UQモバイルには、5分かけ放題、もしくは無料通話の付いたおしゃべりプラン、ぴったりプランのほかに、データ+音声通話プラン(データ通信+音声通話はかけた分だけ料金を支払うプラン)があります。
データ+音声通話プランは、おしゃべりプランとぴったりプランより月額料金が安くなりますので、スマホからの音声通話はほとんどしない人にとってはメリットのあるプランです。
でも、少しでも音声通話を使うのであれば気になるのは通話料金ではないでしょうか。他のMVNOには大抵「通話料節約アプリ」が用意されているのですが、今のところUQモバイルで「通話料節約アプリが用意されていません。
※ 通話料節約アプリの例:IIJmioの「みおダイヤル」アプリ、LINEモバイルの「いつでも電話」アプリなど
そこでご紹介したいのが「楽天でんわ」アプリを使って通話料を節約し、月額料金を抑える方法です。この記事では、UQモバイルで「楽天でんわ」を使うメリットや「楽天でんわ」アプリの使用方法を詳しく解説します。UQモバイルのおしゃべりプランやぴったりプランと通話料の比較もしていますので、参考にしてください。
この記事の目次
「楽天でんわ」とは?
「楽天でんわ」とは、楽天株式会社が提供する通話料節約アプリで、AndroidでもiOSでも使用可能です。初期費用・月額利用料などは一切かかりません。
「楽天モバイル」の契約者以外でも問題なく使用できますので、UQモバイルユーザーもスマホにインストールして使うことができます。
UQモバイルの通話料が20円/30秒かかるのに対して、楽天でんわのアプリから発信すれば半額の10円/30秒で通話できますし、国際電話も同じ10円/30秒で通話可能となります。
「楽天でんわ」はなぜ通話料を安くできるの?
「楽天でんわ」アプリから電話をかけるとき、自動的に相手の番号の頭に「0037-68-」をつけることにより通話料が半額となります。番号の頭に付く「0037-68-」という番号は、プレフィックス番号と呼ばれるもので、各事業者によって番号が異なります。
「0037-68-」を先頭に付けることにより、上図にあるように「楽天コミュニケーションズ」の電話網を使うことができ、それが通話料10円/30秒という安さにつながっています。
楽天でんわから発信しても通話相手には「0037-68-」の番号部分は表示されず、利用中の電話番号のみが表示されますので通話相手から不審に思われることも避けられます。
UQモバイルには、通話料金体系の違う2通りのプランあり
UQモバイルには、通話のたびに通話料がかかるプランと、一定の時間の無料通話や5分かけ放題が付いたプランとがあります。
電話をするたびに通話料がかかるプラン
電話をかけるたびに通話料がかかるプランには、「データ高速+音声通話プラン」と「データ無制限+音声通話プラン」の2種類があります。料金は以下の通りです。
▼通話のたびに通話料がかかるプラン
料金プラン名称 |
月額料金 |
データ通信量 |
通話料 |
データ高速 + 音声通話プラン |
1,680円/月 |
3GB |
20円/30秒 |
データ無制限 + 音声通話プラン |
2,680円/月 |
無制限 |
20円/30秒 |
データ高速+音声通話プラン、データ無制限+音声通話プランどちらの場合も、電話するたびに20円/30秒の通話料が発生します。
かけ放題、もしくは無料通話がついたプラン
また、UQモバイルには、国内通話が何度でも5分かけ放題になる「おしゃべりプラン」や、月に60分・120分・180分から選べる無料通話が付く「ぴったりプラン」もあります。
どちらのプランも「プランS」を選択すれば最安1,980円/月から使用可能となります。「おしゃべりプランS」および「ぴったりプランS」は、どちらのプランともデータ容量が契約から25ヶ月目までが2GB/月、26ヶ月目以降は1GB/月となります。
料金は以下の通りです。
▼かけ放題、無料通話の付くプラン
契約期間 |
~13ヶ月目 |
14~25ヶ月目 |
26ヶ月目~ |
月額料金 |
1,980円/月 |
2,980円/月 |
2,980円/月 |
おしゃべりプランS の無料通話 |
5分以内の国内通話が何度でも無料
|
||
ぴったりプランS の無料通話 |
60分/月 |
30分/月 |
※ 「おしゃべりプラン」では、1回につき5分を超える通話をすると20円/30秒の通話料がかかります。「ぴったりプラン」も無料通話分を超えた通話については20円/30秒の通話料がかかります。
UQモバイルでデータ+音声通話プランを契約するなら「楽天でんわ」を使おう
このように、UQモバイルには通話料金の異なる2通りのプランがあります。でもUQモバイルの公式サイトなどではおしゃべりプラン、ぴったりプランが圧倒的に目立っていて、データ+音声通話プランはひっそりと紹介されているので、UQモバイルを契約するほとんどの人はおしゃべりプランとぴったりプランを選ぶことになると思います。
確かに、おしゃべりプランとぴったりプランはお得なプランです。それでも、「電話はほとんどしないけど、電話が受けられるように電話番号は残しておきたい」という方なら、おしゃべりプランとぴったりプランを選ぶよりも、データ+音声通話プランを契約したほうが、月額料金を安く抑えることができます。
UQモバイルの一番のメリットは通信速度がダントツで早い!ということですが、通信速度に関してはおしゃべりプランorぴったりプランを選んでも、データ+音声通話プランを選んでも変わりません。
そこで、電話をほとんどしない方なら、データ+音声通話プランを契約して、たま~に電話をするときは「楽天でんわ」アプリを利用するようにすれば、UQモバイルの速い通信速度でネットを楽しみながら、通話料金も安く済ませることができます!
では、何分以上電話するなら、データ+音声通話プランと楽天でんわアプリの組み合わせよりも、おしゃべりプランorぴったりプランを契約したほうが月額料金の合計は安くなるのでしょうか?
UQモバイルで「楽天でんわ」のメリットを生かすプランの選び方
まず、「データ+音声通話プラン」と「おしゃべりプランorぴったりプラン」の最安値プランの料金を比較してみると、「データ高速+音声通話プラン」が月額1,680円、「おしゃべりプランS or ぴったりプランS」が月額1,980円と、おしゃべりプランSとぴったりプランSの方が300円高くなっています。
では、データ+音声通話プランと楽天でんわの組み合わせで、何分以上電話したら、おしゃべりプランSとぴったりプランSの月額料金を超えてしまうのか、計算してみましょう。
おしゃべりプランSの場合
▼データ+音声通話プランと楽天でんわ、またはおしゃべりプランS、どっちを選ぶ?
「楽天でんわ」アプリを利用した場合の通話料は10円/30秒(1分で20円)なので、300円分の通話時間は15分間となります。
ですから、毎月の通話時間を15分未満に抑えれば「データ高速+音声通話プランと楽天でんわの組み合わせ」のほうが「おしゃべりプランS」よりも安く利用できることになります。通話時間15分のラインを超えそうな方は5分かけ放題の「おしゃべりプランS」を選択したほうが安心です。
1,300円というのは楽天でんわから発信して通話した場合の65分間の通話料金に相当します。通話の頻度が少ない方は、毎月65分間も通話することはないでしょう。 ですから、通話頻度の低い方は「データ高速+音声通話プラン」を契約して、発信は楽天でんわアプリから 行うというのがベストな選択です。
ぴったりプランSの場合
▼データ+音声通話プランと楽天でんわ、またはぴったりプランS、どっちを選ぶ?
UQモバイルの「ぴったりプランS」には、無料通話分が毎月60分付いていますが、これは楽天でんわから発信した場合の1,200円分通話時間に相当します。
もし「データ高速+音声通話プラン」で楽天でんわから60分の通話をする場合、月額の合計が2,880円(1,680円/月+1,200円)となり、「ぴったりプランS」より900円も高くなってしまいますので、1回5分以上の通話が多く、1ヶ月の通話時間の合計が60分近くまで到達する可能性のある方は「ぴったりプランS」を契約されると良いでしょう。ただし「ぴったりプランS」も「おしゃべりプランS」と同様、契約から14ヶ月目以降は月額料金が1,000円アップして2,980円になりますので注意してください。
「ぴったりプランS」を契約してから14ヶ月目以降の月額料金と、「データ高速+音声通話プラン」で楽天でんわから60分の通話をした場合の月額料金とを比較すると、「ぴったりプランS」の方が100円高くなってしまいます。
「ぴったりプランS」の契約から14ヶ月目以降に「データ高速+音声通話プラン」にプラン変更しようと思っても、今のところUQモバイルではプラン変更を受け付けていません。(「データ高速+音声通話プラン」から「おしゃべり/ぴったりプラン」へのプラン変更は可能です)
以上のことからも、スマホから電話をする頻度の少ない方は、
- 「データ高速+音声通話プラン」を契約
- 音声通話は楽天でんわで行う
という方法をオススメします。
ちなみに「おしゃべりプラン/ぴったりプラン」ではなく、「データ高速+音声通話プラン」にどうしても変更したい場合は、一旦解約して新規に契約し直すことになりますが、「おしゃべりプラン」と「ぴったりプラン」には2年縛りがあるので、更新月以外に解約する場合は、契約解除料9,500円がかかります。
高額の出費になってしまいますので、契約する前に、以上の点を参考にして慎重にプランを選択してください!
「楽天でんわ」の利用を始めるには?
楽天でんわの利用を始めるには、まず利用登録が必要です。その後に「楽天でんわ」アプリをダウンロードして利用を始めることができます。では、「楽天でんわ」アプリの利用登録方法と、利用を始めるまでの手順を順番に見ていきましょう。
「楽天でんわ」の利用登録をする。
楽天でんわの利用を始めるには、「Rakuten でんわ」のサイトにアクセスし、利用登録する必要があります。
ウェブサイトのトップページの右上にある「利用登録」をクリック
▼まず、利用登録ボタンをクリックorタップしてください
「利用登録」をクリック
▼既に楽天会員になっている方と、楽天会員ではない方のどちらかを選択する画面が表示されますので、該当するほうをクリックします。
「楽天会員ログインへ」をクリックした場合
▼「あなたは楽天会員のユーザIDを利用して、次の提携サイトへログインしようとしています。」という表示が出るので、注意事項を読んだ上で「同意する」をクリックします。
情報入力画面が表示されますので、楽天でんわアプリを使用する携帯電話番号やクレジットカード情報など必要事項をすべて入力します。契約者情報は既に入力されていますので、内容を確認するだけでOKです。
内容をすべて入力し「申し込み内容を確認する」のボタンをクリックすると確認画面が表示されますので、申し込みを完了させてください。
「お申し込みフォームへ」をクリックした場合
楽天でんわアプリを使用する携帯電話番号や、契約者情報などを入力する画面が出ますので必要事項をすべて入力していきます。
内容をすべて入力し「申し込み内容を確認する」のボタンをクリックすると確認画面が出ますので、申し込みを完了させてください。
なお、楽天でんわは、支払い方法がクレジットカードのみとなっており、口座引き落としや払込用紙でのコンビニ払い・金融機関の窓口払いはできません。登録できるクレジットカードは、楽天カードもしくはVISA、MASTER、JCB、American Express、Diners Clubの各ブランドのカードに対応しています。
デビッドカードでも登録できますが、楽天銀行、スルガ銀行以外のデビットカードでは登録できません。
「楽天でんわ」アプリをダウンロードする。
「Rakutenでんわ」のウェブサイトのトップページに戻り、中ほどにある「利用登録がお済みの方はこちらからアプリダウンロード!」のボタンがあるのでクリックします。
App Store もしくは Google play のどちらかを選択する画面が表示されますので、ご自分のスマホの該当するストアをクリックして、アプリのダウンロードを完了させてください。これで楽天でんわを利用する準備が整いました!
「楽天でんわ」アプリから電話をかける。
楽天でんわから実際に電話をかけるには、まずアプリを起動します。電話帳を自動的に読み込みますので、連絡先へのアクセスを許可します。
アプリを起動すると、「”楽天でんわ”が連絡先へのアクセスを求めています」という表示が出るので、OKをタップしてください。
すると、楽天でんわアプリにスマホの連絡先データが同期されますので、電話をかけたい相手の名前をタップした後、表示される電話番号をタップすると発信されます。電話帳に登録されていない電話番号に発信するためには、キーパッドに番号を直接入力して発信してください。
着信を確認する場合は、標準の電話アプリを利用します。標準のアプリで確認した着信にそのまま折り返して電話をかけると、「楽天でんわ」アプリからの発信とはなりませんので、ご注意ください。
「楽天でんわ」で通話すると楽天ポイントが貯まる!
「楽天でんわ」の通話料を楽天カードで支払うと、通話料100円につき楽天スーパーポイントが2ポイント、他のカードの場合は通話料100円につき1ポイントが貯まります!
ポイントを楽天でんわの通話料金の支払いに充当することはできませんが、ポイントが貯まるのは、楽天市場のサービスを利用する方にとってうれしいメリットと言えます。なお、楽天スーパーポイント付与のタイミングは、利用月から約2ヶ月後です。
「楽天でんわ」の注意点とは?
- 緊急電話には発信できません。
- フリーダイヤル・3桁番号への発信はできません。
- 「楽天でんわ」アプリのバージョンによる不具合。
「楽天でんわ」アプリでは、110番、119番、118番(海上での事件・事故の通報先)などの緊急通報電話には 発信できませんし、他の3桁番号(時報ダイヤル117、天気予報177、災害用伝言ダイヤル171など)にも発信できませんので、通常の通話アプリから発信する必要があります。
フリーダイヤル(0120や0800から始まる番号)も楽天でんわアプリからは発信できませんし、ナビダイヤル(0570から始まる番号)にも発信できませんので、やはり通常の電話で発信する必要があります。
「楽天でんわ」アプリは周期的にバージョンアップしています。現在確認されているのは、Android版の楽天でんわアプリのVer3,0,2において、一部の利用者の電話帳データが表示されなくなるという不具合が出ています。
2017年9月現在の最新のバージョン(Ver3,1,1)では不具合が解消されていますので、もしもVer3,0,2の楽天でんわアプリを使用している方は、今のところ不具合が出ていないとしても早めに最新バージョンにバージョンアップするようオススメします。バージョンアップおよび改善方法は下記の通りです。
バージョンアップおよび改善の手順
- Google Playから最新バージョン(Ver3,1,1)をダウンロードします。 ⇒ ダウンロード先URL
- 楽天でんわアプリを起動し、アプリトップの「設定」をタップし「連絡先フィルター」をタップ。
- 既に連携済みのメールアドレスのチェックボックスを一度外し、再度チェックボックスを付け直す。
楽天でんわアプリのバージョンがVer3,0,2以外を使用している方で、現在のところ大きな不具合が発生していないとしても、小さなバグや不具合、セキュリティ上の危険が発生する可能性がありますので、常に最新バージョンの「楽天でんわ」アプリに更新しておくことをオススメします。
まとめ
UQモバイルのユーザーでも利用できる「楽天でんわ」で、通話料を節約できることが分かりました。
特に、通話のたびに通話料がかかるプランを契約した方は、「楽天でんわ」で音声通話の料金を節約できます!楽天でんわは初期費用も登録料も一切かかりませんので、是非登録しておきましょう!