「学割先生」はソフトバンクが2018年に実施している学割サービスです。学割サービスはドコモとau、さらには格安SIMでも実施されていますが、ソフトバンクの学割先生は学生だけでなく「先生」も割引の対象としています。
家族を追加するとさらに割引になるほか、家族割やおうち割 光セットといったソフトバンクの各種割引と併用することも可能です。
今回はソフトバンクの学割先生の内容や条件、注意点について詳しく解説します。
この記事の目次
学割先生とは?
学割先生はソフトバンクが実施している学割サービスです。学割先生が適用されると、以下の特典を受けられます。
- ウルトラギガモンスターの月額料金が1年間1,020円割引
学割先生の内容は50GBのデータ通信が利用できる「ウルトラギガモンスター」の月額料金が1年間1,020円割引されるというものです。
ややインパクトに欠けるものの、1,020円×12ヶ月=12,240円もの割引を受けられるのはお得です。
「家族追加特典」を受けるとさらに1,000円割引!
さらに、学割先生の適用者の家族がウルトラギガモンスターを新規契約し、学割適用者と同じ家族割引グループに申し込むと「家族追加特典」も受けられます。家族追加特典が適用されると、以下の特典を受けられます。
- 学割先生適用者の月額料金が1年間さらに1,000円割引
学割先生による1,020円割引に加えて、月額料金がさらに1,000円割引され、合計2,020円も割引されます。1年間に換算すると24,420円にもなります。
家族追加特典はあくまでも学割先生の適用者の料金が安くなるもので、家族自体は安くなりません。しかし、家族割引グループに申し込むことでウルトラギガモンスターの月額料金が1回線につき最大2,000円割引される「みんな家族割」が利用できます。
例えば、子どもが学割先生を利用してソフトバンクを契約し、さらに両親がウルトラギガモンスターを契約して、家族3人で「みんな家族割」を申し込むとします。
すると、
両親:みんな家族割でそれぞれが1,800円の割引
を受けられるようになり、家族全員がお得になります。
学割先生は家族が申し込んでいなくても利用できますが、これだけの割引を受けられるなら、家族で利用したほうが断然お得ですね。
ソフトバンクでは「家族」の定義が非常に広く、恋人やシェアハウスの友達、一緒に住んでいない親戚なども家族として申し込むことができます。
学割先生の適用条件
学割先生の適用条件は以下の通りです。
- 25歳以下の人もしくは先生が新規契約(MNP含む)または機種変更をすること
- ウルトラギガモンスターおよび対象の通話定額へ申し込むこと※
- 対象の通話定額はスマ放題(スマホ,ケータイ)およびスマ放題ライト(スマホ,ケータイ)
※家族データシェアは対象外です
学割先生が他社の割引と違うのは、25歳以下の人だけでなく学校の先生も対象になっているところです。この「先生」というのが少し曖昧ですが、以下のいずれかの「組合証」を申し込み時に提出できれば、厳密に先生でなくても教育関係者であれば対象となります。
■文部科学省共済組合組合員証
■私立学校教職員共済加入者証
また、家族追加特典の条件は以下の通りです。
- 新規契約(MNP含む)と同時に本キャンペーンを申し込む
- ウルトラギガモンスターおよび対象の通話定額へ申し込むこと
- 対象の通話定額はスマ放題(スマホ,ケータイ)およびスマ放題ライト(スマホ,ケータイ)
- 学割先生適用者と同一の家族割引グループに加入すること
家族追加特典を利用するにはウルトラギガモンスターと通話定額を新規契約し、それと同時に本キャンペーンを申し込む必要があります。
そのあと、学割先生の適用者同じ家族割引グループに加入することで、学割先生適用者の月額料金がさらに1,000円割引されます。
学割先生は機種変更も対象でしたが、家族追加特典では機種変更は対象外なので注意してください。
学割先生の申し込み方法
学割先生はソフトバンクショップもしくはソフトバンクオンラインショップから申し込めます。
申し込み方法は普通にソフトバンクを申し込むのと同じです。ただし、先生の場合は先生であることを証明するための以下のいずれかの書類が必要です。
■文部科学省共済組合組合員証
■私立学校教職員共済加入者証
家族追加特典の申し込み方法
家族追加特典を利用する場合は、学割先生を申し込んだ後に家族追加特典の申し込みを行います。
家族割引グループがない場合は新規契約と同時に申し込むことができます。新しく家族割引グループを作る場合は家族割引サービスに加入する全員の本人確認書類が必要です。
すでにある家族割引グループに加入する場合は、
■すでに家族割引サービスに加入している誰か1人の本人確認書類
の2つが必要です。また、加入する人全員が来店して手続きをする必要があります。全員が来店できない時は委任状が必要です。
必要な書類が多くなるので、忘れずに用意しましょう。
2年間の料金シミュレーション
学割先生が適用された場合に2年間利用すると、具体的にいくらになるのでしょうか?
ここでは学割の条件を満たしてスマ放題ライトプランを契約し、iPhone SEの32GBを分割払いでセット購入して2年間利用した際の料金をシミュレーションしてみました。「おうち割 光セット」による割引は省いて計算しています。
▼料金シミュレーション
初期費用 |
3,000円 |
スマ放題ライト(ウェブ使用料込み) |
2,000円/月 |
ウルトラギガモンスター |
7,000円/月 |
月額料金(契約月翌月~12ヶ月目まで) |
7,980円/月 |
月額料金(13ヶ月目以降) |
9,000円/月 |
月額料金合計(1年目)※ |
104,760円 |
月額料金合計(2年目) |
108,000円 |
端末代 |
416円/月 |
端末代合計 |
10,000円 |
2年間の合計利用料 |
225,760円 |
※契約開始月は日割りがあるが、満額請求されると仮定
学割先生が適用されることで、2年間の合計利用料が12,240円も安くなります。学割先生が適用に加えて、端末代が安くなる「月月割」も適用されるので、端末の実質負担額もお得です。
また、ソフトバンクでは最新のiPhone(8、8Plus、X)を48回払いで購入し、25ヵ月目に今使っている機種と引き換えに新しい指定機種に機種変更を行った場合、残りの支払いはソフトバンクがサポートする「半額サポート for iPhone」というプログラムがあります。
これを利用すれば、学生ならiPhone8(64GB)を月額360円で使うことができます。ずっとソフトバンクを使い続けるという人であれば最新のiPhoneを安く使うことができてお得です。
家族が利用する場合はさらにお得に
さきほどは学割先生適用者が1人で利用する場合の料金をシミュレーションしましたが、学割先生は家族で利用するとさらにお得になります。
家族追加特典を利用すれば月額料金は1,000円割引になりますし、家族4人以上で利用すると「みんな家族割」が適用され、月額料金がさらに2,000円割引になります。
学割先生に加えてさらに家族追加特典とみんな家族割も適用された場合の2年間の料金をシミュレーションすると以下の通りです。端末はiPhone SE(32GB)で、こちらも「おうち割 光セット」による割引は省いて計算しています。
▼料金シミュレーション
初期費用 |
3,000円 |
スマ放題ライト(ウェブ使用料込み) |
2,000円/月 |
ウルトラギガモンスター |
7,000円/月 |
月額料金(契約月翌月~12ヶ月目まで) |
4,980円/月 |
月額料金(13ヶ月目以降) |
7,000円/月 |
月額料金合計(1年目)※ |
68,760円 |
月額料金合計(2年目) |
84,000円 |
端末代 |
416円/月 |
端末代合計 |
10,000円 |
2年間の合計利用料 |
165,760円 |
※契約開始月は日割りがあるが、満額請求されると仮定
1人で利用するときと比べると、1年目の月額料金は3,000円も安くなります。年間に換算すると36,000円も安くなっていますね。また、みんな家族割は2年目以降も継続されるので、2年目の月額料金も2,000円割引されています。
その結果、2年間の利用料は1人で利用するときより60,000円も安くなっています。学割先生は1人でもお得でしたが、家族で利用するとさらにお得になるので、これを機に家族みんなでソフトバンクを利用するのもおすすめです。
25歳以下の人はスーパーフライデーもお得に
25歳以下の人がソフトバンクを利用すると、学割先生が適用されるだけでなく「学割スーパーフライデー」も利用可能です。
スーパーフライデーは、毎週金曜日にソフトバンクユーザー全員がプレゼントをもらえるというサービスです。2018年3月は「サーティワンアイスクリーム」のレギュラーシングルコーンが1つもらえます。
スーパーフライデー自体はソフトバンクのユーザーであれば誰でも対象ですが、使用者の年齢が25歳以下の場合は「学割スーパーフライデー」となり、3月だけでなく4月も同じ特典が利用できます。
もちろん、学割先生とも併用ができるので、25歳以下なら学割先生と学割スーパーフライデーの両方が利用できて、よりお得です。
ヘビーユーザー以外は逆に割高になるので注意!
学割先生は50GBのデータ通信が利用できるウルトラギガモンスターのみが対象です。大容量のデータ通信を利用するヘビーユーザーならお得ですが、ライトユーザーの場合は逆に割高になる可能性があります。
例えば、1GBのデータ通信が利用できる「データ定額ミニ 1GB」の場合、
・スマ放題ライト1,700円+ウェブ使用料300円+データ定額ミニ 1GB = 4,900円
で利用できます。ウルトラギガモンスターの場合、学割先生が適用されても7,980円、2年目からは9,000円になり、2倍以上の価格です。
50GBというデータ通信量は毎日数時間単位で動画を視聴する、たくさんのアプリをダウンロードする、といった使い方をしない人以外にとっては容量が多すぎて無駄です。
データ通信をあまり使わないなら「スマホデビュー割」がおすすめ
もし、ウルトラギガモンスターはデータ通信量が多すぎるので学割先生は使いたくない、というなら「スマホデビュー割」がおすすめです。
スマホデビュー割ははじめてソフトバンクのスマホを利用する人向けの割引キャンペーンです。スマホデビュー割が適用されると、次に機種変更をするまで月額料金がずっと2,420円割引されます。
データ定額も1GB、2GB、5GB、20GB、30GB、50GBから自分に合ったものを選べるほか、通話定額だけでなくホワイトプランでも契約できます。データ通信量をあまり使わないライトユーザーの場合は学割先生よりスマホデビュー割を利用するほうが良いでしょう。
例えば、データ定額ミニ1GBとiPhone SEをセットで契約した場合、以下のような内訳で月額料金は4,480円です。データ通信量は少ないですが、ウルトラギガモンスターのほぼ半額で利用できます。
▼スマホデビュー割を適用した月額料金シミュレーション
スマ放題ライト |
2,000円/月 |
データ定額ミニ1GB |
2,900円/月 |
スマホデビュー割 |
-2,420円/月 |
端末代 |
2,000円/月 |
月額料金合計 |
4,480円/月 |
ただし、スマホデビュー割が適用されるには以下の条件を満たす必要があります。
- 新規契約(MNP以外)の場合、年齢が6歳以上18歳以下であること
- MNPの場合、MNPする前の機種がガラケーであること
- 機種変更の場合、現在の機種がSoftBankケータイ、みまもりケータイ、あんしんファミリーケータイのいずれかであること
つまり、スマホデビュー割を利用できる人は「18歳以下」もしくは「今ガラケーを使っている人」のどちらかで、学割先生と比べると条件が厳しいと言えます。
条件が厳しい分、割引額が大きくてお得なので、もし条件を満たすようであればスマホデビュー割も検討しましょう。
まとめ
今回はソフトバンクの学割「学割先生」について解説しました。学割先生が適用されると50GBのデータ通信量が使える「ウルトラギガモンスター」の月額料金が1年間1,020円割引されます。
また、家族を追加することで「家族追加特典」が受けられ、月額料金がさらに1年間1,000円割引さるほか、家族割引など他の割引と併用することで、通常よりも大幅に安くウルトラギガモンスターを利用できます。
ただし、ウルトラギガモンスターは大容量のデータ通信を利用するヘビーユーザー向けです。条件が少し厳しくなりますが、ライトユーザーの場合は「スマホデビュー割」も検討してみましょう。