詳しく解説!楽天モバイルのデータ通信容量繰り越しサービス

スマホを利用していて高速データ容量が余ってしまうと、ちょっともったいない気がしますよね。楽天モバイルなら、余ったデータ通信量を翌月に繰り越して利用できる機能があります。毎月利用する高速通信データ量は、なかなかコントロールが難しいもの。余剰分の繰り越しができれば、高速データ量に余裕をもってスマホ端末を利用できそうですね。

ただ、繰り越せる高速データ通信量の上限や有効期限によっては、せっかくのデータ通信サービスも使い勝手が悪くなってしまいます。はたして、楽天モバイルのデータ量繰り越しは、どの程度使いやすいサービスなのでしょうか。本ページで、答えを探っていきましょう。
繰り越し高速容量の有効活用ポイントもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

繰り越した容量はいつまで有効?

冒頭でご紹介したように、楽天モバイルでは余った高速データ通信容量を翌月に繰り越しせるようになっています。繰り越しサービスの利用に、格安SIMプランの変更やオプションサービス利用など特別な申し込みやオプション料金の支払いは一切不要。無料で出来ます。
通常どおりのスマホ料金で楽天モバイルを利用しているだけで、自動的に繰り越しが行われます。
ただ、繰り越し分の容量は、無期限に使い放題となるわけではありません。もし有効期限が設定されていなければ、無制限にデータ通信容量をプールできることになってしまいます。では、余った高速データ通信容量は、いつまで利用できるのでしょうか。下記をご覧ください。

繰り越した高速データ通信容量の有効期限

1ヶ月間で使い切れなかった高速データ通信残容量は、翌月末まで利用することができます。言い換えると、余らせたデータ通信量は、翌々月まで繰り越すことができません。翌月も利用し切れなかった場合は、無効となってしまうのです。
とはいえ、無理に繰り越した通信容量を使おうとするのも考えもの。ベーシックプラン以外で短期間に大容量の高速データ通信を行うと、直近3日間制限に引っかかってしまう可能性があります。繰り越し容量の有効活用法については、後節でチェックしてください。

繰り越した容量とその月の容量どちらから消費される?

前述のとおり、繰り越した高速データ通信容量は、翌月末には消えてしまいます。ここで気になるのが、データ通信容量が消費される順番。翌月分の高速通信容量が先に消費されるようでは、せっかくの繰り越しサービスもあまり意味がなくなってしまいますよね。
でもご安心を。楽天モバイルでは、有効期限の近い高速データ通信容量から先に消費するように設定しています。つまり、優先的に消費されるのは、繰り越し分のデータ通信容量。余剰分の容量を、有効活用できるように配慮されているのです。なお、有効期限が同一のデータ通信容量が発生した場合は、以下の順番で各通信容量が消費されるようになっています。

  1. 繰り越し容量
  2. 高速通信容量
  3. 高速通信容量追加パック

データ通信容量の重複は、主に「高速通信容量追加パック」を購入した場合に発生します。ちなみに高速通信容量追加パックプランの有効期限は、購入した月の翌月から3ヶ月間。購入月に使い切らなかった場合も、容量不足を補うための保険として活用できるようになっています。

繰り越せるデータ通信容量の上限

楽天モバイルでは、繰り越せるデータ通信容量の上限を明示していません。ただ、システムの都合上、繰り越しできる容量の上限は、自ずと契約しているプランの通信容量と同一となります。たとえば10GBプランを契約しているなら、繰り越しできるデータ通信容量は最大10GBです。
ただし、仮に10GBをそのまま翌月に繰り越したとしても、翌月に合計20GBを全て使用できるわけではありません。ここで、先に触れた直近3日間の通信速度制限を思い出してください。3.1GBパック、5GBパック、10GBパックの3つには、この速度制限が設定されています。これにより、利用できる高速通信容量が限られてしまうのです。
たとえば10GBプランを契約している場合は、直近3日間で1.7GBを超える高速データ通信を行うと、通信速度が200kbpsまで低下してしまいます。このため、1日あたりに利用できる高速データ通信容量は、約567MBに制限されてしまうのです。
仮に毎日567MBのデータ通信を行ったとしても、1ヶ月間に使用できる高速データ通信容量は567MB×31日で最大17,577MB。つまり約17.6GBとなります。3.1GBプランや5GBプランの場合は、通信速度制限の条件がより厳しいので要注意です。ここで、各データプランに設定されている、直近3日間の通信速度制限の条件をチェックしておきましょう。

  • 3.1GBプラン
      直近3日間の通信容量上限=540MB
  • 5GBプラン
      直近3日間のデータ通信容量上限=1GB
  • 10GBプラン
      直近3日間のデータ通信容量上限=1.7GB

上記のとおり、各データプランには高速データ通信容量の制限が設定されています。このため、3.1GBプランでは月間約5.6GB、5GBプランでは月間約10.3GBまでの高速データ通信しか行えません。

また、日数が30日である月は、利用できる通信容量の上限がより少なくなります。こうした条件があるため、たくさんデータ通信容量を余らせても、結局は使い切れないのです。データ通信容量の繰り越しを利用する際は、この点を頭に入れておいてください。

なお、直近3日間の通信速度制限が課されている間も、高速データ通信容量は消費されてしまいます。通信速度が最低限の速度に下がったうえに、繰り越したデータ通信容量まで消費されてしまうのです。かなりもったいないですよね。
低速通信にならないよう、直近3日間のデータ通信容量には、くれぐれもご注意ください。「楽天モバイルSIMアプリ」を活用すると、高速データ通信の使用量を簡単にチェックできますよ。

ほかのMVNOの繰り越しは?

データ通信容量の繰り越しに対応しているMVNOは、楽天モバイルだけではありません。多数の格安スマホおよび格安SIMが、高速データ通信容量の繰り越しサービスに対応しています。繰り越しを可能としているMVNOの名称と、繰り越したデータ容量の有効期限をチェックしてみましょう。

他のMVNOにおける繰越データ有効期限

  • DMMモバイル・・・翌月末
  • OCNモバイルONE・・・翌月末(日次プランは翌日まで)
  • IIJmio・・・翌月末
  • Nifmo・・・翌月末
  • mineo・・・翌月末
  • BIGLOBEモバイル・・・翌月末
  • DTI SIM・・・翌月末
  • エキサイトモバイル・・・翌月末
  • UQモバイル・・・翌月末

数年前と比べると、多くのMVNOが高速データ通信容量の繰り越しに対応するようになっています。たとえばBIGLOBEモバイルは、2015年4月よりデータ通信容量の繰り越しへの対応を開始しました。ちなみに、楽天モバイルが繰り越しサービスを始めたのは2015年の5月です。
上記一覧を見ると、繰り越したデータ通信容量の有効期限は、翌月末とすることが一般的なようですね。OCNモバイルONEだけは、1日ごとにデータ通信容量を割り当てるプランが用意されており、翌日まで通信容量を繰り越せるようになっています。
なお、繰り越しできるデータ通信容量の上限は、どのMVNOも契約しているデータプランの容量までです。繰り越し容量の有効期限が翌月末であることから、契約している容量以上の通信量をプールすることはできません。

繰り越し容量を上手に活用

繰り越したデータ通信容量には、どのような活用方法が考えられるでしょうか。たとえば、高画質動画の視聴といった、大きなデータ通信量を必要とするコンテンツの利用に用いてもよいでしょう。
しかし、せっかくデータ通信容量を繰り越せるのですから、ここは一つ「ある有効な活用法」を試してみたいところです。その「有効な活用法」とは、【データ通信容量】のストック。繰り越し制度を上手く活用すれば、契約プランに設定された容量以上のデータ通信容量をストックできるのです。
…とここで、「繰り越したデータ通信容量は翌月末に消えるのでは?」という疑問の声が上がりそうですね。確かに、繰り越したデータ通信容量は、翌月末までしか利用できません。
しかし、繰り越し分の利用によって当月分の通信容量を節約すれば、データ通信容量のストックを作ることができます。以上の説明だけではわかりにくいと思うので、5GBプランを利用しているユーザーを想定して具体的なストック例をあげてみましょう。

  • 1ヶ月目(利用可能容量=5GB)
      3GB分のデータ通信を利用し、2GBを繰り越す
  • 2ヶ月目(利用可能容量=7GB)
      3GB分のデータ通信を利用し、4GBを繰り越す
  • 3ヶ月目(利用可能容量=9GB)
      4GB分のデータ通信を利用し、5GBを繰り越す
  • 4ヶ月目(利用可能容量=10GB)
      5GB分のデータ通信を利用し、5GBを繰り越す

以上の手順でストックを作っていけば、常に10GB分のデータ通信容量をキープできます。もちろん、ストックを維持している間は、プランの上限である5GB以上のデータ通信は利用できません。しかし、いざ使いたい時は、前述した上限までのデータ通信を行えます。
また、月間のデータ通信制限が気にならなくなる点も、ストックを作っておくメリットです。上記は極端な例ですが、2GB程度のストックを作っておくだけでも気持ちにゆとりが生まれますよ。ぜひ一度、ゲーム感覚でストック蓄積にチャレンジしてみてください。

プラン変更するときは注意!繰り越し容量が消えてしまう

ここまでにご紹介したとおり、高速データ通信利用量を繰り越しがちな人にとってうれしいシステムです。ただ、毎月ほとんどデータ容量を利用しないのであれば、結局は繰り越し分も無駄になってしまいます。
意識していないのに常に通信容量を繰り越しているようであれば、一度容量プランを見直した方が賢明。たとえば5GBを3.1GBプランに変更すれば、毎月の月額利用料が550円安くなります。
ただし注意しておきたいのが、プラン変更にともなう繰り越し容量の消失。月額料金プランを変更すると、繰り越した高速データ通信容量が消えてしまうのです。ちょっともったいないですよね。
もちろん、プラン変更を先延ばしたままデータ通信サービスを利用すれば、繰り越し容量を消費できます。しかし、結果的に無駄に高い利用料金を支払うことになっては、むしろ損としかいえません。悩ましいところですが、プランを変更する際は、通信料のお得度を取り、余ったデータ繰り越し容量の利用はあきらめた方がよさそうです。

繰り越した容量の確認方法

自分の通信量目安を知るためにも、繰り越した高速データ通信容量は確認しておきたいところ。先に紹介した「楽天モバイルSIMアプリ」を利用すれば、繰り越したデータ容量を確認できます。確認方法はごく簡単。楽天モバイルSIMアプリを起動して、ホーム画面をチェックするだけです。
繰り越したデータ通信容量がある場合は、画面に繰り越し分と契約容量が数字とグラフで表示されます。まだ楽天モバイルSIMアプリをインストールしていない方は、Google Playでダウンロードを行ってみてください。

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Q1
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