LINEモバイルで音声通話SIMを契約すれば、もちろん通常の電話回線を利用した音声通話が利用できます。またLINEモバイルなら10分かけ放題オプションが利用できるので、オプションに加入すれば10分以内の電話ならだれとでも何度でも通話し放題になります。ただ、これだけなら他のMVNOも同じサービスを提供していますよね。
実はLINEモバイルなら10分かけ放題に加えて、さらに2種類の「通話し放題」が利用可能です。この記事では、LINEモバイルの通話料と、LINEモバイルで利用できる3種類の「通話し放題」について詳しく解説します!
この記事の目次
LINEモバイルの通話料は?
LINEモバイルの通話料は20秒/30円です。この料金は他の格安SIMはもちろん、大手キャリアも同じです。また、LINEモバイルは国際通話もできますが、国際通話の場合は地域によって通話料が異なります
▼国際通話の通話料はこちらから確認できます。
https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/worldcall/outline_c/call/
大手キャリアのプランには標準でかけ放題がついているので国内の場合は通話料を意識せず電話ができますが、LINEモバイルでは電話をすればするほど通話料がかかります。
そこで頼りになるのが、通話料を半額にしてくれる「いつでも電話」アプリです。
「いつでも電話」で通話料が半額になる
「いつでも電話」はLINEモバイル専用の通話アプリです。いつでも電話経由で電話をかけることで、通常20円/30秒の通話料が半額の10円/30秒になります。
いつでも電話はLINEモバイルの通話SIMを契約している人なら誰でも無料で利用できます。
Google PlayもしくはApp Storeからアプリをダウンロード&インストールすると、アプリにスマホの連絡先が自動的に同期されるので、あとは「いつでも電話」アプリを起動して連絡先から通話相手を選択すれば通話料半額で電話をかけることができます。
「いつでも電話」アプリでは、電話番号の前に「0035-45」という「プレフィックス番号」を自動的につけて電話を発信することで通話料を割り引いています。
そこで、毎回「いつでも電話」アプリを利用して電話をするのが面倒であれば、よく使う電話番号の前に「0035-45」を付けて電話帳に登録しておけば、通常の電話アプリから電話しても「いつでも電話」アプリを使ったのと同じ通話料で電話ができます。
10分かけ放題オプションあり
LINEモバイルでは電話をよくかける人のために「10分かけ放題オプション」も用意されています。10分かけ放題は月額880円で「いつでも電話」アプリを利用した1回10分までの通話が何度でも無料になるオプションで、短い通話を何度もかける人におすすめです。
ただし、毎月の通話時間が短い人は10分かけ放題オプションに加入するよりも普通にいつでも電話を使う方が安くなります。具体的には1ヶ月の通話時間が44分以上の人(1回10分前後の通話を4~5回以上利用する人)は10分かけ放題を利用したほうが良いでしょう。
10分かけ放題はLINEモバイルの申し込み時に一緒に申し込めるほか、マイページからいつでも申し込みおよび解約ができるので、必要な月だけかけ放題オプションをつけて必要のない月は外す、といったことも可能です。
かけ放題オプションをつけた場合の料金を表にまとめました。
▼LINEフリープランに10分電話かけ放題オプションをつけた場合▼
データ容量 |
音声通話SIM基本料金 |
10分電話かけ放題をつけると… |
1GB | 1,200円 | 2,080円 |
▼コミュニケーションフリープランに10分かけ放題をつけた場合▼
データ容量 |
音声通話SIM基本料金 |
10分電話かけ放題をつけると… |
3GB | 1,690円 | 2,570円 |
5GB | 2,220円 | 3,100円 |
7GB | 2,880円 | 3,760円 |
10GB | 3,220円 | 4,100円 |
▼MUSIC+プランに10分かけ放題をつけた場合▼
データ容量 |
音声通話SIM基本料金 |
10分電話かけ放題をつけると… |
3GB | 2,390円 | 3,270円 |
5GB | 2,720円 | 3,600円 |
7GB | 3,280円 | 4,160円 |
10GB | 3,520円 | 4,400円 |
大手キャリアとの料金比較
かけ放題オプションをつけた場合料金は大手キャリアと比較してどのくらい安くなるのか、コミュニケーションフリープランの3GBに10分かけ放題を付けた場合と、ドコモで「カケホーダイライト(5分かけ放題)+データSパック(2GB)」を利用した場合の月額料金を比較してみました。
▼かけ放題オプションをつけた時の料金の比較
|
月額料金 |
内訳 |
LINEモバイル |
2,570円 |
コミュニケーションフリープラン3GB +10分かけ放題 |
ドコモ |
5,500円 |
カケホーダイライト(5分かけ放題) +データSパック(2GB) +SPモード |
LINEモバイルのほうがデータ通信量は1GB多く、通話が無料になる時間も5分長いのに、月額料金は約3,000円、一年間で計算すれば36,000円の節約になります!
節約分のお金でハイスペックな新品Androidスマホが一台買えちゃいますね。
10分かけ放題オプションの注意点
10分かけ放題オプションを利用する場合は以下の点に注意しましょう
- 料金の日割り計算はされない
- 無料通話が適用されるのは申し込み以降の通話のみ
- 「いつでも電話」アプリを使わないとかけ放題にならない
10分かけ放題オプションは申し込み時および解約時ともに日割り計算がされず、必ず880円の月額料金が満額請求されます。そのため、申し込みと解約のタイミングを考える必要があります。
マイページから10分かけ放題オプションを申し込むと、当日の9:01~23:49の間に申し込んだ場合は1時間ほどで、23:50~翌日9:00の間に申し込んだ場合は翌日の9:00以降に、「10分電話かけ放題オプション登録完了のお知らせ」というメールが届きます。このメールが届いたタイミングで10分かけ放題が適用されます。
申し込み時の料金は日割りされないので、なるべく月初めに申し込むのがおすすめです。
解約はいつ手続きをしても月末解約になります。解約手続きをしても月末までは使えるので、当月中であれば好きなタイミングで解約をして構いません。
例えば「翌月からオプションを付けたい」という場合は翌月の月初め(1日~2日)に申し込むようにしましょう。逆に「翌月は外したい」という場合は今月中に解約手続きをすればOKです。
また、10分かけ放題オプションを月の途中で申し込んだ場合、月初までさかのぼって適用はされません。今月は電話をたくさんかけてしまった、というときに月の途中で申し込んでも、無料になるのは10分かけ放題オプションが適用されて以降の通話だけなので気を付けましょう。
かならず「いつでも電話」アプリを使って電話するのも忘れないようにしてください!10分かけ放題オプションに申し込んでも、スマホに最初から入っている通話アプリを使って電話してしまうと、通常通り20円/30秒の通話料がかかってしまいます。
LINEモバイルなら他にも2つの通話し放題あり
10分かけ放題オプションは他の格安スマホにもありますが、実はLINEモバイルでは他にも2つの「通話し放題」が利用できます。
一度の通話が10分では足りない、という方は以下の内容をチェックしてみてください。
LINE無料通話
LINEモバイルで利用できる「通話し放題」の1つが「LINE無料通話」です。
言わずと知れたLINEアプリの標準機能の1つで、LINEの友だちと無料で通話ができます。最近では普通の電話よりもLINEの無料通話をよく使う、という人も多いですよね。
LINEの無料通話はLINEアプリがインストールされていれば利用できるので、もちろん他の格安SIMでも使えますが、LINEモバイルではLINEの無料通話もカウントフリーの対象になのでデータ通信量を消費せず通話し放題になります。
LINEの無料通話はデータSIMでも利用可能、通話料はもちろん無料でデータ通信量も消費しないので時間や回数に制限なく好きなだけ通話ができます。ただし、LINEの無料通話は相手もLINEを使っていないと利用できませんし、固定電話にかけることもできません。
そこで活用したいのがもう1つの通話し放題「LINE Out」です。
LINE Outなら電話番号宛に無料通話可能!
LINEには独自のIP電話サービスとして、「LINE Out」(ライン・アウト)というものがあります。
ちょっと分かりにくいのですが、この「LINE Out」とはLINEの無料通話とは別物で、LINEアプリを利用して他の携帯電話番号、固定電話の番号に電話をかけることができるサービスです。IP電話なので、データSIMを契約している場合でも利用可能。
LINE OutはLINEの「…」メニューを開いて少し下にスクロール→「LINE services」の画面を開き、「LINE Out free」をタップすると利用できます。
▼iPhoneの場合(Androidでもほぼ同じです)
LINE Outには1日5回、1分(固定電話は3分)までの電話を無料で利用できる「LINE Out free」(ラインアウトフリー)と、有料で利用できるLINE Outの2種類があります。短い通話を時々しかしない方であれば、LINE Outフリーで十分足りてしまうかもしれませんね。
LINE OutとLINE Out Freeの通話料をまとめると以下の通りです。なお、LINE Outは国によって通話料が異なり、この表には国内でLINE Outを使う場合の通話料のみをまとめています。
▼国内でLINE Outを使う場合の通話料
|
通話料 |
||
固定電話 |
携帯電話 | ||
LINE Out
|
コールクレジット |
3円/分 |
14円/分 |
30日プラン |
2円/分 |
6円/分 |
|
LINE Out Free ※ |
無料(1回3分まで) |
無料(1回1分まで) |
※一日5回まで利用可能
LINE Outには「コールクレジット」と「30日プラン」という2つの支払い方法があります。コールクレジットはあらかじめ使う分だけの料金をチャージするプリペイド式で、30日プランでは購入してから30日の間、決められた時間まで通話ができます。
コールクレジットと30日プランの料金は以下の通りです。
▼コールクレジットと30日プランの料金
コールクレジット
|
120コールクレジット |
120円 |
360コールクレジット |
360円 |
|
600コールクレジット |
600円 |
|
1,200コールクレジット |
1,200円 |
|
3,600コールクレジット |
3,600円 |
|
6,000コールクレジット |
6,000円 |
|
30日プラン
|
固定と携帯120分 |
720円 |
固定と携帯60分 |
390円 |
|
固定60分 |
120円 |
例えば、事前に「600コールクレジット」を購入しておけば、600円で固定電話宛てなら200分、携帯電話宛てなら約42分通話が可能です。また、30日プランの「固定と携帯120分」を購入すれば、30日間で固定電話と携帯と合わせて120分まで通話ができます。
どちらの方法を利用しても、10円/30秒の「いつでも電話」を利用した場合よりはるかに安い料金で通話が可能です。
LINE OutもLINEの無料通話と同じくLINEアプリの機能の1つなのでLINEモバイル以外の人でも利用できますが、LINEモバイルではLINEがカウントフリーで使い放題なので、LINE Outもデータ通信量を消費せず使い放題になります。
LINEモバイルでLINE Outのコールクレジットを利用すれば、他社の通話定額オプション(ひと月に〇分までは定額で電話できるオプション)に申し込んだのと同じ使い方ができます。「10分かけ放題」と「LINE無料通話」さらに「LINE Outで通話定額」、3つのかけ放題が使えるのはLINEモバイルの大きなメリットです。
LINE Outの注意点
LINE Outを利用する場合、以下のような注意点があります。
- 着信はできない
- 一部の番号に発信できない
- SMS機能がないデータSIMでは相手に番号が通知されない
LINE Outは発信専用のIP電話サービスです。050番号がもらえるIP電話サービスと異なり、着信をすることはできません。また通常の音声通話と異なりフリーダイヤルや緊急番号など一部の電話番号には発信できません。
LINE Outで相手に番号が通知されるようにするためにはSMS認証が必要です。そのため、LINE Outを使う場合はSMS機能付きのデータSIMを選ぶようにしましょう。
まとめ
LINEモバイルでは以下3種類のかけ放題が利用できます
■LINEの無料通話
■LINE Out
LINEモバイルで音声通話SIMを申し込めば、短い通話がたくさん必要な月は「10分かけ放題」オプションをつける、10分では足りない長い通話が必要な月は「LINE Out 30日プラン」に申し込む、通話がそれほど必要ない月はどちらもつけない、というように、必要に応じてかけ放題をつけることが可能になります。
LINEモバイルはSNSたくさん使う人におすすめの格安スマホですが、意外と電話をお得に使いたい人にもおすすめです。