格安SIMを使うときに気になるの「ちゃんとつながるのか」という疑問。
つながりやすさ(=携帯キャリアによる1.5GHz帯の整備状況)と対応しているスマートフォンを紹介したいと思います。
この記事の目次
1.5GHz帯とは?
1.5GHz帯は日本ではもともと2Gの帯域として利用されていた周波数帯です。
2010年にあらためて3.9G(LTEなど)用にドコモ、au、ソフトバンクに割り当てられた帯域となります。
3.9世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定
2011年に1.5GHz帯をまっさきに利用を開始したのがソフトバンクなのですが、当初はLTE用ではなく古い規格の3G(HSDPA)として展開をしました。当時ウルトラスピードとしてウルトラマンを使ったCMをうっていたのですがもう覚えている人は少ないでしょう。
ドコモとauはLTE用の帯域として2012年になってから利用を開始しました。特にドコモはその整備に熱心で全国的に展開をしました。
しかしながら、この帯域は実は世界的には日本でしか利用されていなかったため、しばらくの間日本製のケータイや特別に要したモバイルWiFiルータでしか使うことができませんでした。最も人気のあるスマートフォンであるiPhoneが対応していないため宝の持ち腐れになっていた感が強い帯域でした。
しかし、2016年の新型iPhoneであるiPhone7が1.5GHz帯への対応を発表したことで状況が一変します。それまでエリア展開に比較的熱心でなかったauも力を入れるようになり、またソフトバンクは2017年3月末をもって前述の3Gを停波し、あわててLTEに電波を切り替えることになりました。
ただし、いまでも大手3社から発売されるスマートフォン以外の「格安スマホ」「SIMフリースマホ」が1.5GHz帯に対応することは少なく、実質的に「iPhone専用帯域」とも言える帯域となっており、つながれば快適な電波となっています。
各社の整備状況
ドコモ(バンド21)
ドコモは1.5GHz帯をバンド21として展開しています。2012年末からサービスをスタートして積極的にエリア展開をしていました。
au(バンド11)
auは1.5GHz帯をバンド11として展開しています。2012年末からサービスをスタートしていますが、最近になってエリア展開を頑張っている印象です。
ソフトバンク(バンド11)
ソフトバンクは2017年4月からLTE用に切り替えているため、順次エリアが広がっています。しかし、もともと3G用として展開していたこともあり、その立ち上がりは早いと言えます。また前身のJフォン、ボーダフォン時代の2G端末ではメイン帯域だったため1.5GHz帯に向いた基地局の場所をすでに確保しているため良質なネットワークを築けるはずという話もあります。
楽天
2019年にMNOに新規参入する楽天は、この帯域を保有していません。
1.5GHz帯に対応する格安SIMはどの会社?
それぞれの格安SIMが使っているネットワークが対応していれば使えます。
- 楽天モバイル(ドコモ回線)
- UQ mobile(au回線)
- ワイモバイル(ソフトバンク回線)
- JCOMモバイル(au回線)
などが対応しています
1.5GHz帯に対応した格安スマホはどれだ?
Apple iPhoneシリーズ
- iPhone7
- iPhone7 Plus
- iPhone8
- iPhone8 Plus
- iPhoneX
iPhoneSEは対応しない
HUAWEI
P10lite、P20、P20lite,Mate 10などすべて対応せず
ASUS
Zenfone5など対応せず