そこで今回は楽天モバイルの通信速度が速いという理由を他社と比較して解説し、楽天モバイルのコストパフォーマンスが高い理由について説明していきます。
この記事の目次
楽天モバイルの通信速度は速い
結論から言うと、楽天モバイルの通信速度は速いです。なぜなら「最低速度」と「長期観測」という2つの観点で他の格安SIMを大きく上回る結果が出ているからです。
最低速度が他社より速い
楽天モバイルは「最低速度」が比較的速いです。
なぜ最高速度ではなく最低速度かというと、楽天モバイルはドコモの回線を利用しているため、最高速度はドコモの回線を利用した他の格安SIMと同じです。しかし最大速度で通信できることはほとんどなく、実際には最大速度よりもずっと遅い速度で通信することになります。
とくに利用者数が多くなる通勤・通学時間や昼休み、帰宅時間になると格安SIMは通信速度がかなり遅くなってしまいます。格安SIMではそういった「通信速度が遅くなる状況でどれくらいの速度を出せるのか」が非常に重要になります。
そこで、格安SIM専門誌が行った速度テストの結果を見てみましょう。
この結果で注目したいのは通勤・通学時間である8時、昼休みである12時、そして帰宅時間である17時~23時の通信速度です。
時間帯 | 通信速度 |
8時(通勤時間) | 13.51Mbps |
12時(昼休み) | 4.27Mbps |
17時~23時(帰宅時間) | 6.37~29.70Mbps(平均:19.13Mbps) |
楽天モバイルは朝8時の時間帯では最も速い、17~23時の時間帯では平均の速度が最も速い結果となりました。また、お昼休みの12時台もYouTubeをHD画質で快適に閲覧できる4Mbpsを上回る速度を出しています。
楽天モバイルは混雑しやすい時間帯でも比較的速い速度がでるようになっています。つまり、「最低速度」が速いということなので、1日を通してどの時間帯でも速度が安定して速いと言えます。
速度が長期間に渡って安定している
格安SIMは1回の測定で速いだけでなく、長期に渡って安定することも大事です。サービス開始直後は高速でも、時間が経って契約者数が増えると速度が低下する、ということは格安SIMではよくあることです。
楽天モバイルはさきほどのテストではかなり速度が速く安定するということが分かりましたが、この速度を長期的に維持することができているのでしょうか。
そこで姉妹サイト「SIM速度ランキングcom」では1年以上に渡って楽天モバイルの速度を測定しました。その結果がこちらになります。
計測月および場所 | 下り速度 | 上り速度 | PING |
2016年10月 横浜 | 45.11Mbps | 20.56Mbps | 31ms |
2016年9月 渋谷 | 22.94Mbps | 2.99Mbps | 38ms |
2016年7月 原宿 | 18.35Mbps | 2.83Mbps | 32ms |
2016年5月 東京駅 | 39.25Mbps | 14.94Mbps | 33ms |
2016年3月 渋谷 | 43.80Mbps | 7.17Mbps | 38ms |
2016年1月 日暮里 | 55.00Mbps | 33.46Mbps | 37ms |
2015年12月 新宿 | 45.83Mbps | 10.77Mbps | 19ms |
2015年10月 渋谷 | 15.12Mbps | 8.04Mbps | 38ms |
2015年9月 青梅市 | 27.91Mbps | 6.81Mbps | 42ms |
2015年7月 新宿 | 39.80Mbps | 20.57Mbps | 31ms |
この結果を見てみると、1年を通して安定して速い速度が出ていることがわかります。しかも比較的人口が多い都市部でこれだけの速度が出ています。
楽天モバイルは人気が高く今後も利用者数が増加することが予想されますが、これだけ長期に渡って安定しているのであれば安心ですね。
楽天モバイルの全プランで3日間の速度制限が撤廃
多くの格安SIMでは直近3日間で一定以上のデータ通信を行うと一時的に速度制限がかかる「3日間の速度制限」というものがあります。以前は楽天モバイルでも実施されており、短期間に大容量のデータ通信を行うと速度制限がかかっていました。
しかし、2017年3月1日から3日間の通信速度制限が撤廃され、すべてのプランで制限されなくなりました。それと同時に高速通信容量の追加チャージのメニューが改訂され、大容量の通信を行ってデータ通信量を使い切ってしまっても安心して使えるようになりました。
3日間の通信速度制限の概要
楽天モバイルでは3.1GB、5GB、10GB、コミコミプランS・M、コミコミプランL・LLの5つのプランにおいて3日間の速度制限が実施されていました。しかし、2017年3月1日から速度制限が撤廃され、すべてのプランで制限なくデータ通信を行えるようになりました。
プラン |
変更前 |
変更後 |
3.1GBプラン |
540MB |
制限なし
|
5GBプラン |
1GB |
|
10GBプラン |
1.7GB |
|
20GBプラン |
制限なし |
|
30GBプラン |
制限なし |
|
コミコミプランS・M |
400MB |
|
コミコミプランL・LL |
800MB |
3日間の速度制限が撤廃されたことで、動画の視聴やアプリのダウンロードなど、大容量のデータ通信を短期間に使う場合でも速度制限を気にすることなく利用できるようになりました。
データ使用量はこまめに確認する
3日間の速度制限が撤廃されたら、何も気にせずデータ通信を使っていいわけではありません。当然ですが、プランで決められた容量以上の通信を行うと速度制限がかかります。
むしろ3日間の速度制限が撤廃されたことで、これまではデータ容量を使い切らなかった人でもいつの間にか全部使い切ってしまった、なんてことが起きる可能性もあります。
そうならないためにも、データ使用量はこまめに確認するようにしましょう。楽天モバイルの場合は、専用アプリ「楽天モバイルSIMアプリ」を使うことで簡単にデータ使用量を確認できます。アプリのトップ画面に大きくグラフで表示されるので、あとどれくらい使えるかが直感的に分かります。
(画像引用元:
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.rakuten.broadband.sim&hl=ja)
速度制限にかかったら通信容量の追加購入を活用する
3日間の速度制限が撤廃された楽天モバイルですが、一カ月の規定量以上のデータ通信を行うと当然速度制限がかかります。そうなった場合は翌月まで低速で我慢しないといけませんが、月の始めや中ごろで制限がかかるとかなり辛いです。
そんなときは、通信容量の追加購入を利用しましょう。速度制限がかかってしまっても高速通信容量を追加で購入することで、翌月を待たずに速度制限を解除することができます。
高速通信容量追加オプションのメニューが改定
さらに便利に
例えばこれまで500MB追加する場合は100MB/300円を5回チャージするので1,500円かかりましたが、今後は500MBのパック1つをチャージすればよいので550円で済みます。
楽天モバイルの容量チャージは低容量のものほど割高なので、出来る限り多めにチャージすると良いでしょう。チャージした分は3ヶ月間繰り越しできるので、余っても大丈夫です。
もしもの時のためにデータシェアサービスに入っておこう
楽天モバイルには、家族や友達などと高速通信容量(データ通信量)の前月繰越分を分け合える「データシェア」というサービスがあります。
※楽天モバイル契約者間でのみシェア可能
このサービスに身近な家族や友達を入れておけば、今後速度制限にかかってしまった時にデータシェアをしてもらって助け合うことが可能になります。
何度も容量の追加購入を利用するならプラン変更がおすすめ
容量の追加購入は非常に便利ですが、通常のプラン料金と比べるとかなり高額です。そのため、頻繁に速度制限にかかり、何度も容量の追加購入をするようであればそもそも契約しているプランの容量が少なすぎる可能性があるので、プラン変更をしてみるのをおすすめします。
プラン変更の注意点
楽天モバイルのプラン変更は申し込んだ翌月に適用されます。今すぐ容量を増やしたい、という用途には向きません。その場合は容量チャージを利用しましょう。申し込める日も毎月1日~25日の間と決まっているので、翌月に変更したい場合は必ず25日までに申し込むようにしましょう。