先日、ワイモバイルの「iPhone SE」に乗り換えを行ったのですが、その際に発行されたiPhone専用SIMを手持ちのiPhoneに挿しても使えました!
それの何が嬉しいかというと、ワイモバイルで「iPhone SE」をお得にセット購入して、手持ちiPhoneで活用するという格安スマホの裏技が可能になったということです。どういうことか詳しく説明していきますね。
この記事の目次
ワイモバイルのiPhone用SIMはこれまで差し替えが無理だった
ワイモバイルでiPhoneをセット購入で買ったときについてくるSIMには「n141」と書かれており、従来このSIMをワイモバイルで販売されているiPhone以外で利用しようとしても使えなかったのですが、この制限が撤廃されたのです。携帯ショップの店員も知らなかったようですが、2018年の10月に配信された「iOS12」にアップグレードさえしていれば、ワイモバイルでセット販売している「iPhone 6s」はもちろん、まだワイモバイルで発売されていないiPhone 7シリーズやiPhone 8シリーズでも問題なく、SIMの差し替えをすることができるようになっています。
これによって2018年11月時点でタッチIDがある機種であれば全部使えるようになりました。なお、残念なことにiPhone Xシリーズはまだ解禁されていないようです(手持ちの端末がないため、ネットの情報によるとですが)。
「n141」SIMが使えるか | ワイモバイルで販売しているか(2018年現在) | |
iPhone 6 | ○ | × |
iPhone 6s / iPhone 6s Plus / iPhone SE | ○ | ○ |
iPhone 7 / iPhone 7 Plus | ○(今回から対応) | × |
iPhone 8 / iPhone 8 Plus | ○(今回から対応) | × |
iPhone X | × | × |
iPhone XS / iPhone XS Max / iPhone XR | × | × |
これは、ソフトバンク版、SIMフリー版、auやドコモから発売されてSIMロック解除をしたiPhoneのいずれでも同様です。実際、私も au版のiPhone 7 PlusでSIMロック解除をしたものを利用しています。
この際に、プロファイルの設定といった面倒なことも不要です。テザリング(インターネット共有)もまったく問題なく動いています。
メモ
実は、ワイモバイルの「n141」用のAPN情報をもとにiOS設定プロファイルを自分で作成して自分で設定をする、といったことをすれば以前から通信することはできたようです。ただし、設定ミスなどをすると意図せず高額請求に繋がる可能性もあったため、リスクが高い方法でした。なお、iPhone Xシリーズでどうしても「n141」SIMを使いたいといった場合は、この方法を試すしかありません。
- n141用のAPN情報
- APN:kqtqjs
- ID:tnsrknk
- PASS:cmtknrn
- 認証:PAP or CHAP
- 自分でプロファイルを作成するサイト
ちなみに私は今回2つ契約をしたので、もう1つの回線は手持ちのモバイルルーターに差し込んで、上記のAPNを設定して通信をしています。
iPhone SEのセット購入でお得に運用できるように!
今回の変更で何よりも嬉しいのは、既存のiPhone 7やiPhone 8のユーザーではないでしょうか。これまでは、高速通信でおなじみのワイモバイルに乗り換えたくても、「SIM単体契約」をするしか選択肢がありませんでした。
SIM単体契約の割引は、月400円~600円だった
ワイモバイルでは、スマートフォンとセット購入をしない場合には「SIM単体契約」という特別な割引を用意しています。ざっくりと、3GBのスマホプランSで400円の割引、9GBのスマホプランでは600円の割引と、まあまあの金額を割り引いてくれるのですが、そこまで魅力的とは言いづらかったのも事実です。
iPhone SEとのセット購入も選べるように!家族が使える端末が激安で手に入るように
今回の改定によって、iPhone SEをセット購入しても自分はこれまでどおりの端末を使うことができるようになりました。これによって、(iPhone7や8を使い続けたい人でも)iPhoneのセット購入の実質価格がかなり安い、というワイモバイルの強みを活かせるようになったのです。
今回、廃盤になったことで逆に人気が出ている「iPhone SE 128GB」の値段を調べてみました。セット購入した場合で「頭金540円+月々2,678円~」で使うことができるようです。
さきほどのSIM単体契約割引(1,706円※税込。光セットや家族割がない場合)との金額差を計算してみると、(月2,678円-月1,706円)×24ヶ月+頭金540円=23,868円の差額でiPhone SE 128GBをゲットできるようになります。iPhone SE 128GBは廃盤になってしまったため、メルカリやヤフオクなどで新品で購入しようとすると5~6万円することも珍しくない端末が、半額以下で購入できることになります。もし、家族で使う予定がないならば、売ってしまえばもとが取れる以上の得をすることもできます。
いずれにせよ、iPhone7/8ユーザーで格安SIMへの乗り換えを検討しているのであれば、「ワイモバイルのiPhone SEをセット購入する(+端末は売ってしまう)」というのがめちゃくちゃお得な裏技になったといえるでしょう。
iPhone SEはよく品切れをするので、この裏技を試そうという方はワイモバイルにiPhoneの在庫があったらすぐに乗り換えを実行するのをおすすめします。