そこでこの記事では、楽天モバイルの200kbpsでできることとできないことについて詳しくご紹介していきます。
この記事の目次
高速通信時との速度の違い
楽天モバイルの高速通信時は最大で262.5Mbpsの速度が出ますが、低速通信時の200kbps(Mbpsに換算すると約2.1Mbps程度)の速度と比較すると大きく速度が落ちることがわかります。
しかし、楽天モバイルだからといってすべてのプランで高速通信と低速通信があるわけではありません。
楽天モバイルで最も低価格なプランである「ベーシックプラン」では、最初から高速通信はできず200kbpsの低速通信のみという契約になります。
価格が安い分通信速度は極端に遅くなるため、ベーシックプランを選ぶ場合はある程度使用する機能を絞った割り切った使い方をする必要があるでしょう。
その他のプランでは高速通信可能な容量が予め決まっており、それを超えると200kbpsの低速通信へ切り替わります。
各プランの詳細は以下の表でご確認ください。(2017年6月現在)
プラン |
通信速度 |
高速通信容量 |
ベーシックプラン |
最大200kbps |
- |
3.1GBプラン |
下り最大262.5Mbps 上り最大50Mbps |
3.1GB / 月 |
5GBプラン |
下り最大262.5Mbps 上り最大50Mbps |
5GB / 月 |
10GBプラン |
下り最大262.5Mbps 上り最大50Mbps |
10GB / 月 |
20GBプラン |
下り最大262.5Mbps 上り最大50Mbps |
20GB / 月 |
30GBプラン |
下り最大262.5Mbps 上り最大50Mbps |
30GB / 月 |
200kbpsでもできること
では低速通信時の200kbpsではどのようなことであればストレスなく使用できるのでしょうか。
ゲームなどの重い通信が求められる動作は難しいですが、意外と低速通信でも次のような最低限のことはできるようになっています。
メール
メールはあまり通信速度を必要としないため、200kbpsでも問題なく使用することができます。しかし注意しなければならないのは画像や動画などをメールに添付する場合です。
テキストのメールであれば高速通信時とほとんど変わらず送受信できますが、容量の大きな画像や動画を送るには低速通信ではストレスを感じます。
10MB程度の画像1枚でも送信に数分必要となるので、あまり実用的とはいえないでしょう。
LINE
今ではメールよりも浸透し、ビジネスでも利用されることの多いLINEは使えないと何かと困るアプリです。そんなLINEは200kbpsの低速通信でも基本的に通常通り使用できます。
画像の送信にはやや時間がかかりますが、テキストやスタンプでのメッセージであれば高速通信時とほとんど変わりなく使用することができます。
音声通話も問題なく使用でき、ビデオ通話は映像の送受信にややもたつくことがありますが、ほぼ高速通信時と同レベルで使用することが可能です。低速通信でもLINEが問題なく使用できることは非常に大きなポイントですね。
Webサイト閲覧
Webサイトの閲覧に関しては、そのページの内容によって大きく左右されます。画像が多いページではストレスを感じますが、テキストモードで閲覧すればそのストレスは解消されます。
ただし、見たいページをピンポイントで見るくらいであれば問題ありませんが、いくつものページを行き来してのネットサーフィンは低速通信には不向きです。
200kbpsではできないこと
200kbpsでもメールやLINEは問題なく使用できますが、一方でまともに使用できないような機能もあります。
高速通信を必要とする機能を低速で使おうとすると、非常に大きなストレスを感じます。
動画視聴
YouTubeに代表される動画視聴ですが、まったく見られないというわけではありませんがスムーズに見ることは難しいでしょう。
再生されるまでの待ち時間が長かったり、再生されても途中で止まったりすることは覚悟しなければなりません。
途中で再生位置を変えたときなどは読み込みに時間がかかり、そのままエラーになることが多くなります。ストレスのない動画視聴には低速通信はおすすめできません。
ゲームアプリの使用
ゲームアプリは高速通信を必要とするものが多く、基本的には低速通信には不向きです。
すべてのゲームが不向きというわけではなく、通信速度をあまり必要としないゲームや、節約モードなどが搭載されているゲームであればそれほどストレスを感じることなくプレイすることができるでしょう。
しかし500kbps程度の速度を最低限必要とするゲームも多く、そういったゲームでは途中で止まってしまうなどまともにプレイすることはできないと考えておくべきです。
アプリダウンロード
アプリのダウンロードも容量が大きくなればなるほど難しくなります。
10MB以下の容量が小さめのアプリでも数分は必要で、50MB以上のアプリでは30分以上は覚悟しなければなりません。
1GB以上のアプリとなると1時間程度は必要と考えられ、とても現実的な使い方だとはいえないでしょう。
通信制限にならないための工夫
200kbpsの低速通信では使用可能なことが限られてくるだけに、なるべく高速通信を維持できる使い方をおすすめします。
そのために工夫できることとして、高速通信の「ON/OFF切替機能」を利用して容量を節約するという方法があります。
楽天モバイルではこの機能を使用し高速通信が必要なときだけONにして、普段はOFFの状態で使用するという使い方が可能です。
ON/OFF切替機能の使い方
高速通信の切り替えは楽天モバイル公式アプリから行います。
まずはアプリをインストールし、楽天IDとパスワードを入力してログインします。ログイン後に「高速データ通信」という項目の右横にあるスイッチが何色になっているかをチェックしましょう。
このスイッチが緑色になっていると高速通信状態で、白であれば低速通信ということになります。
このスイッチはワンタップで切り替えられるので、必要に応じて高速と低速を切り替えて容量の節約をすることをおすすめします。
200kbpsであれば実質無制限に利用可能
楽天モバイルでは、高速通信の切替機能で200kbpsの低速通信に設定していれば、その間は高速通信の容量を減らさずに使用することができます。
3日間の通信速度制限のあった2017年2月までは低速通信時でも高速通信容量が減っていましたが、3月以降は低速通信時の使用では減らない仕様となりました。
つまり、なるべく高速通信が必要ないときには低速通信モードに切り替えておくことで、高速通信が必要なときのために容量を蓄えておけるということです。
例えば5GBの高速通信容量があったとしても、ずっと低速通信で使用していれば最後まで5GB分を余らせることができるのです。そのため、普段は低速通信に設定して容量が減らないようにしておき、ゲームや動画視聴のときだけ高速に切り替えるという使い方が理想的な使用方法となります。
通信制限の解消方法
容量の節約をしていても、ゲームや動画視聴を長時間行う人は容量を超えて通信制限がかかってしまうこともあります。
そんなときの対処方法としての選択肢は、「翌月まで待つ」か「データチャージ」の2つです。
容量を超えたのが月末なのであれば、数日は低速通信で我慢して翌月になって復活するのを待つのも良いでしょう。
しかし翌月までまだまだ日が残っている場合は、データチャージをすることでストレスなく翌月までの日々を過ごすことができます。
2017年6月時点でのデータチャージ料金は以下のようになっています。
データ容量 |
料金 |
100MB |
300円 |
500MB |
550円 |
1GB |
980円 |
このように、一度に多くの容量をチャージする方が割安となっています。
翌月までの残りの日数と、それまでのスマホ使用方法を考えて必要な容量をチャージするようにしましょう。また、毎月のようにデータチャージをすることになるのであれば、プラン変更も視野に入れることをおすすめします。
楽天モバイル通信制限時200kbpsの使用方法 まとめ
楽天モバイルでは高速通信容量を超えると通信速度が200kbpsまで大きく低下するため、高速通信の切替機能を上手に利用して容量の節約をすることが重要です。
- 容量の節約をしてもオーバーしてしまうことが頻繁に起こる場合は、現在のプランが自身のスマホ使用に合っていないということなので、容量の多いプランへの変更も考えてみると良いでしょう。