そんなソフトバンクユーザーに向けて、本ページでは楽天モバイルに乗り換える際に必要となるMNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)の方法を詳しくご紹介します。MNPの手順や注意点、ソフトバンクと楽天モバイルとの料金比較など、気になる情報を盛り込んでいるので、ぜひチェックしてみてください
ソフトバンクから格安スマホに乗り換える価値はある?
ソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換えを検討する際、まず気になるのが料金差ですね。楽天モバイルの利用料金は、ソフトバンクからわざわざ切り替え手続きを行う価値があるほど安いのでしょうか。
答えを知るために、まずソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換えによって生じる違約金(解約金)等のデメリットを見てみましょう。デメリットと乗り換え後の料金差によって得る利益を比較すれば、本当にキャリアの携帯電話会社から格安SIMカードサービスに乗り換える価値があるかどうかがわかるはずです。
では早速、ソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換えで生じる、3つのデメリットをご覧ください。
乗り換えた場合のデメリット
- 「SUPER FRIDAY」のクーポンがもらえなくなる
- 「MNP引き留めポイント」がもらえなくなる
- 「違約金」が発生する
「SUPER FRIDAY」は、金曜日に利用できるクーポンが毎週メールで配信されるサービスです。配布対象者は、ソフトバンクのスマホユーザー。クーポンの内容は「吉野家の牛丼並盛りが一杯無料」「ミスタードーナツ2個相当が無料」といった感じになっています。こうした独自のサービスは、ソフトバンクの魅力ですよね。
続いて、「MNP引き留めポイント」について。こちらは、MNPを申し込んできたユーザーを引き留めるために、2週間限定で利用できるポイントを付与するサービスです。正式にアナウンスされているサービスではありませんが、多くのソフトバンクユーザーが実際にポイントの付与を受けています。
付与されるポイント |
最大3万ポイント |
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使用用途 |
機種変更に限る |
ポイントの取得方法 |
MNP申込みの電話に出たオペレーターに「〇〇に乗り換えたらキャッシュバックがあるしなあ」とゴネるだけ。〇〇にはauまたはNTTドコモを当てはめます。 |
3つ目のデメリットである「違約金」については、乗り換えを検討する方の多くが意識していることでしょう。ソフトバンクの解約にともなって発生する違約金(解除料)は、最大9,500円となっています。2年契約のプランを更新月以外のタイミングで解約する場合は、上記違約金が発生すると思ってください。
以上3つが、ソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換えによって生じる主なデメリットになります。では次に、ソフトバンクと楽天モバイルの月額料金を比較してみましょう。
スマートフォンの月額料金はプランによって変わるので、ここでは両者の最安料金を比較することにします。まずは、ソフトバンクの最安料金を見てみましょう。
「データ定額パック・小容量(1)」+「スマ放題ライト」
= 4,900円/月
「データ定額パック・小容量(1)」は、2016年4月に登場した高速データ通信量1GBのプランです。このプランに「スマ放題ライト」をプラスした組み合わせが、ソフトバンクの最安の料金プランとなります。スマ放題ライトは、5分間までなら何度でも通話料無料になるプラン。長時間の通話を利用しない人に適しています。
では次に、楽天モバイルの最安プランをチェックしましょう。
通話SIM3.1GBプラン+5分間かけ放題オプション
= 2,450円/月
ソフトバンクとの比較を公平に行うために、あえて料金が高めな通話SIMプランに5分かけ放題オプションを加えて計算しています。楽天モバイルの最安プランは、なんとソフトバンクの最安料金の半額で利用可能となります!しかも高速データ通信量は3.1GBと、データ定額パック・小容量(1)の3倍です。
ソフトバンクと楽天モバイルでの最安プランにおける料金差
= 2,450円
この料金差で前述のデメリットを取り戻すには、開通手続きをしてからどのぐらいの期間が必要となるのでしょうか。
まず、「SUPER FRIDAY」のクーポンを失うことによる損失は、1ヶ月で十分以上に取り戻せます。2,450円あれば、牛丼並盛りを6杯食べることが可能。ミスタードーナツの商品も、20個近く購入できます。
MNP引き留めポイントについては、取り戻すまでに少し期間が必要です。とはいえ12ヶ月間あれば、29,400円まで取り戻すことができます。3番目のデメリットである9,500円の違約金は、4ヶ月で取り戻すことが可能です。
以上3つのデメリットを全てトータルしても、SoftBank契約満了月から1年と5ヶ月あれば、この料金差で取り戻せる計算になります。デメリットを解消するまでにかかる期間がMNP手続きから約1年半だと考えると、少し長く感じるかもしれませんね。しかし、実際は乗り換えを行ってすぐに、お得感を感じることができるはずです。
想像してみてください。今まで支払っていた月々のスマホの電話料金が、2,000円以上安くなるのです。「浮いた2,000円を何に使おうかな」なんて考えると、ウキウキしてきませんか?
以上の理由から、ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える価値は十分にあるといえます。次節からは、乗り換えの際に必要となるMNP転出手続きについて、詳しく見ていくことにしましょう。
店舗とWEBと電話どれがお勧め?
MNPを行うには、スマホや携帯電話の契約先でMNP予約番号を取得する必要があります。MNP予約番号の取得を申込む方法は、転出元のソフトバンク店舗、WEB、電話の3種類となっていることが一般的。ただしソフトバンクの場合は、利用している端末によって申込方法が限定されます。
スマホを利用している方は、ソフトバンクのショップ店頭あるいはフリーダイヤルへの電話でしかMNPを申込めません。一方ガラケーを利用している方は、店舗や電話以外に「My SoftBank」でMNP予約番号を取得できます。
以上の点を踏まえた上で、どの申込方法がおすすめなのか見てみましょう。まず、スマホをお使いの方におすすめなのは、電話でのMNP申込みです。ソフトバンクショップは混み合っていることが多く、用事を済ませるまでに時間がかかりがちです。一方電話からなら、たとえ混み合っていても自宅で別の用事を済ませることができます。
また、ソフトバンクショップの中には、MNP予約番号の発行に対応してくれない店舗もあるようです。さんざん順番待ちしたあげく「電話で手続きしてください」と言われて終わりなんて事態は避けたいところですよね。
通話料金もかかりませんし、スマホをお使いの方は「フリーダイヤルでのMNP申込み」がおすすめ理由というのはこういうことからです。
ガラケーを利用している方には、My SoftBankでのMNP予約番号取得がおすすめです。電話やソフトバンクショップ店頭でMNPを申込むと、解約の引き留めに遭う可能性が大。なかなかMNP予約番号を発行してもらえず、ちょっと面倒な思いをするかもしれません。
一方、My SoftBankでの予約番号発行なら、誰かに引き留められることもなくマイペースで行えます。ガラケーの操作だけで手続きが完了するので、ちょっとした隙間時間に実践できますよ。以上の点を踏まえた上で、次節ではMNP予約番号を取得する手順を詳しくチェックしてみることにしましょう。
それぞれの手順方法と注意点
前節でご紹介したように、MNP予約番号を取得する方法は3種類あります。まずは、電話でMNPを申込む手順を見てみましょう。
電話でMNP予約番号を取得する方法の流れ
- ソフトバンクのフリーダイヤルに電話をかける
- アナウンスが流れるので、ダイヤルの「2」をプッシュする
- 「発行手続」「ナンバーポータビリティのキャンセル」「再発行」の順にアナウンスされるので、ダイヤルの「1」をプッシュ
- 転出を申込む電話番号をプッシュする
- 端末を契約する際に登録した暗証番号を入力する
- オペレーターに繋がるのでMNP予約番号発行を申込む
- いくつか質問を受けるので回答する
- MNP予約番号が発行される
- 一般電話からかけるフリーダイヤル番号 0800-100-5533
- SoftBankケータイ・スマホの携帯電話番号からの場合 5533
(同じコールセンターに繋がります)
- 受付時間 午前9:00~午後8:00
- 通話料金 無料
電話でMNP予約番号発行を申し込む際は、オペレーターからの質問や引き留めに注意してください。「MNPを行いたい」とオペレーターに告げると、まず解約理由を問われます。この質問に対しては、「格安スマホに乗り換えるから」と答えるとよいでしょう。
続いて、先にご紹介した「MNP引き留めポイント」の案内があるかもしれません。この案内に対しては、「機種変更は考えていない」とキッパリ断ってください。ちょっと心が揺れるかもしれませんが、前述のとおり長期的に見れば楽天モバイルに乗り換えたほうがお得です。
このほか、「回線の通信速度に不満が出るのではないか」といった質問が出る可能性もあります。これは「格安スマホって本当に大丈夫なのかな」と、不安を抱いているユーザーの心理を突く質問です。
しかし、楽天モバイルはドコモ系の通信網なので、ここで何もひるむ必要はありません。「下り最大262.5Mbpsの回線なので不満はないと思います」と答えれば、オペレーターもおとなしく引き下がってくれるはずです。
MNP予約番号は、電話を切った後で「メッセージ」によって伝えられます。もし受信したメッセージを誤って消去してしまった場合は、上記の手順3でダイヤルの「2」をプッシュしてください。自動音声で、MNP予約番号を伝えてもらえます。
続いて、店頭でMNP予約番号を取得する手順を見てみましょう。
MNP予約番号を店頭で取得する時の流れ
- 最寄りのソフトバンクショップに出向く
- 整理券の発行を受ける
- 順番が来たらカウンターでMNPを申込む
- 引き留めや営業トークに負けず解約の意思を貫く
- MNP予約番号をゲット
前述のとおり、ソフトバンクショップではMNP予約番号の発行を受け付けていない場合があります。店舗入口付近にスタッフがいる場合は、MNP予約番号の発行を行ってくれるか聞いてから整理券を取ったほうがよいでしょう。
引き留めに関しての注意点は、電話で予約番号を取得する場合と同じです。ただ、店舗スタッフと直接会話することになるので、引き留めを振り払う際に少し気まずい思いをするかもしれません。とはいえソフトバンクのスタッフも、あくまで仕事の1つとして引き留めを行っているだけです。こちらも事務的に対応して問題ありません。
最後に、My SoftBankでMNP予約番号を取得する手順をチェックしましょう。手続きは数分で完了するので、ソフトバンクのガラケーをお持ちの方はぜひ実践してみてください。
WEBからの申し込みの流れ
- Yボタンを押す
- 画面をスクロールさせて「設定・変更」を選択
- 「契約者情報の変更」を選択
- 「番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き」を選択
- 番号ポータビリティ(MNP)予約(予約番号の発行)」を選択
- 解約後も宣伝メールを希望するか否かを選択
- アンケートに回答する
- 「マイソフトバンク利用規約に同意(暗証番号の入力)」を選択
- 暗証番号を入力する
- 重要事項が表示されるので確認する
- 「以上の番号ポータビリティ(MNP)予約申込を行います。よろしいですか?」と表示されるので「申込」を選択
My SoftBankでのMNP発行受付時間
午前9:00~午後9:30
上記手順に、難しいポイントや注意点はありません。ガラケーから格安スマホおすすめの楽天モバイルへ乗り換えを決めたら、実践してみるとよいでしょう。
まとめ
初めての格安スマホへの乗り換えは、不明点が多く迷ってしまいがち。特にMNPの方法や手順は、わかりにくい点が多いですよね。もしソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換えで不明点が出たら、ぜひ本ページでご紹介した内容を思い出してください。