独自の格安スマホサービスを提供するトーンモバイル(TONEモバイル)から、2017年8月1日に新機種、「TONE m17」が発売されました!
「TONE m17」についてはすでに色々なサイトでいいことや悪いこと、たくさん紹介されていますが、やっぱり機種の良し悪しは実際に触れて、使ってみないと分かりません。そこで、当サイトではトーンモバイルの店舗でm17の実物に触れながら、トーンモバイルの方に「TONE m17」について取材させていただきました。
結論からお伝えすると、m17はかなりおすすめ!子供だけでなく、大人が持っても十分満足のできる端末です。m15よりも端末価格は高くなりますが、それだけの価値は十分にあります。
この記事では、m17を実際に触れて、操作してみた感想や、前モデルm15とm17のスペック比較をご紹介します。また、「TONE m17」で新たに追加された機能も、実際に使ってみてレビューしていますので購入の際の参考にしてください!
この記事の目次
前モデルm15と比較:m17の方が圧倒的に軽くてカッコいい!
今回はTSUTAYA所沢山口店(埼玉県所沢市)内にあるトーンモバイルの店舗でm17について取材させていただきました。こちらの店舗では店頭にTONEスマホの実機が展示されていますので、自由に機種を触って試してみることができます。
▼新機種のm17も、前モデルのm15も置いてありますので2つの機種を使い比べてみることもできます。
まず新機種m17を見て感じたのは、m15よりも圧倒的にカッコいい!ということです。前モデルのm15も、カッコ悪くはなかったですが、デザイン的には特徴のないごくごく普通のスマホでした。
でもm17は、シルバーの側面のステンレスフレームや、真っ白ではなく薄くグレーがかった背面など、シンプルながらも高級感がある見た目で、所有する満足感を感じさせてくれるデザインになっています。シンプルなので誰が持っても違和感がなく、大人用としても十分かっこいいです。
▼大きさの比較では、m17の方がm15に比べて一回り小さくなっています。
右がm17で左がm15です。画面も5.5インチから5インチへと小さくなり、大人の女性でも楽に片手に収まるサイズです。
スペック表の比較で、m17の方がm15よりも17グラム軽くなる、ということは確認していましたが、実際にm17を手にしてみて、その軽さにとても驚きました。m15より少し小さく、持ちやすくなっていることも関係しているかもしれませんがあまりに軽く感じたので思わず、「これは本物!?中身の入っていないサンプルじゃないの??」と疑ってしまったほどです。この重さなら、子供が持ち歩くのにも全く負担にならないと思います。
また、大抵のSIMフリースマホにはついていない「ストラップホール」も本体の右下部についています。これは国内メーカー仕様の強みです。子供がスマホをなくしたり、落としたりしたりするのを防ぐためにストラップをつけたい、という方にはうれしい改善点ですね。
TONE m17の仕様
TONE m17は、国内メーカー富士通が製造を担当したODM品です。富士通は国内に工場を持っているため、価格競争では中国や台湾など海外のスマホメーカーに太刀打ちできませんが、その分ワンセグやおサイフケータイなど日本ならではの機能を自社製のスマホに搭載することで、海外メーカーとの差別化を図っています。
m17も、ワンセグやおサイフケータイ、タフネス機能などを搭載した、「The国産スマホ」と言えるような端末です。
2017年7月20日に発売された富士通のスマホ「arrows M04」と外観や機能はほぼ同様のモデルですが、ハード、ソフト両方にトーンモバイル独自の機能が盛り込まれた仕様になっています。
▼前モデルTONE m15とのスペック比較です
|
TONE m15(前モデル) |
TONE m17 |
寸法 |
高さ:147.9mm 幅:74.5mm 厚さ:8.6mm |
高さ:144mm 幅:71mm 厚さ:8mm |
重さ |
約165g |
約148g |
OS |
Android 5.1 |
Android 7.1.1 |
液晶サイズ |
5.5インチ |
5インチ |
解像度 |
1280×720ドット |
1280×720ドット |
カメラ |
1,300万画素(リア) 500万画素(フロント) |
1,310万画素(リア) 500万画素(フロント) |
CPU |
MTK6735 |
Qualcomm MSM8916 |
メモリ |
2GB |
2GB |
ストレージ |
16GB |
16GB |
SDカード |
32GB |
256GB |
電池 |
3000mAh |
2,580mAh |
防水 |
× |
○(IPX5/IPX8) |
防塵 |
× |
○(IP6X) |
MIL規格 |
× |
23項目 |
独自機能 |
置くだけサポート |
置くだけサポート2 お知らせシール対応 取るだけ設定対応 |
センサー |
歩数計 |
歩数計・動き検知・歩行検知 |
価格(税抜) |
29,800円→19,800円※1 |
34,800円 |
※1一括払いの場合。または、端末代金はそのままで、基本プラン月額1年無料のキャンペーンも選べます。
TONE m17はメモリ・ストレージ容量ともに前モデルのTONE m15と同じままです。m15と同様、高速通信のLTEにもちろん対応しています。m15と比較して、AndroidのOSが新しくなった以外は、CPUなどスマホ本体の性能はほとんど変わりません。
一部のサイトでは、同価格帯のスマホと比べて性能が低いという評価を受けています。確かに事実ですが、それはあくまでスペック表を見比べて初めて分かる話です。実際に使ってみると十分サクサク動作し、性能が低いと感じさせるようなことはありません。3Dゲームなど特別に高い処理能力を必要とするアプリを利用しない限り、通常の使用範囲では困ることはないでしょう。
もちろん人気のゲームも遊べる
通話、メール、インターネット検索、SNS、一般的なゲームなどをメインに使うのであれば、それほど高いスペックは必要ありません。どちらの端末を選んだとしても、利用していて不便は感じないと思います。
また、カメラについてはm17の画素数はm15と比べてほとんど同じですが、カメラの内臓センサーのメーカーが変わり、カメラ性能自体がが良くなっています。
実際に写真も撮ってみましたが、スマホの画面で見る限り、筆者の利用しているiPhone7と比較しても遜色のない画質の写真が撮れました。m15と比較して、より人間の目で見ている映像に近い画像の写真が撮れるようになったので、写真を撮るのは楽しくなりそうですね。
m17で新たに加わった機能
TONE m17は「TONE ダメージレス構造」と呼ばれる防水・防塵・耐衝撃の機能を備え、タフネススマホというのにふさわしい頑丈なスマホになりました。以下m17の頑丈さと、新たに加わった機能をご紹介します。
防水・防塵、そして洗える!
TONE m17には、防水・防塵機能が付いていますが、これは実際どのくらいのレベルのものなのでしょうか?
電気機器の防水・防塵性能には、防水性能のレベルを判断する、IP(Ingress Protection)規格という規格があります。防水・防塵のIP規格は以下のようになっています。
▼防水のIP規格 保護等級一覧
等級 |
水の侵入に対する保護 |
|
|
保護の精度 |
テスト方法 |
IPX0 |
水の侵入に対して特には保護されていない |
テストなし |
IPX1 |
垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない |
200㎜の高さより 3~5㎜/分の水滴、10分 |
IPX2 |
垂直より左右15度以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
200㎜の高さより15度の範囲 3~5㎜/分の水滴、10分 |
IPX3 |
垂直より左右60度以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
200㎜の高さより60度の範囲 3~5㎜/分の水滴、10分 |
IPX4 |
いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
300から500㎜の高さより 全方向に10リットル/分の放水、10分 |
IPX5 |
いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
3mの距離から全方向に 12.5リットル/分・30kpaの噴流水3分間 |
IPX6 |
いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない |
3mの距離から全方向に 100リットル/分・100kpaの噴流水3分間 |
IPX7 |
規定の圧力、時間で水中に没しても水が浸入しない |
水面下・15cm~1m、30分間 |
IPX8 |
水面下での使用が可能 |
メーカーと機器の使用者間の取り決めによる |
▼防塵のIP規格 保護等級一覧
等級 |
人体・固形物体に対する保護 |
|
|
保護の精度 |
テスト方法 |
IP0X |
保護なし |
テストなし |
IP1X |
手の接近からの保護 |
直径50㎜以上の固形物体(手など)が内部に侵入しない |
IP2X |
指の接近からの保護 |
直径12㎜以上の固形物体(指など)が内部に侵入しない |
IP3X |
工具の先端からの保護 |
直径2.5㎜以上の工具先端や固形物体が内部に侵入しない |
IP4X |
ワイヤーなどからの保護 |
直径1.0㎜以上のワイヤーや固形物体が内部に侵入しない |
IP5X |
粉塵からの保護 |
機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なうほどの量の粉塵が内部に侵入しない |
IP6X |
完全な防塵構造 |
粉塵の侵入が完全に防護されている |
m17の防水性能はIPX5/IPX8等級(あらゆる方向から噴流を当てたり、常温水道水に30分継続的に水没したりしても浸水しない)、防塵はIP6X(粉塵が全く入り込まない)です。どちらも最高の基準を満たしていますので、m17は非常に高い防水・防塵性能を持っていることが分かります。
また、TONE m17は端末本体を泡ハンドソープや家庭用液体洗剤で洗うことができます。ただし、洗う際にはスロットキャップ(SIM・SDスロット部カバー)が確実に閉じているか確認してください。洗った後は、本体を乾いた布などで拭き、イヤホン端子やスピーカに水滴が残らないようにします。
注意点として、m17の防水性能は高いですが、耐熱性能は持っていませんので毎日のようにお風呂の中で利用していると、バッテリーの消耗が早まる可能性があります。
スマホを毎日使っていれば、大事に使っていても、汚したり、落としたり、ぶつけたりすることはよくあるものですが、TONE m17なら汚れても洗える、頑丈で傷つきにくい作りになっていますので、子供が使うのにもぴったりの機種ですね。
耐衝撃性、キズにも強い
TONE m17は、MIL規格(ミル規格:米国が調達する物資の規格のガイドラインで、極端な気温差やほこりの多い場所など、過酷な条件での耐久性を示す基準)より厳しい「150cmの高さ・26方向からコンクリートに落下させる試験」を行っています。(MIL規格は120cmからの落下実験)
10歳(平均身長140cm)から15歳の子供(平均身長168cm)でも手の高さは90cm~118cmですが、m17は150cmの高さからの落下の衝撃に耐えるので、子供だけでなく大人でも通常使用するのに十分な耐衝撃性を備えていると言えます。
m17は画面と画面を保護するベゼルとの間にすき間がなく、割れにくい構造になっています。リジットベゼルは角を丸くして、落下時の衝撃を分散さることで、画面へのダメージを最小限に抑制してくれます。画面自体にも傷や衝撃、曲げに強いゴリラガラス3が採用されています。
▼m17の背面塗装
また、m17の端末背面塗装は、姉妹機のarrows M04とは違うトーンモバイル独自のものです。普通のものより強度を強くして、傷がつきにくいように工夫されています。
実際に触れてみると、ツルツルではなく、サラサラした手触りで、バックの中でスマホと他の持ち物が一緒に触れあっても細かい傷はつきにくい仕上がりになっています。
ワンセグが見られる
m17には、本体にワンセグアンテナが内蔵されているので、スマホでテレビを見たい時、アンテナを伸ばしてすぐにワンセグ放送を見ることができます。緊急の時、災害時などにも役立ちそうですね。
子供がテレビを見過ぎるのが心配であれば、設定でワンセグを見られないようにしたり、利用時間を制限したりすることができます。
おサイフケータイ機能も追加
m17では、FeliCa方式のサービス、(iD、モバイルWAON、楽天Edy、QUICPay、モバイルSuica、nanacoモバイルなど)を利用したおサイフケータイ機能を使えるようになりました。
チャージした金額以上は使えないので、ちょうど良い金額だけチャージして、子供に現金を持たせずにコンビニでジュースを買えるようにしてあげるといった使い方もできますし、もちろんこの機能も使えないように設定することもできます。
m17の価格は?
気になるm17の価格は以下の通りです。
一括払いの場合は34,800円(税抜)、24回払いを選択した場合は月々税込1500円(初回のみ3,084円)がトーンモバイルの月額料金に加算されます。
まとめ 進化したm17と安いm15どっちを選ぶ?
トーンモバイルはもともと子供向けの見守り機能が充実していますが、新機種m17により子供の使用に耐える物理的なタフさも兼ね備えました。トーンモバイルはこれでますます、スマホが欲しい子供&子供にスマホを持たせたいけど色々と心配、という親のための “初めてのスマホ”に最適なスマホとして進化しました。
今回実際にm17の端末を手にしてみて、これは子供だけのものにしておくのはもったいない、「大人も使いたくなるスマホ」だと思いました。必要十分なスペックで、デザインもカッコよく、ワンセグやおサイフケータイなど日常に便利な機能も付いています。
トーンモバイルなら、月額1,000円からスマホを利用できますので、家族でトーンモバイルに乗り換えれば、通信費を大きく節約することができますよ。
現在、トーンモバイルでは新機種のTONE m17と前モデルTONE m15の2種類を購入することができます。筆者としては、より機能が充実してタフに&カッコよくなったm17がおすすめですが、m15も端末の性能的にはm17とそれほど大きく変わりません。
m15はm17より15,000円安くなっていますので、おサイフケータイ・ワンセグ・防水防塵などの新しい機能が必要ない方は、m15を選ぶのもありだと思います。M15は在庫がなくなり次第販売終了しますので、気になる方は早めに公式サイトをチェックしてみてください!▼