楽天モバイルの「コミコミプラン」はプランと端末をうまく組み合わせると、タイトルにある高速データSIM料金が60円!など、ありえないコストパフォーマンスで格安SIMを活用出来、おすすめです。
しかし、逆に組み合わせを間違えるとちょっと損をしてしまうことも・・・ コミコミプランの特徴や気を付けるべきことを解説しました。かなりマニアックな内容ですが、是非あなたの格安スマホ選びにお役立てください。 コミコミプランは2017年9月1日をもって受け付けを終了しました!!
この記事の目次
コミコミプランとは?まずザックリ仕組みについて
楽天モバイルの「コミコミプラン」を簡単に説明すると・・・
- セット端末のスマホ代
- 音声通話付きデータ通信SIM(通話SIM)の料金
- 楽天でんわ5分かけ放題オプション
のセットプランです。5分以内の国内通話なら何度でもカケ放題になる無料通話が楽しめるオプションは電話回線ですから途切れないのも魅力です。
パック料金になっていますので、それぞれ端末ごとでの通常プランの合計金額よりも割安になっています。SIMフリー端末を持っていないので「端末セットで欲しい」という方には魅力的なプランです!このプランのポイントを並べてみました。
楽天モバイルコミコミプラン内容 5つの特徴
- すべてコミコミ料金なので分かりやすい
- 通常の通信プランにはない通信容量が設定されている
- IP電話じゃないので、090などの携帯電話番号やSMSが使える
- データ専用SIMでのコミコミプランはない
- 一部のSIMフリースマホ端末だけが対象となっている
- 対象端末に合わせて最適なコストパフォーマンス(通常合計金額よりかなり安くなるお宝な組み合わせもあり※以下で解説)になるようになっている
端末価格1万以上の差がでるコミコミプランの選び方
コミコミプランは・・・
- コミコミプランS
- コミコミプランM
- コミコミプランL
の3プランに分かれています。 それぞれのプランごとに選択できる機種・データ通信容量が違います。端末の好みと月間の利用容量が合えば、ただでさえ安い楽天モバイルを「底値」の利用料金で使えます。月額コミコミ料金表はこちらになります。
プラン |
コミコミプランS |
コミコミプランM |
コミコミプランL |
選べる端末 |
・ZTE BLADE E01 |
・Huawei P9 lite |
・富士通 arrows M03 |
データ容量 |
2GB/月 |
2GB/月 |
4GB/月 |
コミコミ料金 |
1年目:月額2,030円 2年目:月額3,218円 3年目:月額2,641円 |
1年目:月額2,678円 2年目:月額3,758円 3年目:月額2,408円 |
1年目:月額3,218円 2年目:月額4,298円 3年目:月額2,822円 |
それぞれの料金について、どの程度割安になっているのか、簡単に計算してみます。コミコミプランのお得な機種選びのコツは「同プランの中で一番高い機種を申し込むこと」です。
それぞれのプランで組み合わせられる機種はなぜか価格が結構ばらけています。下の画像をご覧ください。2016年11月現在では1万近く元の価格が違うものがあります。でもコミコミの月額料金は一緒なんです!
コミコミプランSで選べる端末の価格比較
コミコミプランS 選択可能端末の価格差 |
|
ZTE BLADE E01 |
一括 12,800円 |
ASUSZenFone2Laser |
一括 27,800円 |
ZenFoneGO |
一括 19,800円 |
コミコミプランMで選べる端末の価格比較
コミコミプランM 選択可能端末の価格差 |
|
Huawei P9 lite |
一括 29,800円 |
SHARP AQUOS SH-RM02 |
一括 39,800円 |
コミコミプランLで選べる端末の価格比較
コミコミプランL 選択可能端末の価格差 |
|
富士通 arrows M03 |
一括 32,800円 |
ASUS Zenfone3 |
一括 39,800円 |
時期によって組み合わせられる端末が違っていたり、完売していたりしますので都度確認する必要がありますが、うまく組み合わせれば高価な機種の端末料金を超割安な分割料金で手に入れることができます。
プランと端末の組合せ次第でデータSIM部分が月額60円も!
コミコミプランSとMは通話付きで2GB。Lプランは4GB。楽天モバイルの通常通話付きSIMはベーシックプランや3.1GB・5GB・10GBなので純粋には比較できませんが、今回例と指定通話付き3.1GBと比較してみます。
通話機能付き3.1GB=1,600円(税込み1,728円) コミコミプランは「通話付きデータSIM料金」と「5分かけ放題OP」と「端末分割代金」がセットなので「通話付きデータSIM料金」がいくらになっているかをそれぞれで計算しなければわかりません。
機種代とオプション料金は楽天モバイルのWebサイトに記載があるので以下の計算式で、「通話付きデータSIM料金」が算出されます。
各プランと端末の組合わせでの「 実質通信料金 」の算出方法
コミコミ月額料金 -
( 楽天でんわ5分無料(税込み918円)+端末分割支払額 )
=通話付きデータ通信料金
ということになります。 この式で出る「通話付きデータ通信料金」が、「各プラン」と「端末」の組み合わせでバラつきが出て、計算してみると特にお宝なプランがあります!以下の表で2016年11月時点の組合せでの価格を表にすると・・・
※以下の表は税込価格
コミコミプランS(2GB)の「実質」通話付きデータ通信料
機種名 |
ZTE BLADE E01 |
ASUS ZenFone 2 Laser |
計算式 |
その年の月額料金 -(通話5分料金+端末代金) =実質通話付きデータ料金 |
|
1年目 2,030円/月 |
536円 |
▲139円 |
2年目 3,218円/月 |
1,724円 |
1,049円 |
3年目 2,641円/月 |
1,147円 |
472円 |
3年間の平均 実質SIM利用料 |
1,135円 |
460円 |
月々460円で2GB |
コミコミプランM(2GB)の「実質」通話付きデータ通信料
機種名 |
Huawei P9 lite |
SHARP AQUOS SH-RM02 |
計算式 |
その年の月額料金 -(通話5分料金+端末代金) =実質通話付きデータ料金 |
|
1年目 2,678円/月 |
411円 |
▲31円 |
2年目 3,758円/月 |
1,491円 |
1,049円 |
3年目 2,408円/月 |
141円 |
▲301円 |
3年間の平均 実質SIM利用料 |
681円 |
60円 |
|
なんと月額60円で2GB |
コミコミプランL (4GB)の「実質」通話付きデータ通信料
機種名 |
富士通 arrows M03 |
ASUS Zenfone3 |
計算式 |
その年の月額料金 -(通話5分料金+端末代金) =実質通話付きデータ料金 |
|
1年目 3,218円/月 |
824円 |
509円 |
2年目 4,298円/月 |
1,904円 |
1,589円 |
3年目 2,822円/月 |
428円 |
113円 |
3年間の平均 実質SIM利用料 |
1,052円 |
737円 |
|
|
4GBで月々737円 |
コミコミプランは1年目から3年目までで料金が違います。そのため、通話SIMカード代金が変動する結果となりましたが、特筆すべきはコミコミプランSの「ZenFone 2 Laser」とコミコミプランMの「AQUOS SH-RM02」でしょう。
この2つのプランでは、SIM代金がマイナスになる場合があるのです。 各プランの「3年間の平均実質SIM利用料」をご覧ください。楽天モバイルの「3GB通話付きプランが税込み1,728円」と比較すると、月額60円~1,135円!ため息がでる価格ですネ。
他社の2GB/4GBの通話付きデータSIM価格と比較
ここまでくると、比較する意味がないほどですが、上記で算出した楽天モバイルコミコミプランの一番安い「プランと端末の組合せでのSIM料金」と、他社の同データ量のプランを比較してみました。
|
2GB 通話付き |
4GB 通話付き |
楽天モバイル (コミコミプランS) |
460円 |
- |
楽天モバイル (コミコミプランM) |
60円 |
- |
楽天モバイル (コミコミプランL) |
- |
737円 |
DMMmobile
|
1,380円 |
- |
イオンモバイル
|
1,380円 |
1,580円 |
docomo データパック |
3,500円 |
- |
au データ定額 |
3,500円 |
- |
ソフトバンク データ定額 |
3,500円 |
- |
※docomo、au、ソフトバンクはデータ通信のみの料金。この他に音声通話の基本料金がかかる
こうして平均の月額で見ると、コミコミプランは他社よりもかなり割安で、かけ放題プランもついていることを考えるとかなりお得です。 注意点として楽天モバイルの代金については、機種代の分割払い手数料を含んでいません。
支払いに楽天カードを使った場合は手数料無料ですが、その他のクレジットカードの場合は、所定の手数料がかかってきますので、実際にはもう少し高めの金額になります。といっても圧倒的安さがあることには変わりありません。
プランと端末組合せのコスパ重視な選び方・・・まとめ
上述のように、コミコミプランはSからLまでの3つのプランがあり、そこに最新モデルのスマホが割り当てられています。この割り当ては簡単に言うとスマホの性能と端末価格によって割り当てられているのです。
コミコミプランSに割り当てられているスマホは、ライトユーザー向けの安価なローエンドモデル、コミコミプランMのスマホは比較的使い込むユーザー向けのミドルエンドモデルという風に割り当てられているわけです。
実際に選ぶときには上の価格面だけのお得感だけでなく、ハードウェア性能(スペック)を見て比較することも大切です。例えばコミコミプランMのHuawei P9 liteは安い機種に見えますがかなりの高性能。
コストパフォーマンスという意味では、コミコミプランMでHuaweiを選択するのが良いかもしれません。ただし、コミコミプランLの富士通 arrows M03はおサイフケータイやワンセグなど、日本独自の機能が全部乗りですので、こちらの方が好みの方もいるでしょう。またゼンフォン3はデュアルスマホとなっています。
※なお、上記は2016年11月時点の対象機種になります。
縛りはある?解約違約金など知っておくべきこと
ドコモなどの3大キャリアでは機種代を分割払いにした2年縛りなどの契約が一般的で、その解約時には違約金が設定されています。
コミコミプランも、3大キャリアと同じように機種代を分割払いしており、かけ放題オプションもあります。そのため、解約時に注意しなければいけないことがあります。
分割の機種代はどうなるか
機種代の分割払い代金については、3大キャリアの場合、解約時に残金を一括請求されるなどの話もあり、途中解約を妨げる要因の1つになっています。 楽天モバイルの場合、一括請求されることはありません。
プラン変更などでコミコミプランを解約しても、機種単体を分割払いで購入したものとして、そのまま継続して分割払いすることができます。 もちろん、いつまでも支払うわけではなく、継続しているだけですので全部で24回支払えば完済です。
この辺りはMVNOらしい柔軟さと言えます。そのため、機種代の残金が解約を妨げる負担になることはほとんどないんです。
違約金はいつまでいくらかかる?
解約するにあたって一番気にする人が多い違約金ですが、残念ながら、コミコミプランにも存在しています。
1.楽天でんわ5分かけ放題オプション解約手数料
コミコミプランの契約開始から24か月以内に、楽天でんわ5分かけ放題オプションを解約するか、楽天モバイルを解約した場合、12,000円(税別)の違約金が発生してしまいます。もちろん25か月目以降であれば、違約金はかかりません。
2.通話SIM解約手数料
楽天モバイルの通話SIMには、そもそも最低利用期間の12か月間の縛りがあります。そのため、コミコミプランではなくとも、通話SIMを契約している場合は、開通月を1か月目として12か月目までに解約した場合は、9,800円(税抜)の違約金がかかりますので、気を付けなければいけません。
もちろん、3大キャリアの契約更新月のような解約できる期間などの制限はなく、13か月目以降であればいつ解約しても違約金は発生しません。
※この音声通話付きSIMの違約金については、無料端末契約の乱発を防ぐための施策で、期間が違えども格安SIM MVNO各社の音声SIMの契約にはほぼ必ずあります。 12か月以内に解約した場合は重複するのではなく、1.の違約金だけでかまいません。
しかし、実質2年縛りになるため、3年目以降でなければ解約できないということになります。ややこし~ これは、コミコミプランの大きなデメリットと言える残念な点ですが、実質かけ放題のオプションプランですので仕方がないかもしれませんネ。
コミコミプランにすると他社へMNPできなくなるのか
楽天モバイル自体はMNPに対応していますが、コミコミプランの場合は何か不都合などがないでしょうか?MNPに関して気になるのは・・・
- 違約金がかかってしまうか
- 使用機種は楽天モバイル解約後も利用できるか
です。 違約金については説明している通り、2年未満の解約ではどうしても発生してしまいます。ただ、発生するというだけで、MNPができないわけではありません。
次に使用機種についてですが、これはMNP後にもそのまま使用できるかどうかが重要です。大手キャリアでは他社で使用できないようにSIMロックがかけられており、MNP後にも使用したければSIMロックの解除を行わなければいけません。
しかし、楽天モバイルで取り扱っているすべての機種はSIMロックフリーです。つまり、コミコミプランで購入した機種でも、他のMVNOの回線でそのまま使用できるます。
(CDMA回線とWCDMA回線の違いや3G、4G(LTE)の対応状況が違いますので、その点は確認が必要です)
ただし、まだ機種代金の問題があります。大手キャリアの場合、MNP転出時に代金を一括で支払うことができなければ、ネットワークロックされてしまって、SIMロック解除をしていたとしてもその機種を他社で使えなくなっていました。(赤ロム化)
もちろん、楽天モバイルではそんなことはありません。分割代金は継続して支払うことができますので、機種代金の支払い途中に解約してもロックをかける理由がないんです。機種代金を支払ったあと(25か月目以降)のMNPであれば、なおさらなんのリスクもありませんね。
コミコミプランを実際に使ってる人の口コミからわかる注意点
知名度の高い格安SIMのMVNOですので、インターネット上には楽天モバイルの情報が多数見られます。しかし、実際に使っている人の口コミや評判というものもきちんと確認しておかなければいけません。コミコミプランの口コミをいくつか紹介しましょう。
楽天モバイル コミコミプランを使っている人の口コミ
は管理人のコメント
- 『 楽天カードを持っておらず、手持ちのクレジットカードで契約しました。結果、毎月微妙に手数料をとられています。なんだかもったいないです 』
- 『 申し込み後のSIMの配達がびっくりするくらい早かったです。MNPだったので助かりました 』
- 『 最新機種が割安で手に入ったので、すごくありがたかったです。ただ、2GBは少し物足りない感じがします 』
- 『 仕事で頻繁に電話をするので、5分の通話無料は本当に助かります 』
>支払いは「楽天カード」で設定しないとメリットが半減してしまいます。
>今の電話番号のまま、不通日数もゼロで手続きできます。
>高速通信などデータ通信量をそこそこ使う方は4GBプランでないと厳しいかも
>コミコミプランのいいところは通話無料も入っているところ
ちょっとした点は気を付けなければなりませんが、ただでさえ安くて通信速度も速い「楽天モバイル」をこれだけ安く利用できるコミコミプランはネットの口コミや評判も上々でした。
楽天モバイル コミコミプランのまとめ
楽天モバイル コミコミプランをまとめると・・・
- コミコミプランとは 【機種分割代+通話SIM使用料+楽天でんわ5分かけ放題】 のセット料金
- 各コミコミプランは3年の平均SIM料金を見ると驚く価格!
- 2年縛りで違約金が12,000円(税抜)かかる
- コスパの見極めは端末の価格・スペックをチェックする
- SIMロックや途中で解約してもネットワークロック(赤ロム)なし
楽天モバイルのコミコミプランは今までの大手キャリアでの契約に慣れている人にとってはとても分かりやすいプランです。しかし、選択できる機種が限られていることや、実質2年縛りの契約などのデメリットもあります。 そんなデメリット以上に、分かりやすく割安感のある料金やMNPでの継続使用の柔軟さなど、多数のメリットがあります。これからスマホデビューしようとしている人であれば、選択肢の1つとして検討すべきプランの1つでしょう。