いまやスマホユーザーのほとんどが活用しているLINEですが、UQモバイルでも、もちろん使う事ができます。
しかし、注意点がひとつ。UQモバイルに乗り換えると、LINEの一部機能が使えなくなってしまいます。
今の端末でLINEをフル活用している方は、UQモバイルにのりかえる前に、ぜひ以下の点を確認しておいてください。
この記事の目次
UQモバイルではLINEの年齢認証ができない
UQモバイルで使えなくなる一部機能とは、ただ1つ、LINEの「年齢認証」です。その他の機能は、3大キャリア(docomo,au,softbank)と同じように問題なく使うことができます。
年齢認証とは?
では、LINEの年齢認証とは何でしょうか?
年齢認証とは、青少年保護のために2012年から導入された、LINEの機能制限です。18歳以上でなければ、LINE ID関連の機能が使えないようになっています。
LINE IDとは?
LINE IDとは、LINE上で1人につき1つ持つことのできる識別記号です。LINEで友だちを追加するときに利用します。遠くにいる人でも、LINE IDを教えてもらうことができれば、ID検索で相手を見つけてつながることができる、というとても便利な機能です。
その反面、悪意を持つ人によってIDがネット上の掲示板に載せられたり、出会い系のサイトに載せられたりして流出してしまうと、知らない人、怪しい人からメッセージが届くようになってしまうという危険もあります。
年齢認証をしないとID検索ができない
そのようなわけで、LINEでは、年齢認証をして18歳以上であることを確認しなければ、ID検索機能を使えないようにしています。
LINEの年齢認証は、3大キャリアの契約時に登録された情報と連動しているため、UQモバイルを含め、格安スマホでは行なうことができません。格安スマホを使っている人は、たとえ18歳以上でも、それを証明する方法がないという訳です。
実際に格安スマホでID検索機能を使おうとすると…
このように、年齢認証画面が表示されます。「年齢認証する」をタップすると…
年齢確認画面が表示され、その後、
キャリアのログイン画面が表示され、キャリアのIDとパスワードの入力が求められます。格安スマホ利用者はこの先に進むことができないため、年齢認証することができません。
回避策はある?
では、UQモバイルでも何とかしてID検索機能を使う方法はないのでしょうか?
端末そのままUQモバイルにMNPする場合
いまLINEを利用している端末はそのままで、SIMカードだけUQモバイルのものに挿しかえて使う、という方は、問題ありません。
キャリアで契約しているうちに年齢認証をしておけば、ID検索機能も含めて、今まで通りLINEを利用することができます。
LINEのデータはSIMカードではなく端末に保存されていますので、UQモバイルにMNPしてSIMカードを挿しかえた後も、年齢認証のデータは引き継がれます。
とにかく、キャリアで契約しているうちに年齢認証をしておく、ということだけ忘れないようにしてください。
端末そのままUQモバイルにMNPする場合の注意点
au端末をUQモバイルのSIMカードで使う際、SIMロック解除が必要になる場合があります。
UQモバイルのSIMカードには、LTE対応SIM、マルチSIM(VoLTE対応SIM)の2種類があります。
高音質の通話など、様々なメリットがあるVoLTE(ボルテ)をUQモバイルで利用したい場合は、マルチSIMを選ぶことになりますが、この場合今使っている端末がau端末、かつVoLTE対応のものであっても、SIMロック解除をしておく必要があります。
また、SIMフリー端末を自分で購入して、UQモバイルのSIMカードを挿して利用する場合、VoLTEを利用するためには、auのVoLTEに対応したSIMフリー端末を選ぶ必要があります。
UQモバイルにのりかえて、新しい機種を使いはじめる場合
問題は、UQモバイルにのりかえて、新しい機種を使いはじめる場合です。
この場合、まず古い端末のLINEアプリで、「設定」→「アカウント」と進み、メールアドレスとパスワードを設定して、LINEアカウントを取得しておく必要があります。
次に新しい端末でLINEアプリを使いはじめる前に、古い端末のLINEアプリで「アカウント引き継ぎ設定」から「アカウントを引き継ぐ」をONにします。
その後24時間以内に新しい端末のLINEアプリを起動し、あらかじめ設定しておいたLINEアカウントでログインすれば、あとは新規登録と同じ作業をするだけです。
新しい端末の電話番号を入力し、SMSで届いた認証番号を入力すれば、データ移行の完了です。これで以前使っていた設定でLINEを使うことができるようになります。
こうしてLINEのデータが移行できたので、ID検索もできるのでは?と思いきや、ID検索機能を使おうとすると、年齢認証画面が出てきてしまいます。前もって3大キャリア回線で年齢認証をしておいたとしても、これは回避できません。
なんとかして認証を突破する方法はないものか…調査したところ、裏ワザ的な突破方法は幾つかあるようです。
- auのガラケーと2台持ちして、ガラケーのauidを使って突破する(UQモバイルはau回線を利用しているため)
- auのスマホを契約している家族、友だちからsimを一時的に借りて、その人のauidを使って突破する
などです。しかし、どちらも面倒で、あとあとトラブルも起きかねませんので、おすすめはできません。
現状、格安スマホでLINEのID検索をどうしても使いたい!という方の選択肢はLINEモバイル一択です。
LINEモバイルとは、その名の通りLINEが取り扱う格安スマホです。LINEの格安スマホというだけあって、LINEに関連したサービスが充実しており、他の格安スマホでは利用できないLINEの年齢認証とID検索に対応しています。
とはいえ、LINEで友だち登録をする方法は、ID検索以外にもあります。あえてLINEモバイルを選ばなくても問題なく利用することができますので、代わりの方法をご紹介します。
ID検索に代わる方法:招待コードの発行
LINEで友だち登録をするには、ID検索機能のほかに
- ふるふる
- QRコード
- 招待コードの発行
の3つの方法があります。ふるふるとQRコードの発行は、基本的に、物理的に近くにいる人とつながるときに使う方法です。
ID検索の代わりになるのは、3番目の「招待コードの発行」です。
「友だち」の画面から、「友だちの追加」マークをタップ
「招待」のマークをタップ
招待方法は、SMSかメールアドレスを選択できます。ここではメールアドレスを選択。
電話帳に登録されている人が表示されますので、LINEに招待したい人を選択して招待ボタンをタップ
ここではGmailを選択しました。この後、自動的に作成されるメールを送信すると、相手に招待メールが届きます。相手に、メールに表示されるリンクをタップしてもらう事で、友だち登録は完了です。以上の手順で、遠方にいる人とも簡単にLINEでつながることができます。
この3つの方法では、実際に会っている人、もしくはメールアドレスや電話番号を知っている人としかつながることはできません。不便な反面、不特定多数の人、知らない人と勝手につながってしまう危険は減ることになります。考え方によっては、UQモバイルでは、より安全なLINEの使い方ができる、とも言えますね。
LINE ID検索ができなくても、UQモバイルをおすすめする理由
色々書きましたが、結局UQモバイルでは、正規の方法でLINEの年齢認証ができないというのが現状です。それなら、LINEを使う人に最適な格安スマホはLINEモバイルだ!ということになるのでしょうか?
たしかに、LINEモバイルは格安スマホの中で唯一、年齢認証&ID検索に対応しています。さらに、LINEモバイルはLINEの利用に使ったデータ量を、カウントフリーにしています。LINEのカウントフリーとは、LINEの基本機能(トーク、音声通話、ビデオ通話、タイムラインなど)をいくら使っても、月のデータ量は減らないという仕組みです。この特徴は一見かなり魅力的に見えます。
それでも、筆者としては総合的に考慮して、UQモバイルをおすすめします。
ここで、UQモバイルとLINEモバイルの大まかな特徴を表で比較してみましょう。
比較要素 |
UQモバイル |
LINEモバイル |
1、LINE ID検索 |
× |
〇 |
2、データSIM+SMS機能月額 (月3GB・税抜き) |
980円 |
1,110円 |
3、ターボON/OFF機能 |
〇 |
× |
4、LINE トーク・無料通話 カウントフリー |
”実質”あり |
あり |
5、LINE ビデオ通話 カウントフリー |
なし |
あり |
一つずつ簡単に解説していきます。
- 1、LINE ID検索
LINE ID検索ができるのは、LINEモバイルだけの強みです。
- 2、データsim+SMS機能月額(月3GB・税抜)
通話機能のないデータsim、標準的な月3GBのプランで比較してみました。それぞれ、UQモバイルは「データ高速プラン」、LINEモバイルの「コミュニケーションフリープラン」というプランです。
LINEの初期登録時、SMS機能は必須になります(※1)ので、SMS機能をつけて計算してあります。ちなみにUQモバイルは、全プランにSMS機能が標準装備されています。価格の面では、UQモバイルがわずかに安いですね。
- 3、ターボON/OFF機能
これは非常に重要なポイント。このターボON/OFF機能とは、高速通信、低速通信を好きな時に切り替えて使うことができる機能です。
UQモバイルには、このターボON/OFF機能があります。
ターボON/OFF機能があることで、画像の多いページを見るとき、動画を見るときなど、必要な時だけ高速通信にして、普段メールやSNS、それほど重くないページを見るときなどは低速通信に切り替える、という使い方が可能になります。低速通信時は、データ消費は実質0になるので、月のデータ容量を節約しながら使うことができるようになります。
LINEモバイルには、このターボON/OFF機能機能がありませんので、LINEなどSNSを使うとき以外はデータを常に消費してしまいます。
データを使いきってしまったら、LINEを含むSNS利用時以外はすべて200kbpsに通信速度が制限 されます。次の月になるまで、かなり低速でネットを利用しなければならなくなる、という事です。
メールをしたり、文字だけの軽いサイトを見たりするだけなら不便はありませんが、画像を多用したサイトを見たり、動画を見たりするときには、なかなか表示されずにストレスを感じることになるかもしれません。
- 4、LINE トーク、無料通話のカウントフリー
LINEモバイル最大の売りはLINEのカウントフリーですが、実はLINEのトーク、無料通話は、UQモバイルのターボOFF時(※)の通信速度でも”余裕”で使うことができます。
※ UQモバイルでは、”節約モード”と呼んでいます
実際に当サイトで契約しているUQモバイルの回線で試してみましたが、通信が一度も途切れることなく使うことができました。前述の通り、UQモバイルの節約モード時は、データ消費が0になりますので、トーク、音声通話だけなら、UQモバイルでもLINEは”実質”カウントフリー!ということですね。
- 5、LINE トーク、ビデオ通話のカウントフリー
ではLINEのビデオ通話はどうでしょうか?さすがにビデオ通話は、データ量を多く消費するため、UQモバイルの節約モード時の通信速度では途切れ途切れになってしまい、快適に使うことはできませんでした。
UQモバイルでLINEのビデオ通話を使う際は、高速データ容量を消費することになりますので、この点はLINEのビデオ通話もカウントフリーで使い放題になる(※2)、LINEモバイルのほうが優れています。
ただ、LINEのビデオ通話を多用する方はそれほど多くないと思いますので、LINEモバイルのカウントフリー機能は、LINEのビデオ通話のヘビーユーザー以外あまり必要ない、と言ってもいいかもしれません。
出典:スマートフォン完全ガイド2017 最強の運用術(晋遊社)
こうして比較してみると、LINEモバイルが優れているのは、LINE ID検索ができること、そしてLINEのビデオ通話がほぼ無制限で使えることの2点のみ、格安スマホとしての総合力ではいまのところ圧倒的にUQモバイルが優れています。
- UQモバイル最大のメリット、通信速度
ちなみに通信速度も気になるところですが、UQモバイルは数あるMVNOの中でも圧倒的な通信速度を維持しています。前出の専門誌や、ネット上の情報によると、今のところLINEモバイルもUQモバイルに匹敵するほどの通信速度を出しているようです。
ただし、LINEモバイルは2016年9月に新規参入したMVNOです。通信速度の維持は、契約者数が増えてきてからが勝負になります。さらにLINEモバイルは、参入業者が圧倒的に多く、混雑しやすいと言われるドコモ回線を利用したMVNOです。これからもLINEモバイルがこの通信速度を維持していくことができるかは未知数と言えそうです。
その点UQモバイルは、参入業者の少ないau回線を利用している事、さらにauのセカンドブランドとして品質を確保されている事などから、今後も安定した通信速度を期待できます。
また、UQモバイルには、おしゃべりプラン、もしくはぴったりプランを契約した場合に限り、ターボOFF時(節約モード)の通信速度が最大300kbpsになるという圧倒的なメリットもあります。
▼UQモバイル公式サイトのキャプチャー画像を参考にしてください。
LINEモバイルにはそもそもターボON/OFF機能がないので関係ありませんが、他のターボON/OFF機能を持つ格安スマホブランドは、たいていターボOFF時の通信速度は最大200kbpsです。UQモバイルのおしゃべりプランとぴったりプランなら、このOFF時の通信速度が最大300kbpsと、他社と比べて1.5倍速くなります。これにより、他社のターボOFF時には難しい音楽のストリーミング再生、youtubeの低画質再生なども、通信が途切れることなく利用することができます。
結論として、LINEも頻繁に使うけど、ネットもたくさん使う、という方には、UQモバイルを強くおすすめします。
LINEでどうしてもID検索が使いたい、WiFi環境のないところでLINEのビデオ通話を多用したい、トークやタイムラインで大量に写真や動画を送受信する、などのLINEヘビーユーザーの方は、LINE利用に特化したLINEモバイルを検討されるといいかもしれません。
LINEモバイルの「LINEフリープラン 」なら、データ専用SIM、高速通信容量は月に1GBという条件であれば、月500円からLINEが使い放題のスマホを持つことができます。
UQモバイルについてのさらに詳しい解説は、当サイト特集ページUQモバイル評判口コミ デメリットも完全解説!をご参照ください。他にもメリット満載です!
まとめ
- UQモバイルでもLINEは使えます。
- ただし、LINEの年齢認証ができないため、新しい機種を契約した場合ID検索ができません。
- その場合でも、ふるふる、QRコード、招待コードの機能を使えば友だち登録ができます。
- LINEのその他の機能は問題なく使うことができます。
- ターボOFFに設定すれば、データ消費せずにLINEのトークはもちろん、音声通話も”余裕”で使えます。
- LINEもよく使うけど、ネットもたくさん使う!という方には、速度ナンバーワンのUQモバイルがおススメです。