2018年1月1日~トーンモバイル(TONEモバイル)が「夜使わなかったら高速チケット1GBプレゼント」サービスを開始しました。
このサービスは、夜間はトーンスマホを使用しないという約束を守った子どものスマホに、高速チケット1GB分が毎月プレゼントされるというものです。親子の約束を守ろうという子どもの意欲を高めることができるのに加えて、スマホを使用できる時間帯にはプレゼントされた「高速チケット」を使うことにより快適に動画を視聴したりアプリをダウンロードしたりすることができます。
この記事ではトーンモバイルの「高速チケット1GBプレゼント」について解説します 。
この記事の目次
トーンモバイルの高速チケットとは
トーンモバイルは、1ヶ月のデータ通信は使い放題ですが、通常の通信速度は500kbps~600kbpsとなっています。
通常の通信速度で、ウェブの閲覧、メールやLINEのやり取りは可能ですが、動画の視聴やアプリのダウンロードは制限がかけられているため高速チケットを使わないと利用できません。(Wi-Fi環境下を除く)
高速チケットとは、チケット使用中に限りデータ通信速度を上げるとともに動画視聴やアプリのダウンロードの制限も解除するもので他社MVNOの「高速通信容量の追加チャージ」に該当するものと言えます。
▼高速チケットは1GB 300円
高速チケットは1GBあたり300円(税抜)です。月の途中で購入した場合でも31日間有効で、残容量があるとしても32日目以降に繰り越すことはできません。購入した高速通信容量を使い切った後は通常時の速度に戻ります。高速チケットは31日間で最高10回(10GB)までチャージ可能です。
トーンモバイルの高速チケットオプションは、他社MVNOの追加チャージと比較しても大変便利なオプションと言えます。と言うのも、例えばイオンモバイルやDMMモバイルなどの追加チャージは残容量があってもチャージした月の月末までしか利用できません。(例えば◯月20日にチャージしたと仮定すると、その◯月の月末までの10日~11日間しか使用できない)
一方トーンモバイルの場合はいつ高速チケットを購入してもそこから31日間有効ですので、購入のタイミングを気にする必要がありません。
「高速チケット1GBプレゼント」はどんなサービス?
トーンモバイルは2017年8月~女性誌「VERY」と共同開発した端末「m17」を販売しています。このm17の販売と共に発表された「TONE×VERY」宣言は「中学生になるまでは、夜10時から朝6時まで、TONEのスマホは使いません!」というもので、この宣言をトーンモバイルが実際のサービスに活かしたのが「高速チケット1GBプレゼント」です。
もちろん夜間でも親に頼んで、制限を解除してもらいスマホを使うことは可能ですが、親が1ヶ月のうち1日でも夜間の利用制限を解除してしまうと1GBプレゼントの対象にはなりません。
具体的な付与対象は、1ヶ月間毎日「TONEロック」(※1)または「親子の約束」(※2)で『夜使わない』設定をしている子どものトーン端末です。
「1GBプレゼント」がもらえるタイミングは?
「高速チケット1GB」は、「TONEロック」または「親子の約束」で、夜使わない設定をした子どものトーン端末に、設定月の翌月1日に直接付与されます。
では、月の途中で設定した場合の1GBの付与タイミングはどうなるのでしょうか。トーンモバイルに問い合わせたところ、下記の通りとなります。
3月1日から31日までの期間で、ずっと夜間使わなかったら、4月1日に1GBが付与されます。
この場合の「設定月」は設定が完了した2月ではなく、3月となり、その翌月である4月1日に1GBが付与されます。やはり、丸々1ヶ月間1日も欠けずに夜間に使用しなかった実績があって初めて、1GBが付与されるということのようです。
という訳で、高速チケットを300円(税抜)で通常購入した場合は、月の途中でもそこから31日が起算されますが、「1GBプレゼント」の場合は必ず毎月「1日」から月末まで高速チケットが有効となります。「月の途中からの付与」はありません。
この「1GBプレゼント」は約束をしっかり守る子どもにとって、親子で決めたスマホ使用可能の時間帯には、通常の通信速度ではできなかった動画視聴やアプリのダウンロードができるようになるというメリットがあります。親としてはこのプレゼントによって子どもが約束を守る動機の一つとなるので、歓迎できるサービスと言えるのではないでしょうか。
もちろん「1GBプレゼント」はあくまでもトーンモバイルからの「プレゼント」なので、親に費用負担は一切発生しません。
夜間のスマホ利用制限のための設定
では、どうすれば子どものトーンスマホの夜間利用を制限できるのか、設定方法をご説明します。
スマホの夜間利用を制限するためには、「TONEロック」か「親子の約束」のどちらか一方の設定をすればOKです。
「TONEロック」で設定する
TONEのロック設定を行うためには、まずTONEファミリーの設定画面を開く必要があります。
(ブラウザからログインする場合のURL→https://family.tone.ne.jp/manager/login)
▼TONEファミリーの設定画面の中から、スマホの夜間利用を制限する対象アカウントの「設定」ボタンをタップします。
▼次画面で最上部にある「TONEの設定」をタップします。
▼「TONEのロック」の欄まで移動し、「設定の追加」ボタンをタップします。
▼ロック時間の設定画面になりますので、「22:00~6:00」に設定し「設定」ボタンをタップします。
他の時間帯(例:21:00~5:00)では、設定自体はできますが、「1GBプレゼント」の対象にならないので注意が必要です。
▼設定を押すと設定未完了についての警告画面が出ますが、そのまま「OK」をタップして下さい。
▼次画面で「TONEのロック」に戻りますので、「月」~「日」まですべての曜日にチェックを入れます。
▼TONEファミリーの最下部にある「設定」をタップ
これで夜間の利用制限の設定は完了です。
「親子の約束」で設定する
トーンモバイルが提供する「親子スマホの約束」用紙の「夜10時から朝6時までの間、スマホを使いません。」の項目にチェックを入れ、親の端末の「親子の約束」画面で設定を反映させることにより夜間の利用制限を行うこともできます。
■まずは「親子スマホの約束」用紙を入手します。
最初に「親子スマホの約束」用紙の最上部「夜10時から朝6時までの間、スマホを使いません。」の項目にボールペンで黒円を入れます。
▼スマホの時間制限の宣言に黒丸を入れる
記入が終わったら、親のスマホで「TONE見守りアプリ」を起動します。なお、この設定はパソコンからは行えませんので、必ずスマホのアプリから行ってください。
▼「親子の約束」の設定を行いたい子どものアイコンをタップします。プロフィール画像の設定を行っていない場合は人型アイコンの表示となります。
▼右上の「親子の約束」アイコンをタップします。
「親子の約束」をタップすると、自動的にカメラアプリが立ち上がります。
▼『「TONE見守り」がカメラへのアクセスを求めています』と表示されますので、OKをタップします。
▼記入した「親子スマホの約束」用紙を正面から、用紙内の四角い黒枠全体が画面全体に収まるように撮影し、右下の「写真を使用」をタップします。
撮影の際には、明るい場所で、ピンぼけに注意しながら撮影して下さい。筆者が撮影した下の画像では、右下がやや暗くなってしまいましたが、無事に使用できました!
▼読み取りが完了すると、「親子の約束」の編集画面になりますので、「夜10時から朝6時までの・・・」の右にあるスライドボタンを右にスライドさせて約束の有効化をします。(Androidの場合はスライドボタンではなくチェックを入れる形になります。)
最後に最下部の「設定」をタップします。これで夜間のスマホ利用の制限設定が完了します。
高速チケット1GBプレゼントの受け取り許可の設定方法
高速チケット1GBプレゼントの受け取りには、初回時のみ「TONEファミリー」で受け取り許可の設定が必要となりますので、設定方法を説明します。
▼「TONEファミリー」の設定画面を開き、対象となる子どものアカウントの「設定」をタップします。
▼「TONEの設定」をタップ
▼TONEの設定画面の「プレゼント」という欄まで移動し、チェックボックスにチェックを入れて、下部の「設定」をタップします。
▼TONEファミリーの最上部、親のアカウントのすぐ下の部分に「設定を反映しました」と表示されればOKです。
これで、約束を守った月の翌月1日には、子どものスマホに自動的に1GBがプレゼントされます。
まとめ
トーンモバイルが開始した、約束を守った子どもに「1GBプレゼント」サービス、なかなか興味深いサービスであることが分かりますね。夜間のスマホ使用をロックしている場合、そもそも子ども自身では勝手に利用制限を解除することはできませんので、どうしても使いたい場合は親に解除を「おねだり」することになります。この「おねだり」にどう対応するか苦慮していた親御さんもいたかもしれません。
これからは、子どもが「おねだり」してきても、『頑張って制限を守り続ければ、毎月高速チケットがもらえるんだよ!』と説得しやすくなりますね。
もちろん1GB分の高速チケットでYouTubeの動画などを自由に見られるわけですから、子どもが見たいと思っている動画は親が事前にチェックして一緒に見たり、家族がいるリビングだけで見させたりするなどの家庭内ルールは必要となるかもしれません。
この1GB分の高速チケットで、概算ですがYouTube動画を約120分視聴することができます。(スマホ版YouTubeで360Pの画質の場合)動物や自然界を特集した動画や、教育的な動画など親にとって安心して見せられるコンテンツも豊富にありますので、親の費用負担なく子どもに楽しい動画を見せてあげられるのは大きなメリットです!