スマホの性能を数値化するベンチマークスコアとは

スマホの性能を比較するための基準値として、ベンチマークスコアというものがありますが、ベンチマークスコアがどういったものなのかを理解しておくと、スマホ選びの際に非常に便利です。

この記事では、スマホのベンチマークスコアとは何か、ベンチマークスコアの計測方法、スコアの見方についてご紹介します。

ベンチマークスコアとは?

スマホのベンチマークスコアとは、例えるなら学校のテストの点数のようなものです。
決まった複数の項目(科目)のテスト結果と、それらの総合値によって相対的に性能(成績)を判断します。
計測する環境によって数値が変化するため絶対的なものではありませんが、スマホの性能を比較するには十分参考になる数値だといえます。スマホの機種選びをするときは、この数値を比較対象にして性能をチェックしておくと良いでしょう。

ベンチマークスコアを計測する5つの項目

スマホのベンチマークスコアは5つの項目で評価されます。それぞれがどういった内容の数値なのかを知っておくと、比較する際の参考にしやすいと思います。
▼以下に評価項目とその詳細について表でまとめてみました。

項目

 詳細

UX

・並列作業のスピード、操作性の高さ

CPU

・スマホの処理速度

RAM

・処理作業のスペース

GPU

・2D、3Dそれぞれの画像処理の速さ

IO

・ROMの読み書き動作の速さ
・USBメモリーなど外部機器へのデータ読み書き動作の速さ

UX


UXとはユーザーエクスペリエンスの略で、並列作業のスピードや操作性の高さを表します。この数値が高いほどスマホの起動が速くなります。

CPU


CPUはスマホの頭脳ともいえる部分で、処理能力を最も表す数値です。
重い処理でもストレスなく動作させるにはこの数値が重要になってくるので、大切な比較ポイントだといえます。

RAM


RAMは処理を行う際の作業台に例えられることも多く、1GB~3GBが搭載されており、容量が大きいほど作業台が広くなるイメージで、スムーズに動きます。

GPU


GPUはGraphics Processing Unitの略で、日本語だと画像演算処理装置といいます。
この数値が低いと動画の動きが鈍くなるので注意が必要です。

IO


IOはデータ保管領域への読み書き速度を表しています。

スマホのベンチマークスコアの計測方法

スマホのベンチマークスコアはアプリで簡単に計測することができます。
ベンチマークアプリにも様々な種類がありますが、「Antutu Benchmark」というアプリが定番です。
「Antutu Benchmark」は無料アプリで操作も簡単なので、誰でも気軽にベンチマークを計測することができます。

Antutu Benchmarkのテスト手順

では、Antutu Benchmarkアプリを使ったベンチマークの計測方法をご紹介します。今回は「iPhone5s」を使用しての計測です。
▼まずテストをスタートさせると、次のような3D映像が流れます。


この映像を流すことで映像処理の性能を計測しています。
▼映像が終わると次のような画面になります。

100%になるまでしばらく待ちます。
▼すべてのテストが終わるとテスト結果が表示されます。

iPhone5sのベンチマークスコアは、「60845」という結果になりました。しかしこの数値を単独で見ただけでは良い結果なのか、悪い結果なのか分かりませんね。
ベンチマークスコアは相対的に評価するものなので、他機種のベンチマークスコアを基準として比較してみましょう。

ベンチマークスコアの基準

iPhoneやその他端末のベンチマークスコアはどのような数値になっているのでしょうか。「Antutu Benchmark」が公表している2017年2月のベンチマークスコアTOP10は次のようになっています。

やはり最新機種であるiPhone7の数値が非常に高い結果となっています。
人気機種のZenFone3も8位に入り健闘しています。

  • 上記以外でベンチマークスコアを知りたい機種があるときは、「機種名+ベンチマーク」などで検索すると出て来るので、比較したい機種があるときには調べてみましょう。

ベンチマークスコアを計測する際の注意点

ベンチマークスコアの計測は、計測する環境や計測ソフトによっても数値が大きく変わってくることがあるので注意が必要です。
一度の計測ではなく数回計測して平均値を参考にすると良いでしょう。
また、このベンチマークスコアはCPUやGPUなどの機能をフル回転させて計測しているMAX値なので、必ずしも計測結果の数値通りの性能を出し切れるとは限りません。
メールや電話などの普段よく使用する機能では機能をフル回転させる必要もないので、高性能な端末を操作しても感覚的な違いはそれほど感じないこともあります。
ただし、3Dゲームのような重い処理を必要とするアプリを頻繁に使用する方は、購入を検討している端末のベンチマークスコアをチェックしておくことをおすすめします。

3Dゲーム

3Dゲームは処理する情報量が多く、CPUやGPUがフル回転してアプリを動作させることが多くなります。
スペックの高い端末を使用しないと画面がスムーズに動かないといったことなどが起こる可能性があるので、あらかじめ購入するスマホの性能をチェックしておくことが大切です。

まとめ

スマホのベンチマークスコアとは、一言で言うとスマホの性能を数値化して分かりやすくしたものです。
ベンチマークスコアは絶対的な数値ではなく、その数値は常に出し切れるものでもないことが前提ですが、端末の性能を比較するための数値としては十分に参考にすることができるでしょう。

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