一方、「コミュニケーションフリープラン」と「MUSIC+プラン」の料金は他社よりも若干高く見えますが、LINEとSNSの「カウントフリー」をうまく使いこなせば、実はこちらも“実質”業界最安級です。
この記事では、LINEモバイルの3料金プランの月額料金と特徴をご紹介します!
LINEフリープラン
LINEモバイルの料金プランでもっとも月額料金が安いのは「LINEフリープラン」です。
▼LINEフリープラン」の月額料金
データ通信量 |
データSIM |
データSIM(SMS付き) |
通話SIM |
1GB |
500円 |
620円 |
1,200円 |
LINEフリープランの月額料金は、データSIMなら500円、SMS付きデータSIMなら620円、通話SIMでも1,200円と、すべて格安SIM業界最安”級”ですが、LINEフリープランでは、LINEが「カウントフリー」になるので、“実質”業界最安です。
LINEのカウントフリーのおかげで、LINEフリープランではLINEの基本機能(トークや音声通話、ビデオ通話など)を使ってもデータ通信容量は減らず、LINE以外で容量を使い切ってしまってもLINEだけは常に高速通信で利用可能になります。
ただし、LINEフリープランで利用できるデータ通信容量は1GBです。1GBではだいたい以下のようなことしかできません。
■ヤフーのトップページ閲覧(約2.2MB)なら:約465回
■YouTube動画の再生(360p)なら:約4時間
メールの送受信をしたり、画像のそれほど多くないウェブサイトをときどき閲覧したりする程度であれば、1カ月に1GBでも十分利用できます。試しに、1GB(1024MB)でヤフーのトップページ(約2.2MB)を何回閲覧できるのか計算してみたところ、1024÷2.2=465で約465回という結果になりました。
1GBあれば、ヤフーのトップページ程度のファイル容量があるページなら465÷30=15.5で1日15ページほど毎日閲覧できます。LINEはカウントフリーで容量は消費しませんので、LINEの利用以外でこれくらい使えれば十分という方も多いかもしれません。
一方、動画やゲームをある程度利用する人だと1GBでは全く足りないと思います。とくに動画は大量のデータ通信を消費するので1GBだと約4時間しか閲覧できません。これは画質を360Pに落として計算した場合なので、高画質な動画を視聴する場合は30分ほどで1GBを使い切ってしまうこともあります。
外出先(Wi-Fi環境の無い場所)で動画を見たりゲームをしたりすることが多い方、またある程度ネットを利用するが自宅にWi-Fi環境がないという方は、コミュニケーションプランかMUSIC+プランを選ぶことをおすすめします。
コミュニケーションフリープラン
月のデータ容量が1GBでは足りない方、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の時と同じ条件で使いたい、という方におすすめなのは「コミュニケーションフリープラン」です。
※ 大手キャリアの標準的なプランだと、少なくても2GBのデータ容量があります
コミュニケーションフリープランの料金は以下の通りです。
▼ 「コミュニケーションフリープラン」の月額料金
データ通信量 |
データSIM(SMS付き) |
音声通話SIM |
3GB |
1,110円 |
1,690円 |
5GB |
1,640円 |
2,220円 |
7GB |
2,300円 |
2,880円 |
10GB |
2,640円 |
3,220円 |
コミュニケーションフリープランはLINEモバイルの3つのプランのうち、もっとも利用者が多い人気のプランです。LINEに加えて人気のSNSであるTwitter、Facebook、インスタグラムがカウントフリーの対象になります。
LINE、Twitter、Facebook、インスタグラムの基本機能を使ってもデータ通信容量は減らず、月のデータ容量を使い切ってしまってもこの4つSNSは常に高速通信で利用することができます。この4つのSNSをよく使う方であればデータ通信量を大幅に削減可能、他社で契約するより少ないデータ容量のプランを契約してスマホの月額料金を節約できるのでおすすめです。
また、7GBや10GBといった比較的大容量のプランも用意されているので、LINEやSNS以外にゲームや動画視聴も利用したいという人にもおすすめです。
MUSIC+プラン
MUSIC+プランは、コミュニケーションフリープランに、LINE MUSICのカウントフリーを加えたプランです。
MUSIC+プランの料金は以下の通りです。
▼「MUSIC+プラン」の月額料金
データ通信量 |
データSIM(SMS付き) |
音声通話SIM |
3GB |
1,810円 |
2,390円 |
5GB |
2,140円 |
2,720円 |
7GB |
2,700円 |
3,280円 |
10GB |
2,940円 |
3,520円 |
MUSIC+プランはコミュニケーションフリープランより月額300円~700円高くなりますが、いつもLINE MUSICを利用して音楽を聴いている方には、値段以上の価値があるプランです。ずーっと音楽を流しっぱなしでもデータ容量を消費せず、月のデータ容量を使い切ってしまった後もLINE MUSICは高速通信で利用できます。
▼LINE MUSICオプションに加入すれば、LINE MUSICのチケットを別途購入不要、しかも割引価格で利用できます。
ライバル格安スマホ(MVNO)との月額料金比較
格安スマホを提供している会社(MVNOといいます)は、LINEモバイルのほかにもたくさんあります。そこで、特に契約者数が多くCMも放映している有名どころのMVNOとLINEモバイルの料金を比較してみました。
選んだのは、楽天モバイルとmineo(マイネオ)。どちらも価格設定は標準的なMVNOです。
LINEフリープランの1GBに対応するプランと、コミュニケーションフリープランの3GBに対応するプランで、それぞれ比べてみます。
▼音声通話プランの料金比較▼
|
1GBプラン |
3GBプラン |
LINEモバイル |
LINEフリープラン 1200円 |
コミュニケーションフリー 3GB 1,690円 |
楽天モバイル |
該当プランなし |
3.1GBプラン 1,600円 |
マイネオ |
Dプラン1GB 1500円 |
ドコモプラン3GB 1600円 |
LINEモバイルの1GBのプラン(LINEフリープラン)はかなり安い価格設定になっていることが分かります。データ量は少なくてもいいから、とにかく安くスマホを使いたい、という方には、LINEフリープランがおすすめです。
一方、3GB以上のプランは価格だけを見るとLINEモバイルが若干割高です。でも忘れてはいけないのが、LINEモバイルの3GB以上のプランでは、LINE、twitter、facebook、インスタグラム(MUSIC+プランの場合はLINE MUSIC)を利用する際のデータ通信が「カウントフリー」になる、ということです。
楽天モバイルにもマイネオにもカウントフリーはないので、カウントフリー対象のサービスをメインに使う人は料金をちょっとプラスしてLINEモバイルを選んだ方が結果的に楽天モバイルやマイネオよりもお得になります。
自分がカウントフリー対象SNSのヘビーユーザーかどうか確認する方法
大手キャリアとの月額料金比較
大手キャリアからLINEモバイルに乗り換えると月額料金はどのくらい安くなるのかも比較してみました。
例として、5GBのデータ通信量が利用できるプランを大手キャリアとLINEモバイルで契約すると月額料金はそれぞれ以下のようになります。
▼LINEモバイルと大手キャリアの料金比較
|
月額料金 |
プラン内容 |
ドコモ |
7,000円 |
カケホーダイライト +データMパック+SPモード |
au |
7000円 |
スーパーカケホ +データ定額5+LTE NET |
ソフトバンク |
7000円 |
スマ放題ライト +データ定額5GB+ウェブ使用料 |
LINEモバイル |
2,220円 |
コミュニケーションフリープラン 音声通話SIM 5GB |
5GBプランの場合大手キャリアはいずれも月額7,000円なのに対して、LINEモバイルならわずか2,220円で利用できます。月額にすると4,780円、年間なら57,360円の節約です!
まとめ
LINEフリープランの500円という料金と、LINEのカウントフリーという特徴を利用すれば、スマホの月額料金を極限まで安くできます。
ただし、LINEモバイルでもキャリアで利用していたように“普通”にスマホを使いたい、LINE以外にもSNSやゲーム、動画視聴を楽しみたいという人には「コミュニケーションフリープラン」か「MUSIC+プラン」がおすすめです。
LINEモバイルの料金は「カウントフリー」がある分他社の同じデータ通信量のプランより高いですが、カウントフリーがあるのでLINEやSNSをメインで使っている人であれば、結果的に他の格安SIMより安く使うことができますよ!
以下の記事では、LINEモバイルはどんな人におすすめか詳しく解説しています▼
実際ラインモバイルを契約して検証、2つの理由で不要?