でも、この説明だけでは、楽天モバイルSIMアプリがどのように格安SIMサービスに役立つものなのか、よくわからないですよね。そこでこのページでは、楽天モバイルSIMアプリの基本的な使い方や活用方法を詳しくご紹介します。アプリが不要になった場合の削除方法もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
楽天モバイル SIMアプリの必要性、使い方・活用方法は?
楽天モバイルSIMアプリは、多機能なアプリなので格安SIMデビューをした時に頼りになる存在です。でも、機能が多く備わっているとしても、もしもまったく使わないサービスばかりなら不要ですよね。
はたして楽天モバイルSIMアプリは、わざわざインストールしてまで使用する価値のあるアプリなのでしょうか。疑問の答えを知るために、楽天モバイルSIMアプリに備わる機能の詳細を1つずつ見ていきましょう。
高速データ通信の容量確認機能
楽天モバイルSIMアプリを使えば、ホーム画面で高速通信容量の利用状況を確認できます。高速データ量の利用状況は、数字だけでなくグラフでも見ることが出来ます。当月利用できるデータ量がどのぐらい残っているのか、ひと目でチェックできて便利ですよ。
また、ホーム画面の「直近3日間」のボタンをタップすれば、当日を含む直近3日間制限にひっかからないかのデータ合計通信量を確認することも可能です。通信速度制限がかかるまでのデータ残量もチェックできるので、高速データ量の利用量調整に役立ちます。
少なめの容量プランにした場合など、何度も通信制限が発生してしまうこともあります。そのため格安スマホの使い勝手が悪い時には、追加容量のオプションサービスの利用も考える必要が出てきます。
その場合にはせっかくの格安スマホ料金なのに利用料金が増えてしまいますね。追加しなくても良いように日々のデータ通信利用量を比較しながらデータ利用状況を常に把握しておきたいですね。
高速データ通信ON/OFF機能
楽天モバイルSIMアプリのホーム画面には、高速通信ONとOFFを切り替えるスイッチが備わっています。スイッチを左に動かせば、2秒ほどで高速データ通信をOFFにすることが可能。高速データ通信量の消費を制限したい場合に重宝します。
通話明細の確認機能
楽天モバイルSIMアプリには、通話料金とSMSの通信料など利用明細をチェックする機能が備わっています。月々の請求金額までは確認できませんが、音声通話とSMSにどの程度の料金がかかっているのかチェックできて便利です。
APN設定機能
APN設定機能は、その名のとおりAPN(アクセスポイントネーム)を設定する機能です。データ通信SIMを有効にするため楽天モバイル利用開始時に必要となるAPNの設定を、ごく簡単な操作で行えます。
高速データ通信容量の追加機能
高速データ通信容量をオプション料金を払って追加購入する機能です。データ通信容量が不足した場合に、100MB単位で高速データ通信量を購入できます。
以上の機能のほか、楽天モバイルSIMアプリには「登録情報の確認・変更」や「オプション申し込み」といった機能が備わっています。どれか1つでも気になる機能があれば、アプリを利用する価値はあると考えてよいでしょう。
楽天モバイルSIMアプリの活用方法
楽天モバイルSIMアプリは、どのような場面で役立つのでしょうか。アプリの実践的な活用方法を、詳しくチェックしてみることにしましょう。
スマホを利用するうえでどうしても気になるのが、データ使用量が制限される「通信速度制限」です。楽天モバイルの場合は、速度制限時の通信速度を200Kbpsとしています。200Kbpsの低速通信では、まともにブラウジングを行うことができません。画像の多いウェブサイトを開くだけで、かなりの時間を要してしまいます。
そこで上手く活用したいのが、楽天モバイルSIMアプリのこちらの機能です。
- 通信利用状況の確認機能
- 高速データ通信のON/OFF機能
これらの機能は、速度制限の回避に役立ちます。
たとえば普段は高速データ通信をOFFにしておき、ネットを閲覧するときのみONにすることで、高速データ通信の不必要な消費を防ぐことが可能となります。アプリが自動的に行う通信によるデータ消費も抑制できるので速度制限の回避に繋がります。
ここで「ひと月にデータを何ギガも使わない場合は、データ確認しなくても制限を気にしなくてもいいのでは?」という意見があがりそうですね。確かに、1ヶ月間に使うデータ容量に関しては、それほど気にしなくてもよいかもしれません。
しかし楽天モバイルには、各SIMプランによって3日間のデータ利用量に対する速度制限が設けられています。以下をご覧ください。
- 3.1GBプラン
3日間で540MB以上使用すると速度制限がかかる - 5GBプラン
3日間で1GB以上使用すると速度制限がかかる - 10GBプラン
3日間で1.7GB以上使用すると速度制限がかかる
上記のうち、特に注意が必要なのが3.1GBプランです。3日間で540MB以上の高速データ通信を行うと、200Kbpsの速度制限がかかってしまいます。たとえば短期間に無料で見放題のユーチューブ高画質動画を何本か視聴すると、通信速度が制限されるかもしれません。
速度制限時にかなりの不便を感じることは、先にも述べたとおりです。3.1GBプランを選んだ場合は、楽天モバイルSIMアプリの「高速データ通信のON/OFF機能」を使って高速データ通信量を節約することをおすすめします。高速データ通信のON/OFF機能は、切り替えがかなりスムーズで2秒程度で切り替わるので、ストレスなく使用できますよ。
なお、楽天モバイルSIMアプリには、契約したデータSIMプランでは不足してしまう高速データ通信容量の追加機能が備わっています。ただし、この機能の利用は、あまりおすすめできません。というのも、購入できる容量追加パックのオプション料金が、100MBあたり300円と割高だからです。
1GB分の容量追加を行ったとすれば、かかる料金は3,000円。かなり高額ですね。せっかく携帯電話の月額料金を抑えるための格安SIM MVNOなのに、料金プランの見直しも必要となってきます。こうした追加料金の支払を避けるためにも、ベーシックプラン以外で契約する方は、高速データ通信容量の確認をマメに行ってください。
インストールの手順
楽天モバイルから購入したスマホ端末には、楽天モバイルSIMアプリが最初からインストールされています。他方、格安SIMカードのみを契約し楽天モバイルSIMアプリを利用する場合は、自前のSIMフリースマホにアプリをインストールしなければなりません。
楽天モバイルSIMアプリは、iPhoneの場合はApp Storeから、Android端末の場合はGoogle Playからダウンロード可能です。OS別のインストール手順をチェックしてみましょう。
iPhoneの場合
楽天モバイルSIMアプリをiPhoneにインストールする方法
- App Storeで「楽天モバイルSIMアプリ」を検索
- 「入手」をタップ
- 「インストール」をタップ
- Apple IDのパスワードを入力する
- インストールが実行される
もしApple IDのパスワードを忘れてしまった場合は、「Apple ID アカウント管理ページ」にアクセスしてください。パスワードをリセットしたうえで、再取得することができます。
アンドロイドの場合
楽天モバイルSIMアプリをAndroid端末にインストールする方法
- Google Play で「楽天モバイルSIMアプリ」を検索
- 「インストール」をタップ
- アプリがアクセスする情報が表示されたら「同意する」をタップ
- インストールが実行される
以上の手順で、楽天モバイルSIMアプリのインストールが完了します。アプリにログインする方法については、後節をご参照ください。
SIMアプリ用のパスワードの確認方法と確認できるタイミング
楽天モバイルのSIMアプリをインストールすると、初期画面で電話番号とパスワードの入力を求められます。電話番号はともかくとして、パスワードについては確認に少し時間がかかるかもしれません。まず、パスワードの確認手順をチェックしてみましょう。
楽天モバイルSIMアプリ用のパスワードの確認方法
- 楽天モバイルSIMアプリのログイン画面で「ID/パスワードの取得」をタップ
- 「アカウントの確認」画面が表示されるので、SIMカードの台紙に記載された「SIM電話番号」と「SIM番号」を入力する
- ログインをクリック
- IDとパスワードが表示される
以上のように、IDとパスワードの確認作業そのものは、ごく簡単です。ただし、SIMカードが届いた当日中は、上記手順を行っても「SIM電話番号かSIM番号が間違っています」と表示される可能性があります。
というのも、SIMカードが到着した直後はシステムにデータが反映されず、IDとパスワードの発行を受けることができない場合があるのです。もしエラーメッセージが表示された場合は、1日ないし2日経ってから、上記手順をもう一度行ってみてください。
ログインの方法とログイン出来ない場合の対策
前節の手順でIDとパスワードを入手したら、ログインを行いましょう。手順は楽天モバイルSIMアプリのトップ画面で、電話番号とパスワードを入力するだけなので簡単です。
パスワードについては少し複雑なので「パスワードを表示する」をONにして入力することをおすすめします。電話番号およびパスワードを間違いなく入力したら、「ログイン」をタップしてください。入力内容に問題がなければ、ログインが完了するはずです。
もしログインに失敗した場合は、まずIDとパスワードの入力が間違っていないか確認してください。正しい情報を入力しているのにログインできない場合は、スマホが通信できる状態になっているかどうかの確認を行いましょう。OSごとの通信状態の確認方法および、モバイルデータ通信の設定方法は以下のとおりです。
iPhoneの場合
【iPhone端末】モバイルデータ通信の確認方法
- 「設定」アプリを起動する
- 「モバイルデータ通信」が「オン」になっているか確認する
- 「オフ」になっている場合は「モバイルデータ通信」の項目をタップ
- 「モバイルデータ通信」のスイッチをオンにする
アンドロイドの場合
【Android端末】モバイルデータ通信の確認方法
- 「設定」アプリを起動
- 「無線とネットワーク」欄から「その他…」を選択
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「データ通信を有効にする」にチェックを入れる
データ通信を有効にする手順は、Androidのバージョンによって異なる可能性があります。上記手順を参考にして、お使いのAndroidスマホで設定項目を探してみてください
以上の対処を行っても楽天モバイルSIMアプリにログインできない場合は、楽天モバイル側に問題がある可能性があります。楽天モバイルのカスタマーセンターに問い合わせてください。楽天モバイルカスタマーセンターの電話番号には、ご利用のSIMカードによって2種類あります。
- 通話SIM用お問い合わせ先・・・0800-600-0000
- データSIM用お問い合わせ先・・・0800-600-0666
問い合わせが混み合っていると、オペレーターと電話が繋がるまでに15~30分程度かかる場合があります。電話を拡声モードにして、オペレーターと繋がるまで気長に待ったほうがよいかもしれません。
アプリが不要な場合の無効・削除方法
楽天モバイルSIMアプリを使ってみた結果、特に必要ないと感じる場合があるかもしれません。通常のアプリであれば、必要なくなれば削除できます。しかし、お使いのスマホが楽天モバイルで購入した端末である場合は、話が別です。
先にも触れたように、楽天モバイルから購入したアプリには、楽天モバイルSIMアプリが最初からインストールされています。こうしたアプリは、基本的に削除できません。とはいえ、アプリを無効にすることは可能です。楽天モバイルSIMアプリを無効にする手順を、以下でチェックしてみましょう。
楽天モバイルSIMアプリを無効にする手順
- 「設定」アプリを起動する
- 項目から「アプリ」もしくは「アプリケーションの管理」を探してタップ
- 一覧から「楽天モバイルSIMアプリ」を探してタップ
- 「無効にする」をタップ
以上の手順で、楽天モバイルSIMアプリを無効にできます。自前のスマホを利用している場合は、手順4で「アンインストール」をタップしてください。スマホから、楽天モバイルSIMアプリを削除できます。続いて、iPhoneから楽天モバイルSIMアプリを削除する手順を見てみましょう。
iPhoneから楽天モバイルSIMアプリを削除する手順
- 「楽天モバイルSIMアプリ」のアイコンを長押しする
- アイコンの左上に現れた×マークをタップ
- 確認が行われるので「削除」をタップ
iPhoneの場合は、かなり簡単にアプリを削除できます。なお、ふたたび楽天モバイルSIMアプリを利用したくなった場合は、アプリを有効にするか、もう一度アプリをダウンロードしてください。
まとめ
楽天モバイルSIMアプリは、特にスマホ初心者におすすめのアプリです。普段使いで消費するデータ利用量をチェックできるので、ぜひ活用してみてください。ある程度スマホを使い慣れてきたら、無効化もしくは削除するのもアリですよ。