GBのものはデータシェアの代わりに余ったら繰り越すことができます。
料金は50GBで16000円/月、100GBで25000円/月、20GBで6000円、30GBで8000円です。そこに、基本料金が加算されます。基本料金はカケホーダイプランの2200円/月とカケホーダイライトプランの1700円/月から選べます。3日間制限はありません。
対して楽天モバイルは20GBで4750円/月、30GBで6150円/月で音声通話も付いています。(データのみなら20GBで4050円、30GBで5450円)楽天モバイルは3日間制限が有名ですが大容量プランなら制限を気にせず使えるのも嬉しいところです。
auと楽天モバイル
auもスーパーデジラとして20GB6000円のプランと30GB8000円のプランを用意しています。さらに月額基本料としてのカケホが2700円、それより安いスーパーカケホは1700円が加算されます。そのため、合計で8000円から11000円前後になります。
ただし、スーパーデジラは3日間で6GBの高速通信制限があります。通信速度制限が気になる場合は楽天モバイルの方が良いでしょう。
ソフトバンクと楽天モバイル
SoftBankの場合は基本料金であるスマ放題ライトの1700円またはスマ放題の2700円に、20GBで6000円、30GBで8000円が加算されます。
プランの名前はギガモンスター、CMでもよく見かけますね。つまり、合計で8000円から11000円前後になります。docomoやauを見ても分かるように、大容量プランに関して言えば大手キャリアも頑張っていると言えます。
またソフトバンクにもデータシェア提供が出来るデータシェアプラスサービスかあります。電話し放題になる「スマ放題/スマ放題ライト」の基本プランに「通話定額基本料」、「通話定額ライト基本料」などが用意されています。
格安SIM各社と楽天モバイルの比較
では、格安SIMどうしを比較するとどうでしょう?格安SIMは個人で使うだけでなく家族でのデータシェアやモバイルルータへの搭載も前提とした格安SIMづくりを行っています。ここでは、楽天モバイルと検討したい3社をピックアップします。
エキサイトモバイル
エキサイトモバイルは使用量に応じて料金が変わる最適料金プランにおいて15GBで3980円、定額プランなら20GBで4750円、30GBで6980円、40GBで9980円、50GBで13800円となります。
音声通話機能が700円であることから20GBと30GBについては楽天モバイルの方が安いですが3日間制限はないようです。
また、複数SIMの発行は楽天モバイルにはないメリットです。
dmmモバイル
dmmモバイルは20GBまでのプランを設けています。20GBの料金は4980円ですが、音声通話が1000円の加算であるため音声通話SIMの場合は5980円です。これは、楽天モバイルが20GBで音声通話付きでも4750円であることから割高に感じられます。
ただ、dmmモバイルは複数の格安SIMカード発行に手数料がかからず、10%がdmmポイントとしてキャッシュバックする特典があります。これは楽天モバイルの還元率が1%であることからメリットに感じられます。
u-mobile
u-mobileはついに25GBの大容量プランを発表しました。その値段は音声通話付きでも2880円/月というのですからかなり安いです。また、使い放題プランも音声通話付きで2980円とこちらもお得です。
しかし、u-mobileはデータ制限がいつ、どのようにされるかが不明である点が怖いです。たくさんデータを使うと制限されるようですが、どのくらい使えばされるのか、いつ回復するのかも明確ではありません。
楽天モバイルの20GB・30GB大容量プランがお勧めな人は?
楽天モバイルの大容量プランがおすすめの人はこんな人だと考えられます。
たくさんデータを使いたい人
もっと具体的に言えば「データ使用量が10GB以上で、かつ20GB以上のデータを使いきれる人」です。あの3日間制限がないので安心して動画やゲームも楽しめます。
タブレットやルーターでの使用を考えていない人
複数の端末で使用するためには複数のSIMカードが必要ですが、楽天モバイルのデータSIM契約では複数枚のSIM発行に対応していません。
楽天をよく利用する人
楽天を利用する人はその登録情報をもとに楽天モバイルの契約ができるので簡単に利用開始出来ます。また、楽天モバイル契約者は楽天スーパーポイントが今までの+1倍のペースで貯まります。