大手キャリアからイオンモバイルに乗り換えると、スマートフォンの月額料金は劇的に安くなります。(大抵の場合、半額以下になります)
でも、イオンスマホに乗り換えれば料金が安くなるとは言っても、今まで通りスマホが使えなかったり、不便になってしまったりしたら意味がないですよね。
そこでこの記事では、イオンモバイルに乗り換える前に気になる、以下9つのポイントについてチェックしていきます。
- MNPはできる?
- 通話料はいくらになるの?
- メールアドレスはもらえるの?
- 今まで通りのエリアで使える?
- 連絡先データやLINEのデータは新しい端末に移行できる?
- 契約期間の縛り、契約解除料金はあるの?
- ポイントはつくの?
- 口座振替でも支払いできる?
- 契約後、サポートはちゃんとしてくれるの?
▼以下の目次から、気になる点にジャンプできますよ。
この記事の目次
イオンモバイルはもちろんMNP対応(音声SIMのみ)
イオンモバイルの音声SIMなら、MNP(携帯電話ナンバーポータビリティ―)に対応していますので、イオンモバイルに乗り換えても今まで使っていた電話番号をそのまま引き継ぐことができます。
ただし、イオンモバイル公式サイト、もしくは商品後日配送店舗でイオンモバイルにMNP転入の契約をした場合、契約が完了次第、現在利用しているスマートフォン(携帯電話)は利用することができなくなります。
そのため、申し込み手続きの完了から、新しいSIMカードの到着まで1~3日程度、スマホを利用することのできない「空白期間」が発生してしまいます。
イオンモバイルの公式サイト、もしくは商品後日配送店舗からMNPを申し込む際は、スマホが最大3日程度利用できなくなることを考えて、あまり不便のないタイミングで申し込むようにしてください。
イオンモバイルの通話料金
電話を使う機会が多い方は、イオンモバイルでは通話料金がいくらになるのかも気になると思います。
格安SIM、格安スマホに乗り換えると、月額料金は下がっても通話料金が高くなる、という声を時々聞くことがありますが、そんなことは一切ありません!
3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の音声通話料金は、携帯電話宛て、固定電話宛てどちらも一律20円/30秒ですが、イオンモバイル、音声SIMの通話料金も同様で、一律20円/30秒で電話をすることができます。
(データSIMの場合は音声通話機能は利用できません)
ただし、イオンモバイルの場合、イオンモバイルの公式無料アプリ、イオンでんわアプリを利用することで、通話料金を半額の10円/30秒にすることができるんです。
▼イオンモバイルの通話にかかわる料金一覧
サービス |
通話料金 |
通常の通話料金 |
20円/30秒 |
イオンでんわアプリを利用した場合の通話料金 |
10円/30秒 |
SMS送信料(受信は無料) |
国内3~30円(回)、文字数により異なる |
留守番電話オプション |
月額300円 |
※SMS送信料、留守番電話オプションに関しても、大手キャリアと同じ料金で利用できます。
ただし、イオンモバイルには大手キャリアのように、イオンモバイル同士の通話無料、家族間の通話無料などのサービスはありません。
イオンでんわアプリを利用した場合でも、だれに電話をかけても10秒/30円の通話料金がかかります。電話をたくさんする方は、かけ放題オプションをつけることをおすすめします。
イオンでんわアプリを利用した、でんわ10分かけ放題オプションについてはこちら
「イオンでんわ」と 「イオンでんわアプリ」とは
「イオンでんわ」とは、イオンモバイルが提供する通話料割引サービスです。イオンモバイルの音声SIMを契約していれば、申し込みは不要、登録料、基本料なども一切かかりません。
「イオンでんわ」サービスを利用する方法は、電話する相手先の電話番号の前に、プレフィックス番号「0037-691」を付与して発信するだけです。それだけで、通話料金が通常の半額、10円/30秒になります。
もちろん利用している電話番号はそのままで、通話相手には自分の電話番号が通知されますので、通常と同じように電話を利用することができます。
ただ、相手の電話番号の前に、いちいちプレフィックス番号をつけて登録しておくのは面倒ですよね。そこで役に立つのが、「イオンでんわアプリ」です。
イオンでんわアプリをApp Store、またはGoogle Playからダウンロードしてスマホにインストールしてください。
イオンでんわアプリはスマホのアドレス帳データと自動的に同期されますので、イオンでんわアプリを開けば、スマホに登録したアドレス帳をそのまま利用することができます。
あとは、イオンでんわアプリのアドレス帳で、電話をかけたい人をタップするだけで、相手の電話番号の前にプレフィックス番号をつけて発信してくれます。
イオンでんわアプリを利用すれば、簡単に通話料を半額にすることができますので、イオンモバイルの音声SIMを契約したら、必ずイオンでんわアプリをダウンロードして、イオンでんわアプリを利用して電話しましょう!
メールアドレスの提供は無し
イオンモバイルに乗り換えると、今まで大手キャリアで使っていたキャリアメールアドレス(…docomo.ne.jpなど)は利用することができなくなります。
イオンモバイルではメールアドレスの提供をしていませんので、イオンモバイルに乗り換える前に、必ずGmailやYahooメール(iPhoneを利用している方はiCloudメールでももちろん可)などのフリーメールアドレスを取得しておきましょう。
フリーメールアドレスでも、「Gmail」アプリや「Yahoo!メール」アプリなどをスマホにダウンロードするか、スマホにもともと入っている「メール」アプリにフリーメールアドレスのアカウントを登録すれば、今までと同じようにメールを利用することができます。
フリーメールアドレスを取得しておけば、今後また別のMVNOなどに乗り換えるときにもメールアドレスを変更しないで済みますよ。
フリーメールを利用する際の注意点
フリーメールアドレスを取得した後、お友達やご家族の携帯電話にメールを送ってみて届かないようなら、その方の携帯電話がPCメールを受信拒否する設定になっている可能性が高いです。設定を解除してもらうか、自分のメールアドレスだけ受信できるように、メールの受信設定をしてもらいましょう。
ドコモと同じエリアで使える
イオンモバイルは、NTTドコモの回線を利用しているため、ドコモと同じエリア(ドコモのLTEと3Gのサービスエリア)で利用することができます。
イオンモバイルに乗り換えたらスマホがつながりにくくなった…なんてことはありませんので、安心して乗り換えられますね。
連絡先データ、LINEのデータ移行はどうする?
イオンモバイルでSIMと端末をセットで購入した場合、または自分で新しくSIMフリースマホを用意して、イオンモバイルのSIMを挿して利用する場合、今まで使っていたスマートフォンの連絡先データを新しい端末に移行する必要があります。
イオンモバイル公式サイトから申し込みをする場合、すべてインターネットで申し込みが完了することになりますので、自分で連絡先データの移行を行う必要があります。
(店舗で申し込みをする場合も、スタッフの方に分からないことは聞けますが、スマホのデータは個人情報なので移行作業は自分でする必要があります。)
データ移行作業を自分でするのは無理なので、そのまま大手キャリアでスマホを使い続けよう、と思っている方、大丈夫です。スマホのデータ移行は、自分でも簡単にできます!
以下のページで、新しいスマートフォンへの連絡先データ移行方法を、画像付きで初心者の方にもわかりやすく説明しています。ぜひ参考にしてください
自信がなければ、「イオンスマホ電話サポート」が利用できる
どうしても自分だけでデータ移行作業をする自信がない場合は、申し込み時に「イオンスマホ電話サポート」オプション(月額300円)か、イオンスマホ安心保証、イオンスマホ電話サポート、イオンスマホセキュリティの3つのオプションがセットになった、「イオンスマホ安心パック」オプション(月額600円)に加入しておきましょう。
イオンスマホ電話サポートに加入しておけば、電話一本でプロのオペレーターから、スマホの初期設定や操作方法などに関して教えてもらうことができます。
【受付時間】9:00-20:00(年中無休)
スマホの遠隔操作もしてくれますので、スマホの画面をオペレーターと共有して教えてもらえます。どうしてもわからないことがあった場合でも安心ですね。
イオンスマホ電話サポートオプションは、分からないことがあったときだけ申し込む、という使い方をすることができますので、スマホのデータ移行が終わったら解約すれば、1月分の料金300円だけで済ませることができます。
また分からないことがあったら、再度申し込むこともできますよ。
契約期間の縛り、契約解除料金について
イオンモバイルでは、契約期間の縛り、契約解除料金(解約金・違約金)が一切ありません。この点は、イオンモバイルの大きな強みです。
大手キャリアでスマホを契約する場合は2年縛りが一般的ですし、他のMVNOでもほとんどの場合は、音声通話SIMを契約する場合は1年間の最低利用期間が設定されて、期間内に解約すると10,000円程度(会社によって異なります)の解約金を支払う必要があります。
イオンモバイルでは音声SIMを契約した場合でも、最低利用期間の設定はないので、すぐに解約したり、データSIMに変更したりしても解約金を支払う必要はありません。
ただし、イオンモバイルの音声SIMから他社にMNP転出をする場合は、MNP転出料金が発生します。MNP転出料金は、イオンモバイル契約後180日以内であれば8,000円/回線、181日以上たっている場合は3,000円/回線です。
それでも、他MVNOで音声通話SIMを契約した場合と比較すると、他のほとんどのMVNOでは、1年以内にMNP転出をすると10,000円程度の解約金+MNP手数料3,000円で13,000円程度の料金がかかりますので、イオンモバイルの方が解約時にかかる手数料が圧倒的に安く、気軽に他社に乗り換えることができます。
▼イオンモバイルの解約時にかかる料金
|
料金 |
契約解除料金 |
一切なし |
MNP転出手数料(音声SIM契約後180日以内) |
8,000円/回線 |
MNP転出手数料(音声SIM契約後180日以後) |
3,000円/回線 |
▼他の一般的なMVNOの解約時にかかる料金(一例です)
|
料金 |
契約解除手数料(通話SIM契約後12カ月以内) |
10,000円程度 |
契約解除手数料(通話SIM契約後13カ月目以降) |
0円 |
MNP転出手数料 |
一律 3,000円/回線 |
イオンモバイルなら、音声SIMを契約後、あまり気に入らない点があった場合でも、半年だけ待てば、そのあとはずっと契約解除料なしでキャリアや他のMVNOに乗り換えたり、解約したりすることができます。
契約解除料を払わないようにするためには1年~2年待たなければ解約できない他のMVNOや大手キャリアよりも、気軽に契約できますね。
月額料金に応じたポイントは無し
イオンモバイルでは、月額料金に応じてポイントを獲得することはできません。
イオングループには「ときめきポイント」と「WAONポイント」という2つのポイントサービスがありますので、イオンモバイルの料金に応じてこれらのポイントが貯まるようになれば、利用者にとって一層うれしいと思うのですが、今のところこれらのポイントサービスと、イオンモバイル月額料金との連携はありません。今後のサービスに期待したいところです。
それでも、イオンモバイルの月額料金はもともとMVNO業界最安級ですから、ポイント還元されなくても十分お得に利用できますよ。
支払方法はクレジットカード払いのみ
イオンモバイルの月額料金の支払い方法は、クレジットカード払いのみです。口座振替で支払うことはできません。
登録しているクレジットカードが限度額の超過などによって利用できない場合は、翌月の請求時に合算して請求されます。
契約後のサポートについて
イオンモバイルの大きな強みは、全国に展開されているイオンの店舗内にイオンモバイルショップがある、という点です。
イオンモバイルショップには、2つの形態の店舗があります。1つは、申し込みから、契約後の料金プラン変更、故障受付などのアフターサービスまで行っている「ご契約即日お渡し店舗」、もう1つは、イオンモバイルの申し込みパッケージだけを販売しており、商品は後日配送で受け取る、「後日配送お渡し店舗」です。
「ご契約即日お渡し店舗」は、2017年9月現在、全国で213のイオン店舗内に設置されていますが、この「ご契約即日お渡し店舗」に行けば、WEBでイオンモバイルを契約した場合でも、料金プラン変更、故障受付などのアフターサービスを行ってくれます。
イオンモバイル店舗の場所については、以下リンクをご参照ください。
イオンモバイルの店舗検索(イオンモバイルの公式サイトにジャンプします)
他のほとんどのMVNOの店舗は、申し込みにかかわる業務だけを行っていますが、イオンモバイルの「ご契約即日お渡し店舗」なら、アフターサービスまで行ってくれます。
WEBで契約した場合でも、契約後に分からないことがあったとき、実際に会って教えてくれるスタッフがいる、というのは安心できる点ですよね。