本ページに目を通せば、各予約番号取得方法の特徴や注意点を一気に理解できますよ。
- おすすめのMNP取得方法
- ドコモから楽天モバイルへの乗り換えは本当に得なのか?
といった話題にも触れますので、ぜひ目を通してみてください。
この記事の目次
ドコモの違約金やクーポンを考えると格安スマホに乗り換えるべき?
本文のはじめに、ドコモから楽天モバイルに乗り換えることが、損なのか得なのかをハッキリさせておきましょう。結論から述べると、楽天モバイルへの乗り換えを行ったほうが確実に得です。このように言い切れる理由を、以下で見てみることにしましょう。
MNPを使ってドコモから楽天モバイルへ乗り換える際、どうしても気になるのが違約金(解約金)です。違約金が高額だと楽天モバイルがお得な料金プランの格安SIMサービスでも、乗り換えるお得感が薄らいでしまいますよね。
また、違約金以外にも、ネットでうわさになっている「ドコモ特別割引クーポン」の存在も気になるところです。
ドコモ特別割引クーポンとは、MNP手続きをしようとする転出者を引き留めるために用意された特別ポイントの俗称です。電話でスマホの解約を申し込んだ際に、解約取りやめを条件に「dポイント」が最大2万ポイントもらえるという“裏”サービスとなっています。dポイントカード(dカード)は最近CMも多く、使い勝手も良さそうでお得に感じてしまいそうです。
違約金やドコモ割引クーポンの存在を考慮すると、ドコモの契約を続けたほうがお得に見えるかもしれませんね。しかし、違約金の支払いや、クーポンがもらえないことによる損失は、ある程度の期間で取り戻すことができます。なぜならば、楽天モバイルのほうが、ドコモよりも格段に料金が安いからです。
では、どのぐらいの期間、料金差によって、損失を取り戻せるのでしょうか。答えを知るために、まず「楽天モバイルへの乗り換えにともなう一時的な損失額」を割り出してみましょう。計算式は、以下のとおりごく簡単です。
違約金+ドコモ割引クーポンの額+乗り換えにかかる事務手数料
= 一時的な損失額
上記計算式に当てはめる数字を、順番に探っていきましょう。まずは違約金の金額から。ドコモの解約にともなって発生する違約金の額は、契約期間によって以下のように変わります。
違約金の金額
契約2年未満⇒25,600円~9,500円
(契約月数に応じて700円ずつ安くなる)
自動更新後⇒9,500円
ここでは、ドコモを2年以上使用した場合を想定して、違約金を9,500円に設定することにします。
次にドコモ割引クーポンの額ですが、こちらは申込者によって貰えるポイント数が変わるようです。ここでは、満額の2万ポイント=2万円を貰ったとして話を進めることにしましょう。
残るは、乗り換えにかかる事務手数料の計算ですね。スマホ端末をMNPで乗り換える際は、初期費用として「MNP転出手数料」と乗り換え先での「契約事務手数料」が必要となります。
NTTドコモでは、MNP転出手数料を2,000円としています。一方、楽天モバイルの契約事務手数料は3,000円です。つまり、乗り換えにかかる事務手数料は2,000円+3,000円=5,000円となります。これで、先ほどの計算式に当てはめる数字が出そろいましたね。早速、計算の答えを見てみましょう。
乗り換えにともなう損失額
+
20,000円(ドコモ割引きクーポン)
+
5,000円(乗り換えにかかる事務手数料)
一時的な損失額合計 34,500円
なんと、ドコモから楽天モバイルに乗り換えることで、34,500円もの金額を一時的に失うことになります。あくまで「貰えるかもしれない金額」を含めた計算結果ですが、以外に大きい額ですね。はたして、楽天モバイルに乗り換えた場合、どの程度の期間でこの金額を取り戻せるのでしょうか。
答えを求めるには、ドコモと楽天モバイルの月額基本料金の差を割り出す必要があります。ここでは便宜上、同じようなプラン内容を設定して、月額スマホ料金を比べてみることにしましょう。まず、ドコモの月額基本料金を、以下のように設定した場合で考えてみます。
【ドコモ】月額基本料金の例
- カケホーダイライトプラン・・・1,700円
- データMパック(5GB)・・・5,000円
- spモード(プロバイダ)・・・300円
- 上記を合計した月額料金・・・7,000円
では次に、内容がよく似た楽天モバイルのプランを見てみましょう。
【楽天モバイル】月額基本料金の例
- 5分かけ放題オプション・・・850円
- 通話SIM5GBプラン・・・2,150円
- 上記を合計した月額料金・・・3,000円
同じような電話料金の契約内容で、楽天モバイルはドコモより月額料金が4,000円も安くなります。この料金差に加えて、楽天モバイルは初月の利用料金が無料です。仮に、8ヶ月間楽天モバイルを使用した場合、ドコモを使い続けた場合と比べて以下のような出費の差が生まれます。
利用方法による出費の差
- ドコモを使い続けた場合・・・月額料金7,000円×8=56,000円
- 楽天モバイルに乗り換えた場合・・・初月0円+月額料金3,000円×7=21,000円
- 8ヶ月経過後の支払額の差=35,000円
上記のとおり、楽天モバイルへ切り替え手続きをしてから8ヶ月経てば、乗り換えで生じた一時的な損失を取り戻せる計算になります。もちろん、契約から8ヶ月目以降も、楽天モバイルの安さは変わりません。
つまり契約8ヶ月目以降は、楽天モバイルを長くつかうほどに経済的利益が増すことになります。以上の理由から、ドコモから楽天モバイルへ乗り換えたほうがお得だといえるのです。
店舗とWEBと電話どれがお勧め?
前節の計算を見て、ドコモから楽天モバイルへの乗り換えを決意した方も多いことでしょう。その一方で、「乗り換えは決めたけど、MNPを行う方法がよくわからない」という方もいるかもしれませんね。冒頭で触れたとおり、ドコモにMNP予約番号取得を申し込む方法は3つあります。
- WEBでの申し込み
- 電話での申し込み
- 店舗での申し込み
これらMNP申込方法の中で、最もおすすめできるのは「WEBでの申し込み」です。なぜかというと、電話やdocomoショップの店舗でMNPを申し込むと、解約を引き留められる可能性が高いからです。
大手キャリアのドコモにとって、MNPによる転出の申し込みは、歓迎すべきものではありません。MNP転出と、自社のユーザーを失うことはイコールだからです。ドコモがMNP申込者を引き留めるのは、当然のことといえるでしょう。
とはいえ、「できればすんなりMNP予約番号を取得したい」というのが、ユーザーの本音ですよね。WEBでのMNP申し込みなら、引き留めにあうことなくMNP予約番号の取得を行えます。
また、WEBでの申し込みはスマホから行えるため、好きな時間と場所で移行手続きが出来て便利です。オペレーターやdocomoショップの店員さんと話がしたい、といった理由でもない限りは、WEBでMNP取得を行うことをおすすめします。
WEB・電話・店舗 それぞれの手順方法と注意点
前節でご紹介した、MNP申込方法の手順と注意点を詳しく見ていきましょう。まずは、最もおすすめできる申込方法である、WEBでのMNP申込の手順から。
WEBでのMNP申込の手順
WEBでのMNP申込の手順
- スマホでMy docomoにアクセス
- ドコモオンライン手続きをタップ
- 「dアカウント」のIDとパスワードを入力してログイン
- 「ドコモオンライン手続き」の画面をスクロールさせて「ご契約内容確認・変更」をタップ
- 「ご契約内容確認・変更」画面が表示されたら、画面内のボタンで3ページ目を選択する
- 「携帯番号ポータビリティ予約」項目の「申込」ボタンをタップ
- 「ご注意・ご確認事項」が表示されるので、青字で書かれた「My docomo」をタップ
- PCサイトが表示されるので、「docomo ID」とパスワードを入力してログイン
- 「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約お手続き方法」に切り替わったことを確認する
- 画面をスクロールさせて「解約手続き」をタップ
- 注意事項を読み、「上記注意事項を確認しました。」にチェックを入れる
- 「次へ」をクリック
- MNPを行うことで発生する料金が表示されるので確認する
- 確認を終えたら「上記注意事項を確認しました」にチェックを入れる
- 「次へ」をクリック
- ふたたび注意事項が表示されるので確認する
- 注意事項を読んだら「上記注意事項を確認しました。」にチェックを入れる
- 「次へ」をクリック
- 受付確認メールの設定を行い、「次へ」をクリック
- 手続き内容確認画面が表示されるので、内容をチェック
- 手続き内容を確認したら「予約を完了する」をクリック
- 画面に「受付日時」「受付番号」「予約番号」などが表示される
ここからは、画面の指示に従って手続きを進めていくことになります。続きの手順を見てみましょう
かなり手順が長くなってしまいましたが、実際にやってみると迷うようなところは特にありません。この申込方法に特別な注意点はありませんが、受付時間がAM9:00~PM9:30までとなっている点は覚えておいてください。
電話でMNPを申込む手順
続いて、電話でMNPを申し込む手順をチェックしてみましょう。
電話でMNPを申し込む手順
- ドコモのスマホから「151」に電話する
- 「転出したいので、MNP予約番号を取得したいのですが」とオペレーターに告げる
- 解約理由を問われるので、速やかに答える
- MNP予約番号と有効期限を告げられるので、忘れないようにメモしておく
手順1に登場した「151」とは、ドコモの携帯電話およびスマホからかける場合の「ドコモ インフォメーションセンター」の電話番号です。通話料金は無料です。
電話でMNPを申し込み手順に、特別な注意点はありません。ただし、オペレーターからの引き留めには注意しましょう。MNPを申し込むと、まず解約理由を尋ねられるはずです。理由としては「料金が高いから楽天モバイルに乗り換える」と、素直に答えるとよいでしょう。
もし「乗り換え後の料金はいくらぐらいですか?」と尋ねられたら、契約予定の内容と月額料金を答えてください。前述の例でいうと、「5GBプランに5分かけ放題オプションを付けて3,000円です」といった感じです。この時点で、ほとんどのオペレーターは引き下がります。
ただ、「格安スマホだと高速通信が使えず通信速度(回線)が遅いのでは?」と、食い下がってくるオペレーターもいるかもしれません。この場合は、「ドコモさんのXi(クロッシイ)を使っているので下り最大262.5Mbpsです」と答えましょう。
この時点で、オペレーターが引き留めに使える“駒”はなくなります。この点ではau系などの格安スマホよりドコモ系格安スマホの楽天モバイルは説明しやすいですね。
上記のように質問への対策をとっておけば、電話でのMNP予約番号取得もさほど面倒ではありません。ぜひ質問への答えを予習したうえで、トライしてみてください。
店頭でのMNP予約番号取得手順
最後に、店頭でのMNP予約番号取得方法について、見てみることにしましょう。まずは、MNPを申し込む手順をご覧ください。
店頭でのMNP予約番号取得方法
- ドコモショップに出向き整理券をとる
- 順番が来たら店員さんに「MNP予約番号を取得したい」と告げる
- 引き留められるが、断固解約する姿勢を貫く
- MNP予約番号を発行してもらう
来店するタイミングによっては、ドコモショップが混み合っている場合があります。できるだけ早い時間に出かけて、整理券を取っておくようにしましょう。
ドコモショップの整理券にはQRコードが印刷されており、読み込むことで順番待ちの状況をチェックできます。自分の番が来るまで時間がかかりそうであれば、いったんショップを出てほかの用事を済ませるとよいでしょう。
ちなみに、関西のドコモショップでは、インターネットから来店予約を行えるようになっています。来店日より前に予約を取ることで、来店当日に優先的に要件を聞いてもらうことも可能です。
MNPの手続きに要する時間を節約したい方には、うれしいサービスですね。参考までに、翌日以降の来店予約を取る手順を掲載しておきます。
来店予約を取る手順
- スマホでドコモのウェブサイトにアクセス
- 画面を下までスクロールさせて「地域別情報」欄にある「関西」をタップ
- 「ドコモショップ来店予約へ」をタップ
- 「明日以降の来店予約」の項目内にある「ドコモショップを検索して来店予約する」をタップ
- 店舗名を入力もしくは地域を選択してドコモショップを検索
- 予約できるショップが表示されるので「来店予約」をタップする
- 「dアカウント」のIDとパスワードを入力する
- 表示された画面で来店内容を選択して、「進む」をタップ
- カレンダーが表示されるので、予約したい日時を選択
- 「連絡先名」や「ご連絡先お電話番号」を入力し、「進む」をタップ
- 「上記に同意して予約」をタップ
以上の手順で予約は完了します。関西圏にお住まいの方は、ぜひ利用してみてください。
なお、店頭でMNPを申し込むと、ほぼ確実に店員さんの引き留めに遭います。断固たる意思をもって、解約する姿勢を貫きましょう。たとえ店員さんが美人やイケメンでも、強い意志で解約を敢行してください。
まとめ
3大キャリアの中で、WEBでのMNP申込を受け付けている業者はドコモだけです。この意味で、ドコモはMNP転出しやすいキャリアといってよいでしょう。
本ページの内容を参考にして、ぜひドコモから楽天モバイルへの乗り換えを実現してください。