専用端末って「使い勝手はどうなの?子供用って感じで、大人には全然使えなかったという事にならないだろうか?」と思われるかもしれません。そこで実際にトーンモバイルを4か月間使っていて感じた、「TONE m15」端末の仕様・機能や、トーンモバイル独自の内蔵アプリについて使い心地、良かった点や注意点などをまとめました。トーンモバイルの購入を検討する際に参考にしてください。
この記事の目次
「TONE m15」本体の仕様
まずは、「TONE m15」について簡単に紹介します。
端末本体の価格は29,800円(税抜)です。
LTEやWi-Fi(802.11a/b/g/n)に対応しており、さらに、Bluetooth4.1やNFC(近くにある他のNFC対応端末にかざすとデータ通信ができる)規格にも対応しています。
サイズ
「TONE m15」のサイズ感を下の画像で確認してください。
「TONE m15」の画面サイズは5.5インチと大きめですが、本体のプラスチックの質感が滑りにくく、背面カバーも角がラウンドしているので女性の小さめの手でも持ちやすいです。
寸法は高さ:147.9mm
幅:74.5mm
厚さ:8.6mm
重さは165gです。
ちなみに筆者がもう一台使っているiPhoneSEは、113gです。TONE m15のほうが1.5倍ほど重い計算になりますが、iPhone SEの画面は4インチで、TONE m15のほうが2回りほど画面は大きくなっていますので、これくらいの重さの違いは当然かもしれません。5.5インチという大きさの割には、持ちやすく、持った感じも軽いというのが、「TONE m15」の印象です。
ずっと持ち続けていると、だんだん手にずっしり重さを感じてくる、といったこともありません。
本体のボタンとコネクタは以下のようになっています。
側面には音量ボタンと電源ボタンだけがあり、とてもシンプルです。
microSDカードに対応
「TONE m15」は外部ストレージとしてmicroSDカード(32GBまで)を入れて使うことができます。
背面カバーを外して挿入するのですが、コツがあって取扱説明書に書いてある通りUSB端子側(電源ジャック側)から外せばスムーズでした。
音質が良い
音質についてはあまり期待していなかったのですが、DTSの音響エンジンを搭載しています。
音楽、映画、ゲームそれぞれに低音(Bass)高音(Treble)好みの音質に設定できます。
ダウンロードした曲も設定で音の厚みが全然違いました。低音のレベルを上げると、ライブバージョンの曲の臨場感を感じることができました。
TSUTAYAの出しているスマホなので音質にはこだわりがあるのかもしれませんね。
OSはandroid5.1
システムOSはandroid5.1です。
ホーム画面を、直感的に使いやすいように配置された「TONEホーム」にすると下の画像のようになります。
3つ並んだ白いボタン(次のページにもあるので全部で6つのボタン)にそれぞれ電話番号やアプリを登録できるので、ここにお母さんの電話番号などを登録しておけばすぐに電話を掛けることができてとても便利です。
「TONEホーム画面」ではなく、通常のandroidスマホと同じ画面が使いやすい場合は、設定からホームをランチャーに切り替えると下のようにandroid標準画面になります。
お好みの画面で使えるのはいいですね。
操作感
「TONE m15」の画面の反応はスムーズで、指の動きにサクサクとついてきてくれます。画面も大きいので押し間違いも起こりにくいです。筆者がもう一台使っているiPhone SEのに比べると、反応速度は若干劣りますがなかなか快適です。
IP電話・メール
トーンモバイルは基本的にIP電話(050から始まる番号)を利用します。
トーンモバイルを使うにあたって心配だった事の一つは、IP電話が満足のいく使えるものなのか?という事でした。できるだけ基本料金を安く抑えたいので、月額953円の090音声オプションを付けないと通話が満足にできないというのでは困るなと思ったのですが、IP電話を使ってみると音質もクリアですし、問題なく使えました。
IP電話で無料通話できる番号のときは無料通話と通知してくれるので、料金を気にせずかけられるのも親切なつくりですね。
メール
トーンモバイルでメールは3種類使えます。
① TONEオリジナルのメールアドレス(***@tone.ne.jp)を無料でもらえるので、格安スマホでありながら固定メールアドレスを持てます。TONEのメールは、絵文字やスタンプもあって使いやすいです。
② Gmailなどのフリーメールもアカウントを取得すれば使えます。
③ SMSは月額100円(税抜)のオプションを付けると使えます。
インターネット
通信速度
トーンモバイルの通信速度は500kbps~600kbpsと、3大キャリアの通信速度と比べるとかなり遅いので快適にインターネットが使えるのかという点も不安でした。使ってみると、混み合うことの多いお昼の時間でもサクサクと検索ページが開きます。LINEの音声通話も途切れることはなく使えました。
動画視聴
YouTubeなどのネット動画を見る時に、Wi-Fiを使わないで見ようとすると画面の真ん中で輪がくるくる回り続けて見られません。画質を落としても見られませんでした。動画を視聴するには高速チケットを購入するか(1GB300円で購入できます)、Wi-Fiが使えるところで見ることが必要です。
マイプラン設定
トーンモバイルには「マイプラン設定」という機能があり高速チケットの使い方を設定できるので、自分が選択したアプリを開いたときに自動で高速モードになるプランや、手動で高速モードに切り替えるプランを選べます。
例えばYouTubeを起動したときだけ、自動で高速モードになるように設定します。
▼「マイプラン設定」アプリを開き、プラン内容変更を選択
▼「アプリを追加する」のボタンをタップし、画面からYouTubeのアプリにチェックを入れる
これでアプリの追加を完了すれば、YouTubeを起動したときに自動で高速モードになるように設定できました。
通常の速度で十分なもの(ネット検索やSNSなど)に、ムダに高速通信を使わずに済みます。
高速チケットは31日に10回(10GB)までチャージすることが可能ですが、外でネット動画をたくさん見たい人にはトーンモバイルは
カメラ機能
カメラは、背面1300万画素、前面500万画素あり、画質もいいですし様々な撮影モードも楽しめます。
上の2枚は同じ時間に同じものを撮影した写真です。色合いをみるとTONEのほうが白っぽい感じに見えます。露出やホワイトバランスの調節
もできるのでお好みの感じに自分でカスタマイズすると良いですね。
撮影モードには、PIPモードという1枚の写真の中に撮影者も小さい枠の中に入って撮影できるものがあります。下の画像はこのモードで撮った写真です。
小さい枠の位置はずらすこともできます。偶然後ろのお店の文字が入ったので気が付きましたが、小さい枠の中は鏡写しになっています。
着物や浴衣で撮影するときは、着付けが逆に写ってしまうので注意してくださいね。
さらに、マルチアングル表示モードという被写体の周りを囲むように撮影して表示できるものなどがあります。マルチアングルで撮影したものをトーンモバイルで再生する時に端末を左右に傾けると、連動して画像も動くので画面の中に自分が入っているような気分になり楽しい機能です。
内蔵アプリ
トーンモバイルの特徴といえる「TONEファミリー」アプリは、スマホの使用時間の制限や、使っても良いアプリをあらかじめ決めておくことができ子どもにスマホを持たせることについての親の不安に応える作りです。
また、家族サポートという親アカウントからトーンモバイルを遠隔操作できる機能も、例えば離れて暮らす年配の家族にスマホの操作を教えてあげるのに役立ちそうです。写真を撮ったり、電話をかけたりメールを打ったり離れた所からいろいろやってあげられます。
また詳しくこの機能について書きたいと思いますが、本当によくできています。
「ライフログ」アプリは毎日の活動量、歩数、カロリー、心拍の記録がグラフや表で見られます。
シニアの方にも健康のために楽しんで活用してもらえそうです。
歩数計がついている携帯電話もありますが、今はスマホで心拍数が測れるんですね。
背面カメラとフラッシュに人差し指をかざすだけなので簡単で、毎日心拍を測る習慣がつきそうです。
1日で活動量20分・歩数8000歩をどちらも達成するとTポイントが1ポイント貯まります。こういうちょっとしたご褒美があると頑張れますよね。
「One」は写真・音楽・動画・メモ・ドキュメントなどのファイルを1つにまとめて管理できるアプリです。さらにTONEのスマホ内のファイルをUSBケーブルで接続せずにパソコンからも直接アクセスして管理できます。ブラウザから「One」のサービスにメールアドレスと、パスワードでログインするだけなので簡単・便利です。
スマホで主に使う機能についてまとめてきましたが、まだまだ色々なアプリもあり使いこなす楽しみがあります。
まとめ
良かった点
・500kbps~600kbpsの通信速度でもインターネット検索はサクサク
・カメラのいろいろな機能が面白い
・内蔵のアプリが便利
・音楽の音質が良い
・外で動画をたくさん見る人にはおすすめできない
「TONE m15」は子どもやスマホ初心者向けに分かりやすいように作ってあります。ですが、スペックはしっかりしていますのでスマホの操作に慣れている大人にもおすすめです。