スマホに搭載されているCPUの種類と比較方法 2018年版

スマホに搭載されているCPUは、端末の性能を大きく左右する重要な役割を担っていますが、CPUにも種類があり、それぞれに性能が異なるため、スマホの性能を比較したいときにはCPUの知識が不可欠です。

この記事では、CPUの性能を比較する際注目すべきポイントを詳しく解説します。

CPUの役割と仕組み

スマホの性能を知る上でまずチェックするべきなのがCPUの性能です。CPUとは「Central Processing Unit」の頭文字を取った略称で、日本語では「中央演算処理装置」といいます。

中央演算処理装置という言葉を聞くとすごく難しく思えるかもしれませんが、簡単にいうと、CPUはスマホの処理速度を決める頭脳にあたる役割をする装置です。
頭の良い人ほど計算が速いことと同じで、CPUも性能が高いほど処理速度が速くなります。

  • CPUの性能を知るためにチェックすべきポイントは「コア数」「クロック周波数」の2つです。

コア数

コア数を表す表記では「シングルコア(1コア)」や「デュアルコア(2コア)」といった名称が使われます。
このコア数が多いほど処理速度は速くなります。

それぞれのコア数とその名称は次の表の通りです。

コア数 名称
1コア シングルコア
2コア デュアルコア
4コア クアッドコア
6コア ヘキサコア
8コア オクタコア
12コア ドデカコア

コア数は情報を処理する人数だと考えれば、人数が多いほど速く処理できるということになるのでわかりやすいと思います。
格安スマホではこれまでデュアルコアとクアッドコアが主流となっていましたが、最近ではオクタコアが一般的となりつつあります。

クロック周波数

クロック周波数には「GHz」(ギガヘルツ)という単位が使われており、こちらも数値が高いほど処理速度も速くなります。コア数が処理する人数なら、クロック周波数は処理する人の一人あたりの能力だと考えるとわかりやすくなります。

スマホ本体が熱くなるときというのは、この数値以上に負担のかかる処理を求めて許容範囲を超えてしまっているときです。
クロック周波数が低いと、容量の大きなアプリを使用するときなどに反応が極端に鈍くなることがあります。そのため、ストレスなくスマホを使いたいなら、クロック周波数の高いCPUを搭載している端末を選ぶと良いでしょう。

スマホ向けCPU(SoC)のメーカーについて

スマホ向けCPUは「SoC」とも呼ばれています。
SoCは「System on a Chip」の略で、1つのチップ上に多くのシステムを載せる設計手法がこの名前の由来となっています。
スマホのCPUは大きく3つの系統に分類されます。
Android端末に搭載される「ARM系CPU」「IntelのCPU」と、iPhoneに搭載される「Apple Aシリーズ」の3つで、それぞれに特徴が異なります。

ARM系CPU

Androidスマホの多くに搭載されているのが、このARM社が設計するCPUです。
ARM社は設計だけにしか携わっていないため、製造段階で搭載する機能がカスタマイズされることもあります。

IntelのCPU

IntelはスマホよりもパソコンのCPUを製造しているメーカーとして有名ですが、IntelのCPUはAndroidスマホの一部でも使用されています。
しかし、Intelは2016年にスマホ向けCPUの開発を中止し、現在では事実上の撤退状態となってしまっています。
IntelのCPUは高性能な反面、ARMと比べ熱を持ちやすく、消費電力が大きくなってしまう特徴があります。

Apple Aシリーズ

Apple製のCPUはiPhoneに搭載されています。ARMのCPUがベースとなっており、Apple社が独自の機能を追加しています。
2018年7月現在、Apple Aシリーズ最新のCPUは、iPhoneX、iPhone8とiPhone8 Plusに搭載されているApple A11となります。

現在主流となっているCPU

人気端末に搭載されている現在主流のCPU性能を比較してみます。
iPhone7とAndroid系人気端末ZenFone3(ゼンフォン スリー)のCPUスペックをベンチマークスコアで比較し、どの端末がどれくらい優れているのかを表を使って確認してみましょう。

機種 CPU コア数 クロック周波数 ベンチマーク 価格
iPhone7 Plus Apple A10 クアッドコア 2.3GHz 172,644 85,800円~
ZenFone3 Ultra ZU680KL Qualcomm Snapdragon 652 オクタコア 1.8GHz 82,440 59,800円~
ZenFone3 Deluxe ZS550KL Qualcomm Snapdragon 625 オクタコア 2.0GHz 61,332 60,264円~
ZenFone3 Deluxe ZS570KL Qualcomm Snapdragon 821 クアッドコア 2.4GHz 154,030 96,984円~
ZenFone2 ZE551ML Intel Atom Z3580 クアッドコア 2.3GHz 47,107 38,664円~

    
このように比較してみると、iPhoneのベンチマークスコアは圧倒的に優れていることがわかります。
Androidスマホを選ぶ時には、歴代のiPhoneシリーズのベンチマークスコアと比較することで、各端末のCPU性能がどれほどのものかを把握できるかもしれませんね。

高性能なCPUを必要とするアプリについて

高性能なCPUを搭載したスマホのほうが使い勝手は良いですが、その分価格は上昇します。スマホの使い方によっては、そこまで高性能なCPUを必要としないケースもあります。

ロースペック(低性能)で十分なアプリ

電話、メール、LINE、地図、音楽再生、チャット、SNS、ニュースアプリ、電子書籍、写真撮影

こうしたアプリをメインに使うのであれば、そこまで性能は必要としませんので、1万円~2万円程度のスマートフォンでも十分使うことができます。低価格スマホに搭載されているQualcomのSnapdragonの400番台のシリーズで十分な利用ができます。

ミドルスペック(中性能)を必要とするアプリ

インターネットサーフィン(見るサイトにもよります)、動画再生、(3Dを使わない)ゲーム、写真加工、動画撮影

スマートフォンでいろいろなアプリを楽しみたいという場合には、ミドルスペックの性能を必要としますので、格安スマホを購入する際にも3万円前後のスマートフォンを検討する必要があります。QualcomのSnapdragon600番台のシリーズやHuaweiのKirin600番台シリーズを搭載したスマートフォンが丁度よいでしょう。

ハイスペック(高性能)を必要とするアプリ

3Dゲーム(シューティングなど)、VR、動画加工、音楽編集、Word/Excel

これらのようなCPUの性能を使うようなアプリを想定している場合や、どんなアプリでもサクサク動かしたいという場合には、ハイスペックな性能を必要とします。5万円~10万円の予算でスマートフォンを購入する必要があります。QualcomのSnapdragon800番台のシリーズや、HuaweiのKirin800番台シリーズを搭載したスマートフォンを購入する必要があります。また、iPhoneは性能が高いので一世代前のiPhoneまであれば十分にこれらをこなすことができます。

CPUはコア数が多ければ良いとは限らない

CPUの性能はコア数とクロック周波数で決まりますが、コア数は必ずしも多ければ良いとは限りません。
上に記載したベンチマークの比較表を見てもわかるように、コア数が少なくてもコア数の多い端末よりベンチマークスコアが高くなることもあります。
単純にコア数が多ければ良いだけなのであれば、もっと多くのコアを搭載したCPUがあってもおかしくないですが、現在市販されているスマホではオクタコア(8コア)が最高となっています。
それには理由があり、いくらコア数を増やしてもマルチコアに対応するアプリがなければ有効に活用することができないのです。1つのコアにしか対応していないアプリを動かすのに、4コアや8コアものコア数は必要ありませんよね。
そう考えると、コア数よりもクロック周波数が高いCPUの方がスムーズにアプリを動かすことができることになります。コア数が少なすぎるのも良くありませんが、同じコア数であればクロック周波数が高いCPUが処理能力は高いといえます。
また、最近の端末ではクロック周波数とコア数の組み合わせを工夫することで、必要に応じた数のコアを動かす省電力化が進んでいます。

まとめ

CPUの性能は高いに越したことはありませんが、その分端末の価格も高くなることが多いため、自分のスマホの使用目的に合った性能のものを選ぶことが大切です。
日常的にスマホで3Dゲームを楽しんでいるようなヘビーユーザーであれば、iPhone7やZenFone3 Deluxe ZS570KLなどのように、クアッドコア以上2.3GHz以上のハイスペックCPUを搭載している端末がおすすめとなります。
しかし3Dゲームなどの重い負荷をかける使い方をほとんどしない人であれば、1.8~2.0GHz程度のクロック周波数と、コア数もデュアルコア程度で十分にストレスなく使用することができるでしょう。クロック周波数が1.7GHz以下の「ZenFone Go」などでも、通話やメールなどの基本機能程度であれば不便なく使用できます
LINEやSNSをメインに使用するくらいであれば、それほどハイスペックなCPUは必要なく、無理に最新の高性能モデルを選ぶ必要はありません。
この記事を参考に、使用目的に合った最適なスマホを探し出してみてください。

 

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