楽天モバイルの整備済iPhoneは”ほぼ”新品?断言できる2つのワケ

2017年9月1日から、楽天モバイルがついにiPhoneの販売を開始しました。楽天モバイルでiPhoneSEまたはiPhone 6s/6s Plusを購入すると同時にスーパーホーダイプランに加入することで、Appleストアで購入するよりも大きく割引された価格でiPhoneを購入することができます!

ただし、今回楽天モバイルが販売開始したのは新品のiPhoneではなく、「メーカー認定整備済」のiPhoneです。この「メーカー認定整備済iPhone」とは、Appleが公式サイト(アメリカ)限定で販売している、「Apple認定整備済iPhone」のことを指しています。
Apple公式サイトによると、認定整備済製品とは、“Appleの厳しい整備プロセスを経て販売される、新品ではないApple製品のことです。技術的な問題があって返品された一部の製品を含みますが、すべての製品に対しAppleの品質基準をクリアしていることを確認しています。”とあります。

つまり、メーカー認定整備済iPhoneとは、初期不良などの理由で返品されたiPhoneを再整備してお得な価格で販売する、「新古品のiPhone」という訳です。
そう考えると、いくら新品と比べて安くても、結局一度他の人が触った中古品でしょ?傷がついていたり、保証がつかなかったりするんじゃないの?と思いますよね。そこで楽天モバイルのメーカー認定整備済は買っても大丈夫なのか、徹底的に調査してみました。
この記事では、楽天モバイルのメーカー認定整備済がほぼ新品と言える2つの理由と、その他気になる疑問の答えをご紹介します!

整備済iPhoneはほぼ新品!理由その1:キズや汚れはなし

一度人の手に触れたもの、と聞くとまず気になるのが、iPhone本体にキズや汚れ、においなどは残っていないの?という点ですが、楽天モバイルの認定整備済iPhoneに関しては、その心配は一切ありません。

Apple公式サイトの「認定整備済」ページの説明を見ると、整備済製品は、「機能の完全なテストを実施し、テストで不具合が検出されたモジュール(筆者注:部品)を交換」「徹底したクリーニングプロセスと検査」を経て販売されている、とあります。
さらに、整備済iPhoneを販売しているアメリカのアップル公式サイト※を見ると、整備済iPhoneについて次のような但し書きがあります。【All refurbished iPhone models also include a brand-new battery, new outer shell and a new white box.】 これを日本語に翻訳すると…「iPhone整備済製品は、すべてのモデルに新品のバッテリー、新しい外装、新しいホワイトボックスが使われています」となります。つまり、人の手に触れた可能性のある場所はすべて新品に交換されているということです。
iPhoneの大きな魅力の一つは高級感のある美しいデザインですから、整備済品とはいえ“せっかく高いお金を出して買ったiPhoneに傷がついていた”なんてことは絶対に避けたいところですが、アップルもユーザーの気持ちをよくわかってくれているようです。これなら、キズや汚れ、においなどについて心配することはなく、安心して購入できますね。

※日本のアップル公式サイトでは、Apple認定整備済iPhoneは販売していません

整備済iPhone購入経験者に聞いてみた

では、果たして本当に整備済iPhoneの見た目は新品のiPhoneと変わらないのでしょうか?確証を得るために、アップルストアの店員さんに話を聞いてみました。すると、「整備済iPhoneでも外装に傷や汚れは一切なく、見た目は新品と変わらないので、少し古いモデルでも気にならなければ買いだと思いますよ!」ということでした。
ちなみに、新品で購入したiPhoneに初期不良があった場合、Apple Care +for iPhoneに加入していなくても、Apple製品限定保証が適用されて新しいiPhoneと交換してもらうことができますが、実はこの時交換品として使われるのは、多くの場合純粋な新品ではなく、Apple認定整備済のiPhoneなんです。つまり認定整備済iPhoneは、AppleがiPhoneの初期不良で迷惑をかけたユーザーに、自信をもって交換品として提供することができるほど、新品と同じ品質、価値を持ったiPhoneである、ということができます。
完全な新品ではない、ということが気にならなければ、楽天モバイルの整備済iPhoneは狙い目ですね。

整備済iPhoneはほぼ新品!理由その2:新品と同じ保証あり


整備済iPhoneに保証はつくのかどうかも気になるところですが、楽天モバイル公式サイトによると、「メーカー認定整備済iPhoneは、SIMカードを挿入し通信開始後1年間、Apple Inc.のハードウェア保証の対象です」とあります。この、Apple Inc.のハードウェア保証とはどんなものなんでしょうか?
楽天モバイルのサポートの方に聞いてみたところ、「アップル様にて販売されている、他の端末と同様の補償内容となります」と回答がありました。アップルが販売している新品のiPhoneには、「1年間の保証と90日間の無償電話サポート」がついてきますが、認定整備済iPhoneにも同様の保証がついてくる、ということです。 この、アップル製品の1年保証は手厚いもので、初期不良があった場合は電話一本で同等の製品に無償で交換してくれます。また、ホームボタンを含むボタン、スイッチなどが通常使用していて機器や反応が悪くなった場合、バッテリー駆動時間が急に短くなった場合などは、「自然故障」とみなされて、1年間は無料で修理や交換をしてもらうことができます。
筆者も以前iPhone7(新品)を購入した際、届いたiPhone 7のスイッチを入れたら画面に黒い縦線が入っている、という悲惨な初期不良に当たったことがありますが、サポートに連絡したところ、すぐ次の日に新しいiPhoneを家まで届けてくれました。整備済iPhoneでも、新品のiPhoneを購入した場合と同じ保証が受けられるのは安心ですね。
保証が1年では心配、という方は新品購入時と同様、端末購入後30日以内であればAppleCare+ for iPhoneに加入することもできます。AppleCare+ for iPhone(¥14,800(税別))に加入すれば、保証とサポートをiPhoneの購入日から2年間に延長することができます。
ただし、AppleCare+ for iPhoneは楽天モバイルで加入することはできず、Appleオンラインストアかアップルストアでの申し込みが必要になりますので注意してください。
楽天モバイルの保証を利用したい場合は、「つながる端末保証 by 楽天モバイル」(¥500/月)オプションへの加入が必要です。

箱は新品と同じ?

美しく、高級感のある箱もiPhoneの魅力の一つです。新品のiPhoneを購入して、表面に実物大のiPhoneが描かれた美しい箱からiPhoneを取り出す瞬間は、何とも言えずワクワクするものです。
▼新品iPhoneの箱(メーカー認定整備済iPhoneの箱ではありません!)

でも、整備済iPhoneの箱は、新品のiPhoneを購入した場合の箱とは異なります。アメリカのアップル公式サイト、整備済iPhoneのページに「iPhone整備済製品は、すべてのモデルに…新しいホワイトボックスが使われています」(下線は筆者)とあるように、整備済iPhoneの箱には、新品のiPhoneを購入した場合の箱と同じ形、同じ大きさの白い箱に、モデル名(例:iPhone SE)と、「Apple Certified Pre-Owned」(日本語訳:アップル認定中古品)という文字だけが表示されています。今回実際に購入していないので、写真をお見せできずすみません。
箱が違っても、iPhoneを利用するうえではなんの問題もありませんが、整備済iPhoneの箱は、高級感や美しさという点でどうしても新品のiPhoneの箱と比べると見劣りします。iPhoneを買うなら、美しい箱を眺めて楽しみたい!という方は、楽天モバイルではなく、アップルストアなど別の方法でiPhoneを購入しましょう。

海外向けiPhoneでも、日本でちゃんと使えるの?

楽天モバイルが販売している認定整備済iPhoneは、海外(主にアメリカ)で販売している整備済iPhoneです。そのため、国内版とは違い、端末背面の印字は発売国の言語になります。
気になるのは、公式サイトにある、「インストールされているアプリや設定仕様が異なる場合がある」という表記です。具体的に何が違うのか、楽天モバイルのサポートの方にお聞きしてみましたが、これ以上の情報は教えてもらえませんでした。もともと販売されていた国によって設定が異なるため、一概にはっきりしたことは言えないようです。ただし、iPhoneは初期設定時、もしくは【設定】→【一般】→【言語と地域】→【iPhoneの使用言語】画面で40ほどの言語から使用する言語を選ぶことができますので、ここで使用言語を日本語に設定すれば、国内で販売されているiPhoneと同じように、何も問題なく利用できます。
また、海外版のスマホというと、技適マーク(日本の電波法で定められている技術基準に適合しているスマートフォンであることを証明するマーク、このマークの無いスマホに日本で発行されたSIMを入れて使うと違法になります)がついているかどうかも気になる点ですが、楽天モバイルのサポートの方に確認したところ、「もちろん技適マークはついている」ということです。
まぁ、大企業の楽天モバイルがこれだけ大々的にiPhoneを売り出しているんですから、違法になるようなことはするはずがないですよね。対応周波数に関しても、楽天モバイルのSIMで動作確認をしてくれているので、「将来的に楽天モバイルを解約して他のMVNOのSIMを使いたい」という場合は、ドコモ回線を利用したSIMであれば問題なく利用できます。(楽天モバイルのSIMはドコモの回線を利用しています)

※ 海外版iPhoneの場合、マナーモードに設定すればカメラのシャッター音が消える(日本版iPhoneではシャッター音を消すことができません)という違いがあります。周りに迷惑をかけずに写真を撮りたいときにうれしいメリットですね。ただし、楽天モバイルで販売しているiPhoneは、もともとの販売国が異なるものが混在していますので、すべてのモデルでシャッター音が消せるとは限りません。「届いたiPhoneの仕様が、シャッター音が消せるモデルだったらラッキーだね」くらいの気持ちでいるといいと思います。

付属品(アクセサリー)に違いはあるの?

整備済iPhoneの付属品は、新品のiPhoneの付属品と全く同じです。
Lightning-USBケーブル、USB電源アダプタ、イヤフォン、マニュアル(英語)、SIM取り出しピンが、iPhone本体と一緒に同梱されています。これらの付属品はすべて新品です。iPhoneの本体は海外向けの使用ですが、電源アダプタは日本国内の基準に準拠したものが同梱されています。

マニュアルが英語で困らない?

前述の通り、認定整備済iPhoneは海外版のため、付属のマニュアルが英語表記になっています。それじゃあ使うときに困るんじゃないの?と思うかもしれませんが、そもそもiPhoneについてくるマニュアルはこの程度のものです。
▼国内版の新品iPhoneについてくるマニュアル

iPhone付属のマニュアルは、1枚の小さな紙に、電源の入れかた、ホームボタンの使い方、充電の仕方など、“超”基本的なことが書いてあるだけのものですので、ほとんどの人は全く使うことがないと思います。このマニュアルが英語になったところで、全然困らないですよね。
そもそもiPhoneは、だれでも説明書を読まなくても使えるように分かりやすく、シンプルな設計がされています。また、iPhoneを使っている人は、Android端末を使っている人に比べて圧倒的に多く、分からないことがあっても周りのiPhoneを使っている人に教えてもらえば大抵の場合解決しますので、マニュアルがなくて困ることはないでしょう。
▼どうしても日本版の説明書が読みたい!という方は、Appleの公式サイトで日本語のマニュアルを参照することもできます。

買取金額はどうなるの?

iPhoneは非常に人気があり、一般的に買取価格も高額になりますので、新しいスマホに機種変更する際、今使っているiPhoneを下取りや買取に出すことで新しいスマホを購入する費用の足しにすることができます。
どうせ高いお金を出してiPhoneを買うなら、買取に出す際に高い値段がつくものを買いたいものですが、楽天モバイルで購入できるメーカー認定製備済iPhone(海外モデル)の場合、買取金額はどうなるんでしょうか?
「海外モデル」であることと、「認定整備済」であることで、価値が下がることはあるのかどうか、iPhone買取価格の相場を調べてみました。あくまでも現時点(2017年11月)の相場ですので、参考程度にご覧ください。
まず国内版iPhoneと海外モデルの買取価格の違いを比較するために、「iPhone 海外モデル 買取」で検索して1位に表示される、「イオシス買取」のサイトを見てみました。すると、以下のような案内があります。
▼イオシス買取の画像

「SIMフリーiPhone 買取価格表」として、日本のアップルストアで販売している国内SIMフリー版iPhone、海外モデル(香港版、アメリカ版、オーストラリア版など)のiPhoneの価格は、すべて同じ買取価格で表示されています。SIMフリーのiPhoneであれば、国内版でも海外モデルでも同じ買取価格になるということが分かりました。
次に、「iPhone 整備済 買取」で検索して1位に表示される、「ドスパラ中古買取」のサイトを確認してみました。このサイトでは、SIMフリーiPhone新品の買取価格と、SIMフリーiPhoneのアップル整備済品の買取価格の違いを見ることができます。
試しに楽天モバイルで販売されているiPhone 6s Plus(128GB)の買取価格を確認してみたところ、iPhone 6s Plus 128GB国内版SIMロックフリーの買取上限価格は、48,000円、iPhone 6s Plus 128GBアップル整備済品 国内版SIMロックフリーの買取上限価格は40,000円と、全く同じモデルでも整備済品のほうが8,000円安い買取価格になっています。
▼ドスパラ中古買取の画像

簡単な調査ですが、この結果から、SIMフリーiPhoneを買い取りに出す際、海外モデルでも買取価格は下がらないが、認定整備済の場合、少なくとも2割程度買取金額は下がる、ということが分かりました。認定整備済は新品よりも安く購入できるので、その分買取価格も下がるのは仕方がないですね。

最新のiPhoneと何が違う?

▼2015年以降発売のiPhone歴代モデル

モデル(世代)

発売年月

iPhone X

2017年11月

iPhone 8/8 Plus

2017年9月

iPhone 7/7 Plus

2016年9月

iPhone SE

2016年3月

iPhone 6s/6s Plus

2015年9月

現在最新のiPhoneは、2017年11月3日に発売されたiPhone X(テン)と、iPhone 8、iPhone 8 Plusです。
楽天モバイルで購入できるiPhoneは、iPhone SE、iPhone6s、iPhone6s Plusの3モデルですが、各モデルの発売年は、iPhone SEが2016年、iPhone6sとiPhone6s Plusが2015年となっています。搭載されているチップは、iPhone SE、iPhone 6s/6s Plusとも同じA9チップなので、世代で数えるとこの3モデルは最新のiPhone Xから数えて3世代前のモデルになります。
こう考えると、楽天モバイルで扱っているiPhoneはずいぶん古いモデルのように感じてしまいますね。ではiPhone SEとiPhone 6sは、今でも快適に利用できるモデルなんでしょうか?ベンチマークスコア、機能の違いなどを比較してみました。

ベンチマークスコアを比較

まず、iPhoneの性能を知るための一つの指標として、ベンチマークスコアを比較してみました。
ベンチマークスコアとは、スマートフォンの性能を分かりやすく数値化したものです。計測するアプリによって計測方法は異なりますが、情報処理速度の速さ、画像処理速度の速さなど、いくつかのテスト項目をもとに、総合的なスマートフォンの性能を数値化して評価した数値を、「ベンチマークスコア」と呼びます。

今回ベンチマークスコアの比較に利用したのは、スマホ、タブレットのベンチマークスコア計測の定番アプリ、「AnTuTu Benchmark」です。自分のiPhone(Android端末でも可)にAnTuTu Benchmarkをインストールすれば、自分の端末のベンチマークスコアを計測することができ、またAnTuTu Benchmarkを使っているユーザーのベンチマークスコア計測値をもとにして、各スマートフォンのベンチマークスコア平均値ランキングを確認することもできます。
▼AnTuTu Benchmarkで確認できる、各スマホのベンチマークスコアランキング

このランキングは、2017年11月2日時点のランキングです。まだiPhone Xは発売されていませんので確認できませんが、最新のiPhone 8 Plusは217,210点と、断トツで高い値を記録しています。
このランキングにはなぜかiPhone 6s Plusは表示されていませんが、楽天モバイルで販売されているiPhone 6sは125,994点、iPhone SEは125,327点となっています。(後述しますが、iPhone 6s/6s PlusとiPhone SEの性能=【CPUとメモリ】は同じです)最新のiPhone 8と比べると、点数の低さが目立ちますが、2017年9月に発売されたZenFone4(価格:56,800円)のAnTuTuベンチマークスコアが110,891点であることを考えると、iPhone 6s/6s Plus、iPhone SEは、最新のスマホと比較してもいまだに高い性能を持っている、ということが分かります。
実際筆者はiPhone7(AnTuTuベンチマークスコア平均:158,690点)とiPhone SEを持っていますが、iPhone SEを利用していて、iPhone 7より性能が低いと感じたことは一度もありません。とくに高い処理能力を必要とする3Dゲームなどをプレイしない限り、iPhone 6s/6s PlusまたはiPhone SEを使用していて処理速度が遅い、動作がもたつくなど、性能の低さを感じることはないと思われます。

スペック、機能を比較

では、次に、最新のiPhone 8(iPhone Xは今までのiPhoneと比べて大幅に進化しているのでここでは扱いません)と、楽天モバイルで販売されているiPhone 6s/6s Plus、iPhone SEのスペックと機能を比較してみます。
iPhone 8でできて、iPhone 6s/6s Plusと、iPhone SEでできないことを理解しておきましょう。

▼iPhone 8/8 Plusと、楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneの主なスペック、機能比較

 

iPhone 8/8 Plus

iPhone 6s/6s Plus

iPhone SE

画面サイズ

4.7/5.5インチ

4.7/5.5インチ

4インチ

カメラ

12メガピクセル

12メガピクセル

12メガピクセル

インカメラ

7メガピクセル

5メガピクセル

1.2メガピクセル

画面解像度

1,334×750

1,334×750

1,136×640

ppi

326ppi

326ppi

326ppi

Touch ID

搭載

搭載

搭載

チップ

A11 Bionicチップ

A9チップ

A9チップ

ワイヤレス充電

対応

非対応

非対応

3D Touch

搭載

搭載

なし

防水防塵

×

×

Apple pay

アプリとウェブ上のみ〇

アプリとウェブ上のみ〇

表で取り上げた点以外にも細かい違いはたくさんありますが、iPhoneを使う上でとくに多くの人に関係のありそうな点だけをピックアップしてみました。表で赤く表示されているところが、iPhone 8/8 Plusと楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneの違いです。
フロントカメラの画素数はどのモデルも12MP(メガピクセル)と変わりません。ただし、iPhone 8のカメラ性能は光学式手ぶれ補正機能の搭載や、イメージセンサーやレンズの改良など、画素数には表れない面で、より美しい写真が撮れるように進化しています。

また、iPhone 8 PlusはiPhone 7 Plusに引き続きデュアルレンズを搭載しており、「ポートレートモード」で一眼レフカメラのように背景をぼかした写真を撮ることができますが、iPhone 6s Plusにはデュアルレンズが搭載されていません。ただし、これら最新のカメラ機能は、すべて写真の美しさにとことんこだわる方向けの機能です。iPhone 6s/6s PlusとiPhone SEのカメラも、普通に写真を撮る分には十分高い性能を持っています。

iPhone 6s/6s PlusとiPhone SEとも、iPhone 8/8 Plusで新たに採用されたワイヤレス充電には対応していません。また、iPhone 7から採用された防水防塵機能もありません。iPhone 6s/6s PlusとiPhone SEを購入する場合は、水濡れや水没に用心しましょう。

また、iPhone 6s/6s PlusとiPhone SEとも、Felica(おサイフケータイ)には対応していませんので、Apple Payを利用して店頭、自販機、駅の改札などでクレジットカード払いや電子マネーでの決済をすることはできません。Apple Payに対応しているアプリやサイト上でのみ、事前にApple Payに登録しておいたクレジットカードで決済をすることができます。
ワイヤレス充電、デュアルレンズによるポートレート撮影など、iPhoneで最新の機能を楽しみたい、防水防塵やおサイフケータイ機能がどうしても欲しい、という方は、楽天モバイルではなく、アップルストアなどでiPhoneを購入してください。

※ iPhone SEとiPhone 6s/6s PlusにはiPhone 7以降廃止されたイヤホンジャックがあるため、iPhoneに充電をしながらイヤホンをケーブルで接続して音楽を聴くことができます。(iPhone 7以降のiPhoneは充電にもイヤホンケーブルの接続にもLightning端子を使用するため、両方同時に行うことができません)この点は、最新のiPhoneよりもiPhone SEとiPhone 6s/6s Plusのほうが便利、という方も多いかもしれません。

iOSのサポートはいつまで?

iPhone SE、 iPhone 6s/6s Plusは、最新のiPhone Xから数えて3世代前のモデルということを考えると、今iPhone SEやiPhone 6s/6s Plusを買っても、iOSのサポートが早めに終了してしまうのではないか?というのも気になります。iOSのサポートが終了してもiPhoneを使い続けることはできますが、ソフトウェアアップデートが提供されなくなるため、アプリが使えなくなったり、セキュリティ面で不安を抱えたりすることになります。
そこで、すでにiOSのサポートが終了したiPhoneの例から、楽天モバイルで販売されているiPhoneは、いつまでサポートが期待できるかを予想してみました。

▼すでにiOSのサポートが終了したiPhoneの一例

モデル

 発売年

チップ

最終バージョン

サポート終了

iPhone 4s

2011年

A5

iOS 9.x

2016年

iPhone 5

2012年

A6

 iOS 10.x

2017年

ここ最近サポートが終了になったiPhone 4s、iPhone 5はどちらも、発売から5年間サポートが続いていました。この例から考えると、iPhone SEやiPhone 6s/6s Plusも、発売から5年間はサポートが期待できそうです。iPhone SEとiPhone 6s/6s Plusの発売年から予想されるサポート期間は以下の通りです

▼iPhone SEとiPhone 6s/6s PlusのiOSサポート期間予測

モデル

発売年

チップ

最終バージョン

サポート終了

iPhone 6s/6s Plus

2015年

A9

iOS 13.x?

2020年 ?

iPhone SE

2016年

A9

iOS 13-14.x?

2020-2021年 ?

2016年に発売されたiPhone SEと、2015年に発売されたiPhone 6s/6s Plusの場合、発売年から数えるとそれぞれ2021年、2020年までのサポートが予想されますが、iPhone SEのチップはiPhone 6s/6s Plusと同じA9チップなので、iPhone 6s/6s Plusと同じ2020年でサポートが終了する可能性があります。

この予想が正しければ、楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneを契約すると、2020年に発表されるはず?のiOS14で、対応機種から外れ、サポートが終了することになります。つまり、2017年にスーパーホーダイプランの最低利用期間3年で契約すると、最低利用期間が終了する前にiOSのサポート対象外機種になる、という可能性があります。ただこれはあくまでも予想なので、アップル次第で、もっと長くサポートが続く可能性もありますし、短くなる可能性もあるかもしれません。
もしサポートが終了してしまっても、iPhoneが使えなくなってしまうわけではありませんし、そのまま使うのがいやであれば、iPhoneと同じnanoSIMに対応している別のスマホにSIMを挿しかえて(つまり機種変更して)使うこともできますので、あまり心配しなくてもいいかな、と思います。どうしても心配なら、iPhoneの割引額は少なくなりますが、最低利用期間2年にしておきましょう。

iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plusの違いは何?

では、楽天モバイルで販売しているiPhone SE、iPhone 6sとiPhone 6s Plusのどれを選んだらいいのでしょうか?何が違うのか比較してみました。
まず、基本的なこととして、iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plusとも同じチップを搭載しているので、性能(処理速度)はすべて同じです。チップとは、AndroidスマホでいうCPU(あるいはSoC)のことですが、iPhone 6s/6s PlusとiPhone SEはどれも、iPhone 8/8 Plusの2世代前のA9チップを搭載しています。ただし、iPhone SEは同じ性能で小型化されているので、iPhone 6/6sよりもバッテリー持ちが改善されています。

iPhone SE、iPhone 6sとiPhone 6s Plusの一番大きな違いは、画面のサイズです。iPhone 6sが4.7インチ、6s Plusが5.5インチで、最新のiPhone 8/8 Plusと全く同じ画面サイズですが、iPhone SEは4インチとかなり小さくなっています。現在スマホの画面はiPhone、Androidともに大画面化が進んでいますので、4インチのスマホはかなり小さい部類に入りますが、iPhone SEはこのサイズのおかげで手が小さめの方でも片手でらくらく操作することが可能です。片手でしっかりとホールドでき、ズボンのポケットにも楽々入るコンパクトさを重視する方には、iPhone SEがおすすめです。
インカメラの画素数は、iPhone SEだけ1.2メガピクセルと低くなっています。自撮りした写真をインスタグラムなどSNSにアップすることが多い方は、iPhone 6/6 Plusを選んだ方が、より「インスタ映え」、「SNS映え」する写真を撮ることができます。

画面解像度は、こちらもiPhone SEだけ1,136×640と低くなります。ただし、これは画面の小ささに由来するもので、1インチ当たりの画素数を表すppiはすべて326と変わりません。画面表示の美しさの面でも、iPhone 6/6 Plus、iPhone SEのどれを選んでも変わりません。
またiPhone SEでは、iPhone 6s/6s Plusに搭載されている3D Touch(タッチ)が使えません。3D Touchとは、iPhoneの画面を強く押し込むようにタッチすることで、通常のタッチとは違う操作(例:アプリの各機能へのショートカット)をすることができる機能です。ただ、あくまで個人的な意見ですが、この3D Touch、ほとんど使わないので、あってもなくてもあまり変わらないと思います。
色々書きましたが、ズバリ、この3機種の大きな違いは、価格とサイズ、デザインだけです。値段の安さと、片手でしっかりホールドでき、操作もしやすいコンパクトさを重視したい方はiPhone SE、iPhone SEではちょっと小さすぎる、現在主流の一般的な画面サイズがいい!という方は、4.7インチのiPhone 6s、動画などをより迫力のある大画面で楽しみたいという方は5.5インチの6s Plusを選んでください。ただし、iPhone 6sは片手でも操作が可能ですが、iPhone 6s Plusは小型タブレットに近いサイズになるため、片手で操作することは難しくなります。

初期設定は自分でするの?

通常楽天モバイルでSIMと端末をセットで購入した場合、SIMは端末に挿入済み、初期設定も済んだ状態で端末が配送されてきますので、端末が届いたらスイッチを入れるだけですぐに使い始めることができます。
でも楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneの場合は、SIMの挿入とiPhoneの初期設定(APN設定)を自分で行う必要があります。こう聞くと自分でできるの?と心配になるかもしれませんが、楽天モバイルでSIMを契約すると、以下のようなマニュアルが一緒に送られてきます。
▼SIMカードと一緒に、マニュアルが入っています

このマニュアルはとても分かりやすい親切なもので、マニュアルの手順通りにすれば誰でも簡単に設定を行うことができますので安心してください。どうしても分からないことがある場合は、楽天モバイル公式サイトの「お問合せ」画面からチャット問い合わせをすることができます。
▼チャットサポート

公式サイトを開いてしばらく待つと、自動的に画面右下にチャット画面が表示されます。表示されない場合は、「お問い合わせ」ページからチャット画面を呼び出すこともできます。
電話で問い合わせることもできますが、混雑していることが多く、かなり待ち時間が発生します。チャットサポートなら遅くても1分以内に返信してくれますのでおすすめです。チャットで分からないことを質問しながら、初期設定をすることができますよ。
▼初期設定について詳しくはコチラ
楽天モバイルAPN設定解説 iPhone編 これで無理ならチャットで質問!

楽天モバイル、メーカー認定整備済iPhoneの端末価格

では、メーカー認定整備済iPhoneの端末価格も確認しておきましょう。
▼楽天モバイル、メーカー認定整備済iPhoneの端末価格

例えばiPhone SE 16GBの場合、一括払いで34,800円(税別)で購入でき、税込で計算すると37,584円となります。分割払いの場合は1,566円(税込)の24回払いとなり、総額は一括払いと同額の37,584円(税込)です。注意が必要なのは分割払い時の手数料です。楽天カード以外のクレジットカード(VISAカードかMASTERカード)の場合は、カード会社ごとに定めた分割払い手数料が上乗せされます。楽天カードは年会費、新規入会費用無料で入会できますので、楽天モバイルのiPhoneを分割払いで購入する場合は、楽天カードに入会して、楽天カード払いにすることをおすすめします。

Appleストアで購入するのと比べてどれくらい安くなる?

楽天モバイルでiPhoneを購入すると同時に、スーパーホーダイプランの最低利用期間を2年または3年に設定することで、通常値引きの無いiPhoneを1万円引き、または2万円引きで購入できる、というのが、楽天モバイルの認定整備済iPhoneの大きなメリットです。

▼スーパーホーダイプランの端末価格割引

では、楽天モバイルで購入できるiPhoneは、アップルストアで購入する場合と比較してどれくらい安いのでしょうか?端末価格を比較してみましょう。

▼楽天モバイルとアップルストア それぞれのiPhone価格

 

契約期間

iPhone SE(16GB)

iPhone SE (32GB)

iPhone 6s (16GB)

楽天モバイル

 

割引なし

34,800円

56,800円

2年契約

24,800円

46,800円

3年契約

14,800円

36,800円

アップルストア

39,800円

 

契約期間

iPhone 6s (32GB)

6s Plus (64GB)

6s Plus (128GB)

楽天モバイル

 

割引なし

72,800円

79,800円

2年契約

62,800円

69,800円

3年契約

52,800円

59,800円

アップルストア

50,800円

72,800円

※「組み合わせプラン」を利用する場合、もしくは「スーパーホーダイプラン」で最低利用期間を1年に設定した場合、iPhoneの価格は「割引なし」の価格になります。
こうして比べてみると、割引の無い状態では、楽天モバイルでメーカー認定整備済iPhoneを買うよりも、アップルストアで新品のiPhoneを買った方が安い(iPhone 6s 16GBモデルと6s Plus 128GBモデルの場合)ということが分かります。これはiPhone X、iPhone 8/8 Plusの発売により、アップルストアでiPhoneの旧モデルが値下げになったためと思われますので、この整備済よりも新品の方が安いという逆転状況はいずれ改善されるはずです、たぶん。
でも今のところ、楽天モバイルのiPhoneを安く手に入れるためには、iPhoneを購入すると同時に必ず楽天モバイルの「スーパーホーダイプラン」に加入し、最低利用期間を2年または3年に設定して「長期優待ボーナス」の適用を受けるようにしてください。
例えばiPhone SE 16GBの場合、スーパーホーダイの最低利用期間を3年(36ヶ月)に設定して長期優待サービスを利用すると、一括払い14,800円(税別)、分割払いの場合は税込666円(+分割払い手数料)×24回の15,984円(税込)で購入できます。スーパーホーダイプランを最低利用期間2年で契約した場合は、長期優待ボーナスとして10,000円の割引となるので、一括24,800円(税別)、分割の場合は税込1,241円×24回払いで購入することができます。
でも、スーパーホーダイプランで最低利用期間を2年、あるいは3年に設定すると、契約解除料はそれぞれ2年:19,800円、3年:29,800円と、一般的な額よりもかなり高額になりますので注意してください。楽天モバイルの認定整備済iPhoneを割引価格で購入する場合は、設定した最低利用期間の間はスーパーホーダイを解約しない覚悟が必要です。

※ 最低利用期間内でも、SIMを別の端末に挿しかえることで機種変更することは可能です
※ スーパーホーダイプランは、最低利用期間が過ぎれば契約が自動更新されることはありません

大手キャリアとの月額料金比較

楽天モバイルで整備済iPhoneを購入すると、大手キャリアでiPhoneを購入した場合と比べてどれだけ月額料金が安くなるかも比較してみました。
下記の表は、ドコモでiPhone SE(16GB)を新規契約して2年間使った場合と、楽天モバイルの整備済iPhone SE(16GB)をスーパーホーダイで最低利用期間2年に設定して利用した場合の合計料金の比較です。

▼ドコモ

内訳

料金(税込)

カケホーダイライト(5分かけ放題)

1,836円

データ通信(5GB)

5,400円

SPモード(インターネット接続サービス)

324円

端末代(24回分割)

2,376円

端末の割引額

-1,944円

月額料金

7,992円

24カ月の合計

191,808円

▼楽天モバイル(スーパーホーダイプランM・楽天会員の場合)

内訳

1年目(税込)

2年目料金(税込)

5分かけ放題

3,218円

4,298円

データ通信(6GB)

上に含む

上に含む

端末代(24回分割)

1,116円

1,116円

月額料金

4,334円

5,414円

1年間の合計

52,008円

64,968円

24カ月の合計

116,976円

ドコモ、楽天モバイルともに5分かけ放題で、楽天モバイルの方が1カ月に利用できるデータ容量は1GB多いですが、2年間の料金を合計するとドコモが191,808円、楽天モバイルが116,976円と、楽天モバイルの方が74,832円も安くなりました。
さらに大手キャリアでは、高速通信容量を使い切ると通信速度が最大128kbpsに制限されますが、楽天モバイルのスーパーホーダイなら、月の高速通信容量を使い切っても、月末まで通信速度最大1Mbpsでデータ通信が利用できます。通信制限がかかっても動画再生も含め大抵のことはストレスなくできるというのも、スーパーホーダイの大きなメリットです。
▼通信速度最大1Mbpsってどんなことができる?

通信速度が1Mbpsあれば、通常通信制限がかかっている状態では行えないスマホでの動画再生もギリギリ行うことができますよ。

スーパーホーダイプランの最低利用期間は2年がいい?3年がいい?

楽天モバイルの整備済iPhoneをスーパーホーダイで申し込むなら、最低利用期間は3年にした方が、1カ月ごとの料金は安くなります。楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhone SE(16GB)をスーパーホーダイの最低利用期間1年~3年で契約した場合の合計料金を比較してみました。

▼スーパーホーダイプランSを最低利用期間の間使い続けた場合の1カ月当たりの料金(楽天会員)

 

1年

2年

3年

 ① iPhone SE(16GB)

購入価格

34,800円

24,800円

14,800円

② 最低利用期間の間使い続けた場合の合計料金

23,760円

59,520円

95,280円

① と②の合計

58,560円

84,320円

110,080円

1カ月ごとの料金

4,880円

3,513円

3,057円

楽天モバイルの整備済iPhone SE(16GB)をスーパーホーダイプランS、最低利用期間1年で利用すると、1カ月ごとの料金は4,880円になりますが、最低利用期間2年の場合は3,513円。3年の場合は3,057円と、最低利用期間を長く設定したほうが1カ月ごとの料金は安くなることが分かります。
iPhoneのバッテリーは毎日充電して使っても通常3年間は余裕で持ちますので、3年の間にiPhoneのバッテリーが寿命を迎えて使えなくなってしまう、ということはないと思います。楽天モバイルの整備済iPhoneを購入するなら、スーパーホーダイプランの最低利用期間を3年に設定して契約することをおすすめします。

※ただし、契約解除料にはご注意を!

まとめ 楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneはどんな人におすすめ?

以上、楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneについてご紹介しました。
スーパーホーダイプランの最低利用期間2年か3年で契約すれば、“ほぼ”新品のiPhoneを1万円または2万円引きで購入できますので、iPhoneを使ってみたいけど値段が高い…と思って我慢していた人におすすめです。
個人的には、楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneは、いままでガラケーを使っていたけど、そろそろスマホにしたいという方や、スマホにするならiPhoneにしたいなぁ、と考えているシニア世代の方にお勧めだと思います。やっぱりiPhoneはAndroidと比べて、スマホに慣れていない人でも操作が分かりやすいですし、使っている人が圧倒的に多いので分からないことがあったら周りの人に教えてもらいやすいです。iPhone 6s Plusにすれば、画面が5.5インチとかなり大きくて見やすく、操作もしやすいですよ。
iPhone X(テン)やiPhone 8/8 Plusで採用されている最新の機能はありませんが、その分通常値引きの無いiPhoneが最大2万円引き(iPhone SEなら25,000円引き!)で手に入るのはかなりお得だと思います。iPhone SEもiPhone 6s/6sPlusも、そんじょそこらの最新スマホにはまだまだ負けない高い性能を持っていますので、買って後悔することはありません。ぜひ、この記事を参考に購入を検討してみてください!

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Q1
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